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15年前
いつもの日常のはずだった
鹿山希
じゃ、ケンちゃん
鹿山希
また千代のことよろしくね
龍宮寺堅
りょーかい
千代（3歳）
ねぇケンにぃちゃん！
千代（3歳）
はやくエマおねぇちゃんとこいこ！
龍宮寺堅
お前ほんとエマのこと好きよなぁ
千代（3歳）
ケンにぃちゃんもでしょ
龍宮寺堅
うるせー
千代（3歳）
エマおねぇちゃーん！
佐野エマ
千代ちゃーんおはよー！
ぎゅー！
千代（3歳）
えへへ〜おはよー
龍宮寺堅
よぉエマ、待たせたな
佐野エマ
ううん、ウチも今来たばっかだよ
千代（3歳）
はやくーはやくぷーるいこー！
龍宮寺堅
ｸｸｯwあぁ、そうだな
佐野エマ
千代ちゃん、日焼け止め塗ったげるね
千代（3歳）
わぁ、エマおねぇちゃんのおててすべすべ〜
千代（3歳）
…あ
龍宮寺堅
ん？どーした？
千代（3歳）
ぷーるのかみがない…
佐野エマ
プールの紙…もしかして回数券？
千代（3歳）
うん…
龍宮寺堅
しゃあねー、取りに行くか
龍宮寺堅
じゃ、俺ら待ってっからな
千代（3歳）
うん
千代（3歳）
えーっと…あった！
千代（3歳）
てーぶる…んー！とどかない！
千代（3歳）
ｽﾞﾘｽﾞﾘ…（椅子を引きずる）
千代（3歳）
んしょ…（椅子に登る）
千代（3歳）
（ｸﾞﾗｯ）あっ
ﾊﾞﾀｯ! ﾊﾞｷｯ
千代（3歳）
いた…あ…
確か私は…
狼波が大切にしていた…
千代（3歳）
これ…
千代（3歳）
パパのらいたー？
千代（3歳）
ど、どうしよう…
ガチャｯ
鹿山幸治
は？なんでいんのお前？
千代（3歳）
ぱ、パパ…
千代（3歳）
ごめんなさい…こわしちゃって…
鹿山幸治
ﾁｯ…こっちこい
千代（3歳）
…？
ﾎﾞｺｯ!
そこからはほとんど曖昧で思い出せない
泣いてたかもしれないし、ずっと助けを呼んでいたかもしれない
もしかしたら…意識すらなかったかも
千代（3歳）
ゴボッゴボボボッ！
鹿山幸治
死ねよクソガキ！
鹿山幸治
死ねぇ！
ﾊﾞｷｨ!
鹿山幸治
ｯｶﾞﾊ!
龍宮寺堅
何してんだクソ野郎！
佐野エマ
千代ちゃん！
千代（3歳）
ゲホッゲホッ…
龍宮寺堅
早く逃げんぞ！
千代（3歳）
うっ…うわぁぁぁん！
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