『別れよう。』
君に。
そう言われたのは、突然だった。
「やっぱりね…、」
私は、心の中でそう呟いた。
そのとき、私のどこかが
傷ついた。
本当は〝嫌だ。〟って言いたいけど。
「……いいよ。今までありがとう……、」
私はそう言って、
込み上げてきたものと闘うために目を伏せた。
そして私は、
何も言わずにその場を去った。
時が経ち。
私は、新しい恋人(好きな人)を見つけていた。
しかし──
しばらくすると、その人に彼女がいることを知った。
そこで私は思った。
「あぁ、失恋したんだ……。」
と。
そのときもまた、私のどこかで
傷ができた。
私の恋は実らない。
消したくても消せない
〝好き〟
は、いつまでも私の心の中で踊り続けるだろう。
まるで、油性ペンで書いた文字のように──。
コメント
25件
油性ペンと失恋を重ね合わせるのは発想が素敵です✨✨ 凄く切ないのに良い話でした👏🏻
フォローありがとうございます! 初こめ失礼します☆ 素敵なお話でした…! 感動しました✨✨