コメント
1件
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
貴方のせいでまた人が死んだ。
私はたとえ、貴方が人殺しでも、
貴方のことを愛している。
なのに貴方はひどく動揺している。
私が見てしまったからだ。
日本
私は徐に貴方に語りかけた。
アメリカ
日本
アメリカ
アメリカ
独り言をつぶやき、頭を押さえている。
私の言葉は届かないようだ。
こんなので逃げるわけないのに。
分かってますよ。
貴方が悪いんじゃない。
貴方に従わない人が悪い。
日本
しゃがみ込んで泣き出す貴方、
後悔なんてしなくていいのに、
貴方は自分を守っただけなのに、
何故貴方が貴方を責めるの?
汚れた壁や床をその場にあった雑巾で拭くと、
貴方は弱々しい声を上げた。
アメリカ
アメリカ
日本
日本
貴方は涙目ながらも声を荒げた。
アメリカ
アメリカ
けれど、私はそれで貴方と離れるよりも、一緒に捕まる方がいい。
日本
アメリカ
アメリカ
貴方は俯き、顔を反らした。
その辛そうでも悲しそうでもある表情が
何とも痛々しく、同情を誘った。
日本
縮こまった貴方を宥め、私は貴方を抱きしめた。
月日が流れ、一ヶ月ほど経った。
警察は事件の可能性が大きいとして捜査を続けています。
テレビがうるさく騒ぐ
殺人事件だそうだ。
いやー、一体何があったんでしょうね?
犯人は今も逃走中ということですよね?
早く、
ブツッ
私は急いでテレビを切った。
私は犯人を知っているから。
貴方はびくびくと肩を弾ませている。
アメリカ
また幼稚なことを・・・
ここ最近、口を開ければずっと言ってるので心配になってくる。
声は聞き取れる程度に大きく、落ち着いているように聞こえるが、
その声は震えていて、力が入っているようにも聞こえた。
逆らったあの人達が悪いのに、
でも、貴方が責任を負いたいならば、
日本
アメリカ
黙っていますが、もう答えは出ているんでしょうね。
貴方は分かっている。
罪を犯したなら、いずれ捕まる。
罪を償うしかないのだ。
そんなこと私も理解している。
でも、私情を捨てられるわけなかった。
アメリカ
おしゃべりな貴方はもう居ないのだろうか。
最近ずっと無言でいるような気がする。
けれど、その表情は何かいいたげにも見える。
喉元で突っ掛かってるようだ。
日本
いつも結果はワンパターンです。
この会話はいつもただ無言で終わる。
その先の言葉を貴方が口にするまで待っている。
それがどんなことでも、私は貴方に付いていく。
私は貴方を本気で愛しているから。
もう、離さないですよ。
つい、カッとなって、殺した。
俺はこんなつもりじゃなかった。
けど、これが初めてじゃなかった。
これまでにも数回はやっていた。
見られたとき、 パニックになった。
もし嫌われたら?逃げられたら?
拒絶される?
