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ぐら🐹💛🐈⬛
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血に濡れた床
床に散らばっている“ソレ”だったもの
全部全部今はどうでも良かった
蘭
何年経っても忘れられなかった
多分これから先も頭から消えてくれない
竜胆
竜胆
苦笑いを浮かべた弟
でも俺は知ってる。
此奴も毎晩同じ顔を想い出してることを
蘭
蘭
天を仰いだ
目線に広がるのは灰色の埃っぽい コンクリートだけ
竜胆
ポツリと呟かれた弟の言葉に 反応できなかった
遡ること十数年前
俺には、好きな人がいた
?
竜胆
?
その“好きな人”は馬鹿みたいに真面目で
そのくせ偶に俺達のサボりに乗っかる
そんな
イトオシイ 馬鹿みたいな奴
?
蘭
?
鈴を転がすような笑い声
それを聞くだけで胸が跳ねる自分に 呆れた
でも
別れは必ず来るもので
蘭
?
そう言い、何時もの様に笑う先輩は
何時もより確かに切なげだった
竜胆
強がりの声を出す弟も
其の声は俺と同じくらい掠れていた
?
珍しく真剣な顔をして俺らを見る
?
?
ふっと息を吐いて何時もの表情に戻った
__狡いだろ、そんなの
蘭
竜胆
次の言葉は弟と声が揃った
___『また会おうな、先輩』
あれから10年経ったよ、先輩。
竜胆
蘭
竜胆
蘭
なあ、先輩
俺、反社になったわ
もし再会した時なんて笑うだろうな あんたは
竜胆
蘭
竜胆は鼻で軽く笑いながらも否定はしなかった
蘭
咄嗟に足が止まる
竜胆
弟の声も耳に入らずとある一点を見ていた
あの髪
雰囲気
そして
__笑い声
蘭