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なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
いるま
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
いるま
なつ
なつ
いるま
いるま
なつ
いるま
なつ
なつ
いるま
なつ
なつ
いるま
なつ
なつ
なつ
いるま
なつ
いるま
いるま
なつ
なつ
いるま
なつ
いるま
なつ
いるま
なつ
いるま
いるま
いるま
いるま
なつ
いるま
なつ
いるま
なつ
いるま
なつ
いるま
なつ
いるま
なつ
なつ
いるま
なつ
いるま
いるま
なつ
いるま
なつ
なつ
いるま
いるま
なつ
いるま
なつ
なつ
いるま
いるま
なつ
いるま
なつ
なつ
いるま
なつ
いるま
いるま
なつ
なつ
なつ
12年前…
なつ（5歳）
父
母
なつ（5歳）
なつ（5歳）
母
父
なつ（5歳）
なつ（5歳）
父
母
なつ（5歳）
俺は昔、車が大好きだった
毎週末父と母と一緒に車で遊園地へ出掛けた
当時はそれが楽しみで楽しみで仕方なかった
いつからだろうか
あの大好きだった黒の車が嫌いになったのは
いつからだろうか
綺麗だった車がタバコ臭くなっていたのは
いつからだろうか
父と母が話さなくなったのは
いつからだろうか
父が母を殴る様になったのは
母が父を殺そうとしたのは
いつだろうか
両親が殺しあったのは
いるま
いるま
いるま
なつ
いるま
なつ
気付かなかった… いつから泣いてた？
泣くほど悲しいことじゃ ないはずなのに
なつ
なつ
いるま
なつ
いるま
なつ
いるま
なつ
いるま
なつ
殺人犯だよ
いるま
なつ（小五）
小五の夏
急に父が母を殴る様になった
母
父
後々知った話だが
この時父はギャンブルに溺れていたらしい
父
なつ（小五）
父
父
なつ（小五）
母
父
なつ（中一）
中一の秋
学校から帰ると母が包丁をもち
父を殺そうとしていることがあった
それも毎日毎日
朝だったり夕方だったり夜、夜中だったり
母
父
母
なつ（中一）
なつ（中一）
なつ（中一）
なつ（中一）
なつ（中一）
父
父
母
母
母
なつ（中一）
母
母
母
母
なつ（中一）
なつ（中一）
なつ（中一）
なつ（中一）
なつ（中一）
そんなこんなで迎えた中学最後の春
始業式を終え家に帰ると
もう始まっていたんだ
母
母
父
なつ（中三）
なつ（中三）
母
父
なつ（中三）
必死だった
死んでほしくなかった
またあの時みたいに戻りたかった
その一心で俺は警察に助けを求めた
なつ（中三）
警察官
事件ですか？
事故ですか？
なつ（中三）
なつ（中三）
警察官
警察官
警察官
なつ（中三）
警察官
警察官
なつ（中三）
母
父
一瞬の出来事だった
父
母
なつ（中三）
母
父
なつ（中三）
なつ（中三）
なつ（中三）
なつ（中三）
父
なつ（中三）
警察官
母
父
ｸﾞｼｬｯ!!!!!
なつ（中三）
なつ（中三）
なつ（中三）
なつ（中三）
なつ（中三）
なつ（中三）
なつ（中三）
なつ（中三）
警察官
両親が死んだ
一瞬だった
父が俺を刺した瞬間
母が父を刺した
その直後
父が母を刺した
なつ
なつ
いるま
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
いるま
なつ
なつ
いるま
いるま
いるま
いるま
なつ
いるま
いるま
いるま
なつ
なつ
いるま
いるま
なつ
なつ
なつ
なつ
なつ
いるま
いるま
いるま
一人にしないから
なつ
その一言がどれだけ俺を救ったかなんて そんなこと知らない顔で
いるまは俺の頭を撫でつづけてくれた
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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