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澪
澪
教室の外を眺めながらそう聞いてきた彼女は、私の憧れの澪先輩
博識で、私の知らないことをたくさん教えてくれる
星奈
澪
星奈
澪
澪
また初めて知る世界だ
澪先輩はいつだって 私の知らない世界を広げてくれる
星奈
澪
澪
星奈
そうでしょう?と微笑む澪先輩が 夕日と相まって眩しかった
澪
星奈
星奈
星奈
澪
澪先輩は、頬杖をつきながら また外を眺めた
澪
澪
澪
星奈
澪
澪
星奈
澪
澪
澪
澪
澪先輩はずっと苦笑いしながら話していたが、突然ふっと微笑んで続けた
澪
澪
どう返せばいいかわからなかった私はとにかく必死で伝えた
星奈
星奈
星奈
我ながら意味のわからないことを言ったと思う
けれど先輩は
澪
そう言いながら
目に涙を浮かべていた
「今日7月7日のお天気です」
「全国的に晴れ間が広がりますが…」
「局地的な通り雨にご注意ください」
画面の向こうの気象予報士の声が うっすらと聞こえる
もうとっくに昼過ぎだったが 私はまだベッドの上にいた
星奈
星奈
そう天井に呟いてみたけれど もちろん返事など返ってこない
星奈
…どうして私は女なんだろう
この言葉を何度も飲み込んだ
星奈
窓の外で雨の音がした
言いたかった
けれど、遠くの彦星を想う 織姫の顔を見てしまったら
そんなこと、言えるはずもなかった
星奈
星奈
今年の催涙雨が
織姫と彦星の
会えた喜びで流す涙で
ありますように
-END-