コメント
1件
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主様
主様はそう言っていた
梅雨時ずぶ濡れのまんま、
部屋の前で泣いていた。
夏が始まったばかりと言うのに
主様は酷く震えていた
そんな話で始まるあの夏の日の記憶だ
主様
主様
主様
主様
そんな主様に私は言った
ベリアン
ベリアン
主様
ベリアン
主様
主様との関係も
執事との関係も
いまとなっちゃもうどうでもいいさ
逃亡者と元執事の君と私の旅だ
そして私達は逃げ出した
ずっと守ってきたこの世界から
ベリアン
主様
全部捨てて君と2人で
主様
ベリアン
ベリアン
ベリアン
主様
結局私達は周りから愛されることなんてなかったんだ
主と執事の関係で私達はは簡単に信じあってきた
君の手を握った時微かな震えも無くなっていて
何にも縛られないで2人森の中歩いた
追ってに追いかけられて2人で逃げて
どこにも行ける気がしたんだ
今更怖いものなんて私達にはなかったんだ
額の汗も流れた涙も
ベリアン
主様
ベリアン
ベリアン
主様
主様
主様
主様
あてもなく彷徨う蝉の群れに、
水もなくなり揺れ出す視界に、
迫り来る鬼たちの怒号に、
バカみたいにはしゃぎあい
ふと君はナイフを取った。
主様
主様
主様
主様
そして君は首を切った
まるでなにかの映像のワンシーンだ。
白昼夢を見ている気がした。
気づけば私は屋敷にいて。
君がどこにも見つからなくって
君だけがどこにもいなくって
そして時が過ぎて行った。
ただ暑い暑い日が過ぎてった。
仲間も思い出も残っているのに
ベリアン
ベリアン
あの夏の日を思い出す
ベリアン
君をずっと探してるんだ。
ベリアン
九月の終わりにくしゃみして
六月の匂いを振り返る。
主様の笑顔は主様の無邪気さは
頭の中で
ベリアン
主様は何も悪くないよ。
主様''は''何も悪くないから
ベリアン
ベリアン
そう言って欲しかったのだろう?
ベリアン