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第1話 - あ

2023年03月27日

#恋愛

結城真矢

ミキ

リョウスケさんこんにちは〜♪

ミキ

今日は会えますか？

ミキ

この前言ってた高級フレンチのお店行きたいなぁって思ってて〜

ミキ

連れてってくれないかな〜?って思ってたの♡

ミキ

あと〜その帰りにブランド物のお店寄っても良いかな？

ミキ

新しいバックが欲しくて♡

リョウスケ

ミキちゃんこんにちは。

リョウスケ

今日は定時上がり出来ると思うから、フレンチのお店行こうか！

リョウスケ

いつものブランド物のお店も寄りたいんだね。

リョウスケ

でも、この前新しいバック買わなかったっけ?

リョウスケ

僕の記憶違いだったらごめんね。

ミキ

わーい♡ありがとう♡

ミキ

私、バックはしばらく買ってないと思うんだけどな〜？

リョウスケ

あ、そうだったか。

リョウスケ

勘違いしちゃってごめんね。

ミキ

全然大丈夫♡

ミキ

バック買ってくれたら結婚してあげる♡

リョウスケ

もう仕方がないな。

リョウスケ

じゃあ一緒に見に行って、気に入ったのがあったら買おうか。

ミキ

やったぁ♪

ミキ

リョウスケさん優しくて好き〜♡

ミキ

ミキね、リョウスケさんみたいな素敵な人とお付き合い出来て、

ミキ

本当に幸せなんだよ♡

ミキ

結婚もするもんね〜？

ミキ

私達の出会いはまさに運命だと思うよ♡

リョウスケ

そんなこと言われると照れちゃうな…笑

リョウスケ

僕が行ったご飯屋さんでミキちゃんが働いてたのがきっかけだったね。

リョウスケ

この歳になってあんなに猛アタックされるとは思ってなかったよ笑

ミキ

そうだよね！

ミキ

一目見た時から素敵♡って思ってたんだよ？

ミキ

私達、45歳と27歳で結構歳の差があるけど、

ミキ

歳の差なんて関係ないくらい愛し合ってるもんね♡

ミキ

大人な恋愛って感じで、毎日幸せを感じてるよ♡

リョウスケ

僕も最初はいいのかな?って思ってたんだけど、

リョウスケ

今ではお付き合い出来て良かったって思ってるよ！

リョウスケ

こんなおじさん相手なのに、結婚を前提に交際してくれて

リョウスケ

本当にありがとうね。

ミキ

もう、リョウスケさんったら〜！

ミキ

おじさんじゃないよっていつも言ってるでしょ〜？

ミキ

それよりさ！

ミキ

私、バックの他にピアスも欲しいな〜って思ってるんだけど、

ミキ

ダメかなぁ？♡

リョウスケ

ピアスもこの前買ってなかったっけ？

ミキ

買ったんだけど、違う種類のも欲しいなって思って♡

リョウスケ

そうか。

リョウスケ

僕が買ったアクセサリーや服は全て家にあるのかい？

リョウスケ

そんなに沢山持ってたら、使わないやつもあるんじゃないかと思って…

リョウスケ

おじさんの僕には分からなくて…ごめんね。

ミキ

全部家にあるけど、急にどうしたの？

ミキ

リョウスケに会う時はいつも可愛く居たいから、

ミキ

いつも違うの付けてるだけだよぉ〜

ミキ

不安にさせちゃってごめんね？

リョウスケ

買った時しか付けたの見たことないとかあったな〜って思ったら、

リョウスケ

そんな理由があったんだね！

リョウスケ

全部保管してくれてるのか気になっただけだから全然大丈夫。

ミキ

当たり前だよ〜♡

ミキ

リョウスケさんが買ってくれたものは、

ミキ

家にあるから安心してね♡

リョウスケ

分かったよ。

リョウスケ

そろそろ仕事に戻らないと。

リョウスケ

お店は予約しておいたから、またあとでね。

ミキ

お仕事頑張ってねぇ♡

〜ミキとマヤのライン〜

ミキ

マヤやっほー！

マヤ

ミキ久しぶりー！

マヤ

半年ぶりくらいじゃない?

