玲王
…お名前は何ですか
世一
え、ため口で
大丈夫ですよ
大丈夫ですよ
玲王
じゃあ、遠慮なく
そちらも
タメで大丈夫だ
そちらも
タメで大丈夫だ
世一
ありがとう
世一
…
玲王
…
世一
俺の名前は
世一って言うんだ
潔世一
世一って言うんだ
潔世一
玲王
俺は、御影玲王だ
世一
…そーなんだ
玲王
何も反応しないんだな
世一
…いや、な
今はそれどころ
じゃなくて…な
今はそれどころ
じゃなくて…な
世一
って、言っても
玲王さんもか、な?
玲王さんもか、な?
玲王
さんを着けなくていい
こっちも着けないから
こっちも着けないから
世一
分かった
玲王
でも、まぁ
それどころじゃない
のは言えてるな
それどころじゃない
のは言えてるな
世一
やっぱり、
泣いた後っぽいもん
泣いた後っぽいもん
玲王
…そうか
世一
…うん
世一
…なぁ
玲王
どうしたんだ
世一
俺、な
大切な人が居たんだ
大切な人が居たんだ
世一
でもな
世一
俺って、
依存体質だから
それが、キモい…って
依存体質だから
それが、キモい…って
玲王
…
世一
前までは
口は悪いけど
優しかった…のに!
口は悪いけど
優しかった…のに!
世一
キモいって!
近寄るなって!
近寄るなって!
世一
…俺って、何だったの…
…俺って
愛されて無かったの…?
俺って、キモい、の?
…俺って
愛されて無かったの…?
俺って、キモい、の?
世一
何で、よ!
今も!今でも!
まだ、好きなのに…ヒック
今も!今でも!
まだ、好きなのに…ヒック
玲王
…そうか
玲王
…急なんだけどな
玲王
俺の宝物が居たんだ
玲王
いや、まだ宝物だって
信じてる奴がな
信じてる奴がな
世一
ヒック…そ、うなの?
玲王
あぁ、でもな
他の奴の所に
行っちまったんだ。
他の奴の所に
行っちまったんだ。
玲王
もう、
玲王はいらない。
関わる事も
ないってな。
玲王はいらない。
関わる事も
ないってな。
玲王
俺はあんなに
愛してたのに…。
愛してたのに…。
玲王
俺のなのに、
俺だけのものなのに
俺だけのものなのに
玲王
何で、何で?何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で???
玲王
…ギリッ
玲王
…すまんな
取り乱した。
取り乱した。
世一
…分かるよ
その気持ち。
その気持ち。
初めて理解してくれた 気がする。
玲王
…なぁ、復讐しないか
世一
…え?
こいつと『復讐』 して、利用しようと思った。
玲王
俺らで利用し合おう
世一
…
世一
ハハッ、そしたら
あいつの絶望した顔が
見れるかな?
あいつの絶望した顔が
見れるかな?
玲王
あぁ、成功したら
絶対に
絶対に
世一
一生、心に残るかな?
玲王
あぁ
世一
俺を離した事
後悔させられるかな
後悔させられるかな
玲王
あぁ、絶対
世一
うんうん、最高じゃん
世一
いーよ。やってやんよ
玲王
成立だな!
世一
うん
世一
俺は2年○組の
学級委員
学級委員
玲王
へー?使えるな
世一
ハハッ、でもそっちは
御影でしょ?
財力が最強じゃん
御影でしょ?
財力が最強じゃん
玲王
どーも
玲王
でも、俺は2年△組だ
世一
そうなの?
同じ学年じゃん
同じ学年じゃん
玲王
興味無さすぎだろ…
世一
って言うかさ
前からの友達みたい
に話してるけど、
今日会ったばっかで
前からの友達みたい
に話してるけど、
今日会ったばっかで
玲王
相談してるってか?
世一
うん
世一
それも玲王様が、ね?
玲王
様付けやめろ
まぁ、正直なところ
俺もビックリしてる
まぁ、正直なところ
俺もビックリしてる
世一
あ、待って、
先生が来る…。
先生が来る…。
世一
LINEの奴渡しとく
世一
それじゃあ、
また『明日』
また『明日』
玲王
…おっと、…あぁ、
また『明日』
また『明日』