俺には恋人がいる
しかもそれは周りには言えない、秘密の関係である
何せ俺も相手も男だからだ
だからこうして、キスをする時も周りを気にかけながらしなきゃいけない
葵
拓也
拓也
葵
俺の髪を撫でるその手は暖かく大きい
それが俺は堪らなく好きだった
拓也
拓也
拓也
葵
葵
直球ではないがすぐに意味は分かる
久しぶりの誘いだった
葵
心音が速く大きくなるのを隠して小さく頷く
翌日
別のクラスである拓也は部屋の掃除があるからと先に帰ってしまった
葵
2人で帰ることを期待していた俺は少しだけ落胆しながら肩にカバンをかける
その時だった
廉
葵
突然背中を軽く叩かれて男が顔を覗き込んでくる
葵
廉
そのやたらフレンドリーな男は廉と言う
俺のクラスメイトで一部では人気者の男だ
しかし俺とは全くタイプが違う為、ほとんど話したことがない
俺は廉のその貼り付けたような笑顔を前にただ疑い深く見ることしか出来なかった
廉
廉
背中に当てられていた手は俺の肩に回り、体を密着させてくる
葵
廉
廉
葵
関わりのない奴ではあったが今日で更に苦手になった
俺は廉の手を振り払い教室を出ようとした
廉
廉
廉
葵
拓也の名が出て思わず足を止める
そこへ廉は俺の隣にまた寄ってくる
廉
廉
廉のその何かを知っているかのような口ぶりに目を見開く
そんな、何故
廉
廉
廉
廉
葵
葵
葵
動揺してしまった
こんな否定の仕方したら、もっと疑われるに決まっているのに
廉
廉
廉はポケットからスマホを取り出すと何やら画面をいじって俺に見せてきた
廉
葵
画面に映し出されたのは、俺と拓也が唇を重ねている所だった
葵
廉
廉
廉
廉は手を叩いて笑う
気持ち悪い、と聞こえたような気がするが俺の頭はもう働いていなかった
とにかく何とかしなければと、ただそれだけで埋まっていた
葵
葵
廉
廉はニッコリ笑うと細めた目で俺を見つめた
廉
廉
葵
葵
廉
画面が着いたままのスマホを俺の胸にグリグリと押し付けてくる
葵
葵
俺が連れていかれたのは空き教室だった
そこからの記憶は思い出したくもない
葵
空き教室に入ってまず廉は鍵を閉めた
そこからもう不穏な空気は漂っていた
廉
葵
廉は適当な机に腰を掛けて手招きする
俺は一定の距離を取りつつ言われた通り廉に近寄った
廉
葵
そう言われて廉の膝が当たってしまうくらいに近付いた
嫌だ、こんなゲス、近寄りたくもない
廉
廉
廉は何を思ったのか、俺に自らのスマホを見せると先程の画像を開いたままにしている
葵
葵
予想外の言葉に思わず間抜けな声を出した
廉
廉
廉
廉はニッコリ笑って更に俺にスマホを差し出してくる
こんなにあっさりで良いのか、と胸を撫で下ろす
それと同時に怪しさが増す
葵
葵
俺は恐る恐る廉のスマホに手を伸ばした
するとその時、廉は俺の手首を掴んで勢いよく其方へ引き寄せた
葵
不意をつかれた俺はあっという間に机の上に敷かれていた
葵
葵
葵
廉は手際よく俺の服を脱がせていく
唖然としているうちにズボンに手をかけられていた
葵
廉の手を掴んで止めさせようとすると、突然頬に痛覚が走る
葵
廉
頬を打たれたのだ
その一瞬の隙にズボンもパンツも脱がされてしまった
葵
葵
廉も片手でボタンとチャックを下ろして自分の下半身を顕にする
葵
廉を足で蹴ってズボンを履き直そうとする
すると今度は先程よりもっと強く打たれた
あまりの痛みに頬を手で押えてしまった
葵
廉
廉
廉に腰を掴まれる
迫ってくる
後孔に何かが当たってるのを感じた時には俺の頭は真っ白になっていた
鼻血が垂れていることも気にならないくらい、怖かった
葵
葵
葵
葵
葵
葵
葵
ぐ、と腰を寄せられた
葵
気が付けばその名前を呼んでいた
助けて欲しいという思いと、罪悪感だ
拓也以外の男に入れられてしまうという、罪悪感で
廉
廉
廉
葵
葵
葵
涙が溢れてきた
拓也の顔が浮かんできて、心臓が締め付けられるように痛かった
葵
廉
廉
廉
廉
廉
ゆるゆると腰を動かされる
自分が何をされてるかも分からない
葵
葵
葵
なんで俺がこんな事になっているんだ
涙が止まらない、
こんなんじゃもう拓也に会えない
葵
葵
葵
廉の肩を掴んで爪を立てる
肌に突き刺してやろうと、思い切り強く掴んだ
廉
廉