ミキ

うわ！もうそんなに経ってたんだ〜

ミキ

この歳になるとあっという間に1年が過ぎるね笑

マヤ

本当だよね！

マヤ

ミキも仕事忙しかったんでしょ？

マヤ

半年くらい会えないのも仕方ないって笑

ミキ

あー笑

ミキ

私仕事辞めたんだよね〜笑

マヤ

え！？

マヤ

どうしたの！？

ミキ

特に何かがあったわけじゃないんだけど…

ミキ

他に稼げるアテを見つけちゃって笑

マヤ

アテ？

ミキ

今日連絡したのは、その話を聞いてもらおうと思ったからなの！笑

マヤ

あ！そうだったんだ！

マヤ

話逸らしちゃってごめんね！

ミキ

全然大丈夫〜！

ミキ

実はね！

ミキ

私、パパ活してるんだぁ笑

マヤ

は？

マヤ

パパ活？

ミキ

そう〜笑

ミキ

会社員時代より全然稼げるよ〜笑

ミキ

だからマヤにも勧めたかったの！

マヤ

え…

マヤ

私がそういうの嫌いだって知ってるよね？

マヤ

誰かに頼って生活するなんて、私には絶対出来ないよ。

ミキ

も〜マヤはお堅いなぁ笑

ミキ

パパ活を誤解してない〜？

ミキ

ただおじさんとご飯行ったり、ホテル行ったりするだけで、

ミキ

高いご飯奢ってもらったり、好きな物買ってもらえるんだよ？

ミキ

そんなの最高じゃん笑

マヤ

それはそうかもしれないけど、男性に失礼じゃない？

マヤ

汗水垂らして働いたお金を騙し取ってるようなもんだよ！

マヤ

ちなみに相手の男性はパパ活ってこと知っててミキと関係を持ってるの?

ミキ

んー知らないんじゃないかな？

ミキ

向こうは私と結婚出来るって思ってるし笑

ミキ

私も真剣な交際だから〜って言ってやりとりしてるよ笑

ミキ

別に家とか教えてるわけじゃないし、

ミキ

向こうが知ってる私の情報はほぼ偽物ばっかりなんだから笑

ミキ

もし何かあっても全然大丈夫だって笑

マヤ

信じられない…

マヤ

相手を騙してお金を巻き上げるなんて詐欺師のやり方じゃないの…

マヤ

いつからそんなふうになってしまったの?

ミキ

あー！もう！

ミキ

あんたいい加減にしな！？

ミキ

真面目ちゃんぶるのだるいよ！？

ミキ

私は騙してないから！

ミキ

相手が勝手に私のことを好きになって、奢ったりしてるだけ！

ミキ

買ってもらったアクセサリーとかは使えるものは使うけど、

ミキ

それ以外は売って金にしてるんだよね〜

ミキ

じゃないと私も生計立てらんないんで笑

マヤ

そんな言い方…

マヤ

ミキそういうところ、本当に直した方がいいと思うよ。

マヤ

いつか相手の男性にバレる日が来るよ。

ミキ

はぁ〜？笑

ミキ

それは私への嫉妬かな？笑

ミキ

あんたもよっぽど金が欲しいのね笑

ミキ

良いパパ紹介してあげるよ〜？

マヤ

もうやめて。

マヤ

私はあんたみたいにパパ活なんてしないわ。

マヤ

男性に貢がせて生計を立てるなんて、感覚が狂ってるよ。

ミキ

あんたうざ。

ミキ

真面目ちゃんには用はないのでブロックしますね〜笑

ミキ

バイバーイ笑

マヤ

あ！ミキ！！

マヤ

パパ活なんてさっさとやめなよ！！

マヤ

ねぇってば！！

〜3日後〜

ミキ

あの！！

ミキ

リョウスケさん！！

ミキ

これどういうことなんですか！？

ミキ

早く答えてください！！

ミキ

どうにかしてくださいよ！！

リョウスケ

あぁ、ミキちゃんか。

リョウスケ

何があったんだ?

リョウスケ

私は色々な情報に疎くてね。

ミキ

ネットに私のデタラメ記事が上がってるんですよ！！

ミキ

どうしたら良いんですか！？

ミキ

助けて！！

リョウスケ

デタラメ記事?

リョウスケ

なんの話だ？

ミキ

あー！もう！

ミキ

話が通じわないわね！！

ミキ

私がパパ活をしてるっていう記事が出て、大炎上してるんですよ！

リョウスケ

え？パパ活？

リョウスケ

僕もよく分からないんだけれど…

リョウスケ

どういうことなの？

リョウスケ

もしかして僕との真剣交際というのは嘘なの…？

ミキ

あ、えっと…

ミキ

私はそんなことしてないから安心して！！

ミキ

記事は全部デタラメなのよ！

リョウスケ

それならどうしてこんな炎上してるのかな？

リョウスケ

よっぽど誰かに恨まれていたか…

リョウスケ

または人望がないかのどちらかかな？

ミキ

へ！？

ミキ

あ、あの…リョウスケさん？

ミキ

どうして突然そんなこと言うの？

ミキ

私のこと愛してないの！？

リョウスケ

愛してたさ。

リョウスケ

もう過去の話だけどね。

ミキ

どういうことなの…？

リョウスケ

いくら僕みたいなおじさんでも、こんなことされたら良い気はしない。

リョウスケ

全部わかってるんだ。

リョウスケ

嘘をつかないで白状してほしい。

ミキ

なによ！！

リョウスケ

全部分かっていると言ったばかりだぞ?

