冴凛 曲パロ

melt bitter

凛視点

冴視点

スタート

ねぇふたりとも分かってたの

スペイン通話にて＿＿＿

何度 心絡めても

日に日にほどけていった 赤色の糸

愛してる 愛してるなんて

言葉だけじゃ やっぱダメみたいだ

運命だと信じてた日々よ あぁ

さようなら

タクシー内

カーステレオのラジオで

不意に流れた 君が初めて教えてくれたあの曲

違う誰かの助手席で

寝たふりして涙ごまかす夜

なにしてんだろう

懐かしい駅

ふたりの部屋

過去が今を見えなくする

でもいつかね まだ知らない色に染まって

誰かと溶けてゆくの

その瞬間が きっと本当の終わり

俺の痛い気持ちを

ふたりのものだと勘違いしていた

数年後、二人の試合にて……

抱きしめなきゃ 何もわかんないのに

スペイン通話にて＿＿

愛してる 愛してるなんて

文字の重さは泡と同じだね

スペインにて＿＿

会いに行けば、未来は変わったかな

背伸びしてばかりだった

あなたの横にいると

痛みも何より綺麗に見えたの

俺のものにしたくて靴擦れした気持ちと

目を合わせられない

ふたりで見た あの映画は

今の俺たちのことだったのかな

俺たちは運命だと 本気で思い込んでたけど

本当は 長くいたから似てきただけ

俺に夢が無かったら

もしもあなたと同じ夢を見てたら

もしかしたら今でもふたりは

当たり前に 決まってたように

"二人で世界一のストライカーに”

一緒に居られたかな なんてね

未だに考えてしまうんだよ

兄弟にも もうきっとなれないでしょう

最後の言葉は「またね」だったけど

また なんてもう無いんだよ

バイバイ 遠くなるベイビー 興味無いうるさいTVショー 一緒に見て時間無駄にしても 君とならよかったよ

あの夏にね くれたアイス

「ずっとありがとう」って海に投げたの

忘れられる気がしたけど

思い出だけは 波も飲み込みきれない

心とけた過去は消えないわ

俺に染み込んでいるあの口癖は

あなたのものだったの

消えないで なんて願ってばかみたい

愛してる 愛してるなんて言っても

もう なにも動かないの

運命だと信じてた日々よ

さようなら