沙奈視点
神吉 沙奈
ん、....
赤
あっ!起きた!
鮫
起きた、
鈴奈 風璃
起きたァァ!!心配したよぉぉ!
目が覚めたところは、きっと赤さんの家、
私は....そうだ、アイツに頭を何かで殴られて、倒れたんだ
神吉 沙奈
あ、あの、ありがとう、
赤
うん?仲間じゃん〜?当たり前だよ
鈴奈 風璃
うんうん!
鮫
まぁ、そうだな...
初めて知った いや、知っちゃいけないのかもしれないけど、
人って、こんなに暖かいんだ
神吉 沙奈
ねぇ、血出てるよぉっ?
人
えっ、ほんとだ、
昔から私は血が好きだった
なんでかは自分でも分からない
特に好きな人の血は、舐めたいほどだった
そんなん気持ち悪いってわかってる
そんな私を気持ち悪がって、いじめてくる奴らがいた
いじめられたら、余計自分って気持ち悪いな
と思うようになった
それと同時に、なんで自分を受け入れてくれないんだろう?と思ったこともあった
それから私は人間不信になった
信じてた友達も、いつかは離れていく
友情は築くだけ無駄
後で自分が傷付くだけ
血が好きな自分のことはどんどん嫌いになったけど
それでもどうしても、血は嫌いになれなかった
神吉 沙奈
...どうして、
神吉 沙奈
私なんかを仲間だと思ってくれるの?
赤
え?
鈴奈 風璃
うーん、
鮫
別に
鈴奈 風璃
理由はないかな!
神吉 沙奈
...は
鈴奈 風璃
こんな世の中になっちゃったし
鈴奈 風璃
普通の人間なんてもう仲間だよねー!!
赤
、たしかにぃ?
鮫
そうだな
神吉 沙奈
そ、そう、なんだ、っ
神吉 沙奈
ありがとう、!
鈴奈 風璃
?なんでお礼?笑
神吉 沙奈
あっ、
私はもう、人間不信じゃなくなったかもしれない
この人達のおかげで