リョウスケ

僕と真剣に付き合っていると嘘をついて、

リョウスケ

ブランド物や高価なアクセサリーを買わせていたよな？

リョウスケ

貰ったプレゼントを倍以上の価格で売り捌いていたよな？

ミキ

そ、そうよ！！

ミキ

それの何が悪いって言うの！？

ミキ

私だってお金が必要だったんだから、売ったって良いじゃないの！！

ミキ

あなたにとやかく言われたくないわ！！

リョウスケ

そうか…

リョウスケ

君はそういう考えだったんだね。

リョウスケ

僕が一生懸命働いて買ったプレゼントを、

リョウスケ

そんな風に扱うだなんて、信じられないよ。

ミキ

え！？

ミキ

そんなこと言わないでよ…

リョウスケ

正直君の噂は常に耳にしていたんだよ。

リョウスケ

ネットの掲示板にも君の餌食になった人がいてね。

リョウスケ

被害者を増やさないためにと思って、作成を立てたんだよ。

ミキ

私の噂…？

リョウスケ

僕を含め数名が結婚を仄めかされてプレゼントをせがまれたと言っていたぞ。

リョウスケ

君にとってはただのATMとしか思っていなかったかもしれないが、

リョウスケ

僕達は真剣に結婚が出来ると思ってお付き合いをしていたんだ。

リョウスケ

裏切られた僕たちの気持ちがわかるか！？

ミキ

リョウスケさん！

ミキ

そんな話、全部嘘よ！

ミキ

ネットの掲示板なんかに踊らされないで！

リョウスケ

踊らされていないよ。

リョウスケ

ネットの掲示板に情報を流したのは僕なんだから。

ミキ

は！？

ミキ

リョウスケさんが掲示板に書いた！？

ミキ

なんでそんなことするのよ！！

ミキ

あんた最低よ！！

リョウスケ

それはこっちのセリフだよ。

リョウスケ

散々酷いことばかりしてきて、よくそんなことが言えるな。

リョウスケ

ある人からの助けがなければ、ここまでは出来なかったから

リョウスケ

その点は本当に感謝しているよ。

ミキ

ある人って誰！？

ミキ

私を貶めようとしてる人がいるってこと！？

リョウスケ

貶めようとしているというか…

リョウスケ

自分で首を絞めているんじゃないか？

リョウスケ

パパ活をしているということ、誰かに話した記憶は？

ミキ

あ…！

ミキ

マヤのやつ…！

ミキ

絶対許さない…！

リョウスケ

それは僕のセリフだ。

リョウスケ

君はあくまでも加害者なんだよ。

リョウスケ

勘違いはしないでもらいたいね。

ミキ

マヤに何を言われたんですか！？

ミキ

もしかして、マヤと寝たんですか！？

ミキ

2人で手を組んで私を貶めようとしているんだ！！

ミキ

私のなにが気に入らないっていうのよ！！

リョウスケ

何を言っているんだか…

リョウスケ

君からパパ活のことを聞いたマヤさんは

リョウスケ

僕に対して罪悪感を感じて、探しだしてくれたんだよ。

リョウスケ

君とのラインの内容も全て見せてくれて、

リョウスケ

証拠を提供してくれたんだ。

ミキ

マヤがそんなことを…？

リョウスケ

マヤさんにも言われたかもしれないが、

リョウスケ

僕も君のような不誠実な人間は大嫌いだよ。

リョウスケ

人を利用してお金稼ぎをしようだなんて、人間とは思えないね。

ミキ

なんてこと言うのよ！！

ミキ

リョウスケさんもマヤも酷いわ！！

ミキ

２人とも私のことを裏切るだなんて…

ミキ

最低！！地獄に落ちて！！

ミキ

絶対に許さないから！！

リョウスケ

絶対に許さない…？

リョウスケ

それを君が言うのか笑

リョウスケ

これまで真剣にお付き合いしてた相手に対して、

リョウスケ

こんなことしたくないのだけれど、

リョウスケ

結婚詐欺で訴えさせてもらうよ。

ミキ

へ！？

ミキ

結婚詐欺ですって！？

ミキ

やめてよ！！

ミキ

リョウスケさんってば！！

〜後日談〜

リョウスケ

その後、僕はすぐに弁護士を雇ってミキを結婚詐欺で訴えました。

リョウスケ

ネットの掲示板の通り、僕と同じく複数人に結婚詐欺で訴えられたミキ。

リョウスケ

ラインや通話の証拠がたくさんあったため、あっという間に逮捕されました。

リョウスケ

金銭を騙し取られていた証拠も出てきたため、詐欺罪も適応となり、

リョウスケ

塀の向こうで毎日泣きながら生活しているそうです。

リョウスケ

有力な証拠をくれたマヤさんには本当に感謝しています。

リョウスケ

マヤさんが居なければ、私は今も騙され続けていたと思います。

リョウスケ

今回の出来事で断る勇気の大切さを学ぶことができました。

リョウスケ

良縁があれば良いなと思いますが、

リョウスケ

しばらくは１人で気楽に暮らしていきたいと思います！

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結城真矢

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