俺には恋人がいる
しかもそれは周りには言えない、秘密の関係である
何せ俺も相手も男だからだ
だからこうして、キスをする時も人気のない所で。
葵
拓也
拓也
葵
俺の髪を撫でるその手は暖かく大きい
それが俺は堪らなく好きだった
拓也
拓也
拓也
葵
葵
直球ではないがすぐに意味は分かる
久しぶりの誘いだった
葵
心音が速く大きくなるのを隠して小さく頷く
翌日
別のクラスである拓也は部屋の掃除があるからと先に帰ってしまった
葵
2人で帰ることを期待していた俺は少しだけ落胆しながら肩にカバンをかける
その時だった
廉
葵
突然背中を軽く叩かれて男が顔を覗き込んでくる
葵
廉
そのやたらフレンドリーな男は廉と言う
俺のクラスメイトで一部では人気者のうるせー奴
ほとんど話したことの無い男だ、なぜ急に俺に?
廉
廉
葵
背中に当てられていた手は俺の肩に回り、体を密着させてくる
びく、と体が勝手に反応して跳ねてしまう
俺は慌ててその手を振り払った
葵
廉
廉
葵
関わりのない奴ではあったが苦手なタイプであることがたった今判明した
こちとら恋人に会いに行くってのに いちいち勿体ぶられると腹が立ってくるものだ、勝手だが
廉
廉
廉
葵
拓也の名が出て思わず硬直する
廉は目を合わせないように顔を逸らしていた俺の視界に無理やり入ってきた
廉
廉
廉
廉
廉は俺の目をバッチリ見て言った
俺も思わず目を合わせてしまった
逸らしたら、疑われると思って
廉
葵
廉
廉
廉
葵
葵
葵
動揺してしまった
こんな否定の仕方したら、もっと疑われるに決まっているのに
廉
廉
廉
葵
紛らわしい奴、やっぱり嫌いだ、コイツ
うっかり少し熱くなってしまったのが馬鹿みたいだ、さっさと帰ろう
廉
廉
俺が教室の扉へ1歩踏み出した時にそれが後ろから聞こえてきた
ドクン、と1度大きく心臓が跳ねると、鼓動が早くなる
廉はポケットからスマホを取り出すと何やら画面をいじって俺に見せてきた
廉
廉
葵
画面に映し出されたのは、俺と拓也が唇を重ねている所だった
葵
廉
廉
廉
廉
廉は俺より少し高いところから嘲笑う
俺の頭はもう働いていなかった
俺のせいで拓也の高校生活が終わっちまう、ってことしか頭になかった
とにかく何とかしなければと、ただそれだけで埋まっていた
葵
葵
廉
廉
葵
葵
廉
廉はニッコリ笑うと細めた目で俺を見つめた
廉
廉
葵
廉
葵
まずい
本当にまずいことになった
俺が連れていかれたのは空き教室だった
そこからの記憶は思い出したくもない
葵
空き教室に入ってまず廉は鍵を閉めた
そこからもう不穏な空気は漂っていた
廉
葵
廉は適当な机に腰を掛けて手招きする
俺は一定の距離を取りつつ言われた通り廉に近寄った
廉
葵
廉
廉
廉は俺の袖を引っ張って開く股の間に俺を立たせた
葵
葵
廉
廉
コイツは何のことか分かりませんみたいな顔で笑って見せた
不穏なのは分かるが、コイツが何をしたいのかが全く分からない
葵
葵
廉
廉
廉
廉
するとその時、廉は俺の手首を掴んで勢いよく其方へ引き寄せた
葵
不意をつかれた俺はあっという間に机の上に敷かれていた
葵
葵
廉
廉は手際よく俺の服を脱がせていく
唖然としているうちにズボンに手をかけられていた
葵
葵
廉の手を掴んで止めさせようとすると、突然頬に痛覚が走る
葵
頬を打たれたのだ
廉
乱暴な口調なのに顔が穏やかなのが怖かった
その一瞬の隙にズボンもパンツも脱がされてしまった
葵
葵
廉も片手でボタンとチャックを下ろして自分の下半身を顕にする
葵
廉を足で蹴ってズボンを履き直そうとする
すると今度は先程よりもっと強く拳で打たれた
あまりの痛みに頬を手で押えてしまった
葵
廉
廉
廉に腰を掴まれる
迫ってくる
廉
廉
後孔に何かが当たってるのを感じた時には俺の頭は真っ白になっていた
鼻血が垂れていることも気にならないくらい、怖かった
葵
自分の体に需要があるなんて、思ってなかった
拓也と付き合い始めた時ですらそう思ってた
よく俺みたいな可愛げもない男抱けるなって、
それが、こんな、こんなことになるなんて
葵
葵
葵
葵
葵
葵
ぐ、と腰を寄せられた
葵
気が付けばその名前を呼んでいた
助けて欲しいという思いと、罪悪感だ
拓也以外の男に入れられてしまうという、罪悪感で
廉
廉
廉
廉
葵
葵
涙が溢れてきた
拓也の顔が浮かんできて、心臓が締め付けられるように痛かった
葵
廉
廉
廉
廉
廉
ゆるゆると腰を動かされる
自分が何をされてるかも分からない