次の瞬間、ドチュッ、という音と共に俺の腹が突き上げられた
葵
拓也とする時は絶対に感じないこの感覚に思わず背を反らす
内臓を殴られているような痛み
廉
廉
葵
廉
廉
廉
抵抗しても無駄なんだ
俺はもう溢れる涙を拭うことしかできない
廉
廉
廉
葵
葵
廉
廉
廉は泣きやみそうにない俺に溜息を吐くとゆっくりと前後に腰を動かし始めた
葵
廉
廉
廉
葵
葵
ぱちゅ、ぱちゅ、と腰を打ち付け始めた
葵
葵
葵
廉
ただずっと同じペースで腰をぶつけられる
本来なら今日は、拓也に抱かれるはずだったのに
拓也の家で、いつもみたいに、優しく抱かれるはずだったんだ
なのに、何だよ、これ
話したことない男に脅されてこんな汚い教室で無理やり犯されて、
抵抗したら殴られる
こんなの、ただの強姦だ
葵
葵
全ては、拓也が今まで通りに過ごすためだ
俺なんかと付き合ってるなんてバレたら、きっと拓也は皆に白い目で見られる
拓也が平和に過ごせるなら、これくらいのこと、俺は
こんな思いするのが、俺だけで済むのなら
葵
葵
廉
廉
葵
結局どんな綺麗事並べたって、怖いものは怖い
本当は今すぐ誰かに助けを求めたい
拓也が、今ここに来て、助けて欲しいって思っている
葵
廉
廉
葵
正真正銘クズだ
こんな最低最悪の男に、犯されてるのかよ、
廉
廉
葵
葵
廉
廉
葵
葵
廉
廉
廉
葵
葵
廉
廉
廉
廉
葵
廉
廉
葵
葵
廉が腰を動かす度机がガタガタと揺れて音を立てる
俺の陰茎からは潮が止まらず出続けていた
数えられないほど絶頂してしまった、拓也以外の男で
葵
葵
廉
廉
葵
葵
絶頂が近付くと腰が勝手に浮いてしまう
これではまるで、気持ちいいみたいじゃないか
葵
葵
閉じなくなってしまった足がピンと突っ張って快感が込上げた
何度イかされたか分からない
とにかく、もう助けて欲しかった
絶頂が終わりベチョ、と浮いていた腰が落ちるもまだピストンは止まらない
葵
葵
葵
廉
廉
廉
廉
廉は舌をなめずり、さらに深く侵入してくる
葵
葵
葵
突かれる度に透明の液体が少しだけ押し出されるように出てくる
ずっとイッてる、止まらない
こいつのせいで、体がバカになっちまった
葵
ぶん殴りたいのに、指先まで痺れて動かせない
今はただこの激しい突きで机から落ちまいと残った力を振り絞って机にしがみつくのみだった
廉
葵
葵
廉がふと呟いた言葉で、やっとこの地獄の終わりが見えた
葵
廉
廉
葵
葵
葵
廉
葵
拓也にもまだ中に出されたことがないのに、こんなレイプ野郎が初めてなんて絶対に嫌だ
葵
俺は机にしがみつく手を離して廉を押し返した
大きく開いて戻らなかった足も何とか動かして廉の体を蹴る
しかし驚く程に力が出ない、
そんな、このままでは出されてしまう
廉
廉
廉
葵
最後の仕上げとでも言うかのようにピストンが荒く乱暴になる
葵
葵
葵
葵
廉
どぷっ
葵
一気に腹が重くなる
ドロドロの液体がどんどん腹に溜まっていく
葵
葵
とにかく中に注がれるのが終わるのを待っていると
下半身がじわりと熱くなる
葵
葵
中に出された勢いで、出てしまった
いや、漏らしてしまった
葵
葵
机の足を伝って床に広がっていく
でも、勝手に出ていて、止められない
葵
廉
廉
廉
廉は俺の中からいなくなる
注がれた穴からは生暖かい白濁がドロリと溢れた
廉
廉
ようやく放尿が止まったと思うと、廉の言葉にまた血の気が引く
葵
おかしくなっていて気づかなかった
廉の手にはずっとスマホが握られていたんだ
葵
体が動かなくてスマホを奪えない
最悪だ、俺は一体、なんのために我慢したんだ
廉
廉
廉
葵
廉
廉
葵
葵
葵
葵
葵
廉
葵
廉
廉
葵
廉
廉
廉
廉は無責任に教室を出ていく
放心する俺を液体塗れの机の上に置いたままで
葵
葵
葵
俺は自分のスマホを取り出して耳に当てる
葵
葵
コメント
3件
この作品もめっちゃ良いです😭🫶🏻続きが楽しみです🫠💗
こんにちは! 今回は投稿間隔を狭くすることが出来ました🤗 新しいシリーズが始まりましたが、あらすじに書いた通り愛も幸せも存在しませんのでご注意ください…。結構バットエンドやメリバが好きなので大暴れしちゃうかもしれないです🙂 この作品を是非最後まで見守って頂けると幸いです!