時は戦国日々の戦において命の保証はない
これは結婚から死ぬまでの一生
彩
涼太様…まだ帰っていない…
涼太
ただいまー
彩
おかえりなさいませ
涼太
彩、明日は結婚式と言うのに緊張しないのか?
彩
えぇ。緊張など致しませぬ。
涼太
凄いな、こんなに美人とは…思いもしなかった。
彩
美人なんて全然ですよ。
次の日
家臣1
なんと美男美女ではないか!
家臣2
見ていてほれぼれしてまうのう
もろもろの家臣
彩様も綺麗なことで…
彩
ふふっ今日はゆっくりしていってください
涼太
そうだな
家臣1
ありがたきお言葉!
式が終わった後…
彩
涼太様、改めてよろしくお願いいたします
涼太
なんだ、改まって笑
彩
あの…
涼太
ん?
彩
今日は一緒に寝てもいいですか?
涼太
もちろん、おいで
ぎゅっと抱きしめられ…
彩
!!
涼太
よろしくな
その日は忘れられない日になった…
彩
おはようございます
涼太
ふぁぁ〜もう朝か?早いなぁ
のうのうと会話をしていた時…
家臣1
涼太様!!たいへんです!
涼太
なんだ?
家臣1
この城に零条家が攻め込んできています!
涼太
なっ…!
彩
零条家ってあの冷酷な…
涼太
すぐに戦の準備だ。彩、城を頼んだ
彩
承知しました
もろもろの家臣
急げ!!
戦場にて…
涼太
全軍かかれっーー!
家臣1
やぁ!!
もろもろの家臣
殿の命だけは!!
彩
涼太様…無事でいて…
そんなこと願う間もなく…別の軍が攻めてきた
涼太
裏に行ったのか!?
彩
攻めてきたか…意地でも勝ってやる!
彩
やぁぁぁ!!
凄まじい激戦の最中に
彩
涼太様!!
涼太
彩!?なぜここに!
彩
私もここで戦います!
涼太
そうか…いくぞ!
彩
はい!
大将の首を取ったのだ
相手の家臣
なっ…!零条様!
相手の家臣
きゃー!!
彩
隙あり!
相手の家臣
!?!?
もろもろの家臣
やぁぁ!!
激戦の末勝ちに終わった。
彩
涼太様!
涼太
今回は彩のおかげさ、ありがとう
またまた抱きしめられ
彩
(涼太様…ずっと一緒にいたい)
ある日…涼太は言った。
涼太
彩…今回は負けだ…
彩
そんなっ!
涼太
俺の責任でもあるだから、死のうと思う
彩
なら、私も!
涼太
彩は生きろ…
彩
私も一緒に果てます!
涼太
彩には生きてほしいんだ。
彩
でも…
涼太
生まれ変わればまた会えるから
彩
涼太様っ!
思わず抱きついてしまった
涼太
嫁になった日の事おぼえているか?
涼太
ほんとに美しい
彩
…………
涼太
こんな形でごめんな…
涙が止まらなかった。
涼太
彩…
彩
!?
キスをされたのだ…
彩
分かりました。…
涼太
早く逃げろ
出ていく時振り返り
彩
涼太様…
涼太
彩…
彩
ありがとうございました
涼太
彩っ!
涼太
彩は逃げたか、すまないな…
城から出た後…
彩
最後まで見ています…
家臣1
そうですか…出家なされるのですか?
彩
えぇ。
家臣2
名乗りは?
彩
彩涼院(さいりょういん)とします。
家臣2
いいですね。
ドーン!!
彩
城が…!涼太様……!
彩
絶対に生きます……
家臣1
っ……
家臣2
……
家臣は何も言えなかった。彩の一途さに思わず泣けてくるのだ
彩
あれからだいぶたったわね……
その日は命日でもあった……その日以来彩を見たものはいない……