葵
葵
葵
廉
廉
なんで俺がこんな事になっているんだ
涙が止まらない、
こんなんじゃもう拓也に会えない
葵
葵
葵
廉の肩を掴んで爪を立てる
肌に突き刺してやろうと、思い切り強く掴んだ
廉
廉
次の瞬間、ドチュッ、という音と共に俺の腹が突き上げられた
葵
拓也とする時は絶対に感じないこの感覚に思わず背を反らす
内臓を殴られているような痛み
廉
廉
廉
葵
廉
廉
廉
抵抗しても無駄なんだ
俺はもう溢れる涙を拭うことしかできない
廉
廉
廉
葵
葵
廉
廉
廉は泣きやみそうにない俺に溜息を吐くとゆっくりと前後に腰を動かし始めた
葵
廉
廉
廉
葵
葵
ぱちゅ、ぱちゅ、と腰を打ち付け始めた
葵
葵
葵
廉
ただずっと同じペースで腰をぶつけられる
本来なら今日は、拓也に抱かれるはずだったのに
拓也の家で、いつもみたいに、優しく抱かれるはずだったんだ
なのに、何だよ、これ
話したことない男に脅されてこんな汚い教室で無理やり犯されて、
抵抗したら殴られる
こんなの、ただの強姦だ
葵
葵
仕方がないと言えば、そうなのかもしれない
あんな所でキスしたら、いつかはきっと誰かにバレていたはずだ
ただ、その相手がたまたまコイツだっただけ
俺がもっと、ちゃんとしてれば、こんなことには、
葵
葵
廉
廉
葵
どう強がったって怖いものは怖い
本当は今すぐ誰かに助けて欲しい
見られたくないけど、拓也が、今ここに来て、助けて欲しいって思っている
葵
廉
廉
廉
葵
ズキズキと胸が痛む
廉
廉
廉
葵
葵
廉
廉
葵
葵
廉
廉
廉
葵
葵
廉
廉
廉
廉
葵
廉
廉
葵
葵
廉が腰を動かす度机がガタガタと揺れて音を立てる
俺の陰茎からは潮が止まらず出続けていた
数えられないほど絶頂してしまった、拓也以外の男で
葵
葵
廉
廉
葵
葵
絶頂が近付くと腰が勝手に浮いてしまう
これではまるで、気持ちいいみたいじゃないか
葵
葵
閉じなくなってしまった足がピンと突っ張って快感が込上げた
何度イかされたか分からない
葵
葵
とにかく、もう助けて欲しかった
絶頂が終わりベチョ、と浮いていた腰が落ちるもまだピストンは止まらない
葵
葵
葵
廉
廉
廉
廉
廉は舌をなめずり、さらに深く侵入してくる
葵
葵
葵
突かれる度に透明の液体が少しだけ押し出されるように出てくる
ずっとイッてる、止まらない
こいつのせいで、体がバカになっちまった
葵
ぶん殴りたいのに、指先まで痺れて動かせない
今はただこの激しい突きで机から落ちまいと残った力を振り絞って机にしがみつくのみだった
廉
葵
葵
廉がふと呟いた言葉で、やっとこの地獄の終わりが見えた
葵
廉
廉
葵
ピシ、と音が鳴る
俺の中の何かが崩れる、その序章みたいな、始まりみたいな音が鳴った
廉
葵
葵
廉
葵
拓也にもまだ中に出されたことがないのに、こんなレイプ野郎が初めてなんて絶対に嫌だ
葵
俺は机にしがみつく手を離して廉を押し返した
大きく開いて戻らなかった足も何とか動かして廉の体を蹴る
しかし驚く程に力が出ない、
そんな、このままでは出されてしまう
廉
廉
葵
最後の仕上げとでも言うかのようにピストンが荒く乱暴になる
葵
葵
葵
葵
廉
どぷっ
葵
一気に腹が重くなる
ドロドロの液体がどんどん腹に溜まっていく
葵
葵
とにかく中に注がれるのが終わるのを待っていると
下半身がじわりと熱くなる
葵
葵
中に出された勢いで、出てしまった
いや、漏らしてしまった
葵
葵
机の足を伝って床に広がっていく
でも、勝手に出ていて、止められない
葵
廉
廉は失笑すると、避けるように パッと離れた
廉
廉
まだ残っていた涙が視界を遮って何も見えなくなった
注がれた穴からは生暖かい白濁がドロリと溢れた
廉
廉
ようやく放尿が止まったと思うと、廉の言葉にまた血の気が引く
葵
おかしくなっていて気づかなかった
廉の手にはずっとスマホが握られていたんだ
葵
体が動かなくてスマホを奪えない
最悪だ、俺は一体、なんのために我慢したんだ
廉
廉
廉
葵
廉
廉
廉
葵
葵
葵
葵
葵
廉
葵
葵
廉
廉
廉
葵
廉
廉
廉
廉は無責任に教室を出ていく
放心する俺を液体塗れの机の上に置いたままで
葵
葵
葵
最悪だとか、そんなもんじゃない
もう、何も考えられなかった
俺は自分のスマホを取り出して耳に当てる
葵
葵
コメント
6件
続き楽しみです👍🏻
続き楽しみ!!
追記:久しぶりに戻ってきて読み返したらおかしな所が結構あったので大幅に編集させて頂きました!🙇♂️