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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

皆さんこんにちは

主です。

前書いた「今、幸せですか?」が約300いいねぐらいついてて驚いています

いいねをしてくださった方、そして読んでくださった方ありがとうございました。

まだ読んでいないという方は読んでくれると嬉しいです。

さて、今回は創作ストーリーではなく曲の歌詞に合わせてストーリーを読むものになっています

曲は「あの夏が飽和する」です

ぜひ曲を聞きながら夢小説を進めてくれると嬉しいです。

歌詞は改変しております。

そこはよろしくお願いいたします。

では、お楽しみください

主様

「私、処刑されることになった」

主様はそう言っていた

梅雨時ずぶ濡れのまんま、

部屋の前で泣いていた。

夏が始まったばかりと言うのに

主様は酷く震えていた

そんな話で始まるあの夏の日の記憶だ

主様

「もう天使が居なくなって私と君たちがいらなくなったから」

主様

「君たちが死ぬのが嫌で私が提案したんだ」

主様

「もう牢獄に入ると思うし」

主様

「潔く死にに行っているよ」

そんな主様に私は言った

ベリアン

「一緒に逃げましょう」

ベリアン

財布を持って

主様

ナイフを持って

ベリアン

写真や日記をカバンに詰めて

主様

いらない物は全部壊していこう

主様との関係も

執事との関係も

いまとなっちゃもうどうでもいいさ

逃亡者と元執事の君と私の旅だ

そして私達は逃げ出した

ずっと守ってきたこの世界から

ベリアン

仲間も

主様

友達も

全部捨てて君と2人で

主様

遠い遠い誰もいないとこで2人で死のうよ

ベリアン

もうこの世界に価値などないですね

ベリアン

逃亡者なんてどこにでもいるでしょう?

ベリアン

(君は何も悪くないよ)

主様

(ベリアン''は''何も悪くないよ)

結局私達は周りから愛されることなんてなかったんだ

主と執事の関係で私達はは簡単に信じあってきた

君の手を握った時微かな震えも無くなっていて

何にも縛られないで2人森の中歩いた

追ってに追いかけられて2人で逃げて

どこにも行ける気がしたんだ

今更怖いものなんて私達にはなかったんだ

額の汗も流れた涙も

ベリアン

「今となっちゃどうでもいいですね」

主様

「あぶれ者の小さな逃避行の旅だ」

ベリアン

「いつか夢みた優しくて強くて誰にでも好かれる剣士様なら」

ベリアン

「こんな私たちを見捨てずにちゃんと助けてくれたでしょうか?」

主様

「そんな夢なら捨てたよ」

主様

「だって現実を見ようよ」

主様

「シアワセの四文字なんてなかった今までの人生で思い知ったじゃないの?」

主様

「自分は悪くないと誰もがきっと思ってる」

あてもなく彷徨う蝉の群れに、

水もなくなり揺れ出す視界に、

迫り来る鬼たちの怒号に、

バカみたいにはしゃぎあい

ふと君はナイフを取った。

主様

「ベリアンが今までいてくれたから死なずに来れたんだよ」

主様

「だからもういいよ」

主様

「もういいよ」

主様

「死ぬのは私1人でいいよ」

そして君は首を切った

まるでなにかの映像のワンシーンだ。

白昼夢を見ている気がした。

気づけば私は屋敷にいて。

君がどこにも見つからなくって

君だけがどこにもいなくって

そして時が過ぎて行った。

ただ暑い暑い日が過ぎてった。

仲間も思い出も残っているのに

ベリアン

なぜだか君だけはどこにも

ベリアン

「いない」

あの夏の日を思い出す

ベリアン

私は今も今でも願ってる。

君をずっと探してるんだ。

ベリアン

主様に言わなきゃいけないことがあるんです。

九月の終わりにくしゃみして

六月の匂いを振り返る。

主様の笑顔は主様の無邪気さは

頭の中で

ベリアン

飽和している。

主様は何も悪くないよ。

主様''は''何も悪くないから

ベリアン

もういいよ。

ベリアン

投げ出してしまおう。

そう言って欲しかったのだろう?

ベリアン

なあ?

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