俺から離れられるのが怖くて、
一瞬真っ白になった頭が、溢れる思考で真っ黒になった。
もう よく分からなくなった。
顔が涙でぐちゃぐちゃになった。
「大丈夫」と肯定されても、
次は、お前に被害が出るのではないか、という新たな不安が襲い掛かった。
お前を巻き込みたくないから、俺の方から離れようとした。
拒絶されるのも怖かったけど、
お前を共犯者にしてしまうことも怖かった。
もしかしたら、もしかしたらの話だが、
俺は後からお前に恨まれることが怖かったのかもしれない。
本気で愛してくれる人なんて、そうそう居ないのだから。
でも、お前は違った。
あぁ、やっぱり、
こんな俺でも愛してくれるお前が好きだ。
俺はもうお前が居ないと生きていけない。
俺を赦してくれる唯一の人。
重なり積もった俺の罪は消えないけど、
全て俺が悪いし、人を巻き込んだら駄目だと分かっているけど、
・・・お前は分かってくれるかな。
あわよくば、俺と一緒に、償ってほしい。
お前と一緒に死にたいんだ。
自己中心的で、おかしいと分かっているから言えない。
きっとずっと言えないから、
償うその日がくるまで、
待っててほしい。
あれからどのくらい経ったのでしょうか。
もう覚えていませんね。
多分、もう逃げられない。
嫌でも分かってしまう。
スマホから次々に情報が流れてくる。
きっともうすぐ捕まるだろう。
辺りにサイレンが鳴り響き、お迎えを知らされる。
その音は、どんどん迫ってきている。
なんだか変に緊張してしまう。
息をのむと、貴方は口を開いた。
アメリカ
貴方の方を見ると、片手ずつに包丁を持っていた。
日本
アメリカ
片方の柄をこちらに向け、そう言った。
少し下がった眉と吐き出したような、搾り出したような声
硬直した感情が、こちらにも伝わってくる。
あぁ、やっと答えてくれた。
言葉の意味が分かると、喜悦が込み上げてきた。
日本
最期の接吻とハグを交わし、お互いの腹部を突き刺した。
鈍い痛みが傷口から溢れ出し、苦しくなる。
日本
けれど、この痛みさえも、愛だと思えた。
アメリカ
脂汗が滲む貴方の肌を撫でる。
アメリカ
日本
日本
意識が遠退き、
辺りは真っ暗になった。
これで、ずっと、一緒に・・・
私と貴方は地獄で救われる、
そう思っていた。
目を覚ましたときには、全く別の場所にいた。
とても地獄とは思えないほどの景色が広がっている。
ここが地獄?
アメリカさんは?
辺りにはたくさんの人が俯いて歩いている。
おじ
知らないおじさんが声をかけてきた。
日本
日本
おじ
長ったらしい説明を聞いたら、状況を理解した。
ここは天国だが、地獄でもある。
地獄に堕ちるのは罪を犯した本人のみらしく、
もう、私はアメリカさんと会えないらしい。
そう、彼だけが地獄に堕ちたのです。
このまま孤独を一人で過ごすことになる。
何故?
私はただ、貴方に会いたいだけなのに。
やり直すために、殺したし、殺されたのに。
私は共犯者なのに。
何故一緒に地獄へいけないの?
死んでいるのに、まるで生き地獄のようです。
周りの美しい風景が鬱陶しくなるほど鬱々しい。
こんなにも会いたいのに、会えないのが苦しい。
あぁ、そうか
神は知っていたのでしょう。
身体の痛みや苦しみよりも、
私達は一緒に居れない方が辛いということに。
これが神が下した、私達への罰なのか。
真っ暗闇の中で輝く炎に包まれる。
真っ逆さまに落ち続け、体が焼ける痛みに襲われる。
あぁ、ここが地獄か・・・
当然だが、日本はここに居ない。
地獄に堕ちたのは俺だけだった。
当たり前だよな。
俺が悪いんだから。
地獄で会えて救われるなんて、
そんな馬鹿げた話、あるわけなかったんだ。
最初から薄々感ずいていた。
なのに、なんで、なんで、
こんなに辛いんだ?
いくら涙を流そうが、
いくら罪を悔やもうが、
彼の世で二人が報われることはありませんでした。
肥大化する愛と消えぬ罪を抱え、
それぞれの地獄を歩むのでした。
もし神に慈悲があるのなら、
二人は地獄でハッピーエンドを迎えていたのでしょうけど、
結果は離れ離れのバッドエンド。
会いたいという共通した想いを募らせ、
会えないという現実を突き付けられる。
神は崇高であり慈悲深い?
答えはNOである。
皆が期待する理想の神など存在しない。
神に慈悲など無かった。
神は冷徹で、けれども正しかった。
罪を犯した者に情けなど不要なのだから。
終
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民
日本国民