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ドラケンを見届けたあと家に入ると、既にお袋は起きていて、ルナとマナと俺の学校に持っていく用の弁当と朝食を作っていた

お母さん

あら隆?随分早いわね

お母さん

泊まってくるんじゃなかったの?

三ツ谷

あーそのつもりだったけど

三ツ谷

やっぱりあぁいう場所ってさ、落ち着かなくて

三ツ谷

ドラケンに送って貰った

三ツ谷

そういうお袋だって

三ツ谷

俺が帰ってくること見越して俺の分まで弁当作ってるじゃん

三ツ谷

ありがとな

お母さん

子供のご飯を作るのは、母親として当然でしょ?

お母さん

朝食作ったら仕事に行く準備しないといけないからすぐ居なくなるけど

お母さん

ルナとマナが起きる時間までは、少し休みなさい

三ツ谷

おう、そうさせてもらう。

お母さん

あ、ちょっと隆

三ツ谷

んー?

お母さん

あんたさっき母さんにありがとうって言ってたけど

お母さん

母さんからはあまり言う機会がなかったから今言わせてもらうわね

お母さん

母さんの方こそ、いつもルナとマナを見てくれてありがとう

三ツ谷

///べ、別に大したことしてやってねぇからお礼とか言わなくていいって

お母さん

ふふっ

三ツ谷

はぁ///.......今度こそおやすみ

お母さん

おやすみなさい

お袋におやすみをいって隣の部屋に向かい、ルナとマナの可愛い寝顔を見ながら俺の布団を敷いて俺も眠った。

翌日

三ツ谷

んっんー、ふぁ~(欠伸)

いつもよりゆっくり起きれた俺は、昨日お袋が居た台所に向かい、いつも貼ってあるメモ書きを見る。

三ツ谷

俺の好物よりルナとマナの好物を作ってやれよ

三ツ谷

………

三ツ谷

ま、たまにくらい俺も好きなもん食っていいか

そう言って朝飯を冷蔵庫から出して温め直し、テーブルに並べてルナとマナを起こしに行き、

まだ眠そうな顔をしてる2人を洗面台まで誘導し、顔を洗わせて台所の椅子に座らせる。

三ツ谷

んじゃ、手を合わせていただきますしような!

マナ

うん!

ルナ

………

三ツ谷

ルナ?どうしたんだ?

ルナ

……今日もお母さんいないの

三ツ谷

あー.....

三ツ谷

母さんはまた夜には帰ってくるよ!

三ツ谷

朝は仕事でちょっと忙しいけど

三ツ谷

ルナとマナがいい子にしていればすぐn....

ルナ

嘘つき!!!!

三ツ谷

っ....

ルナ

いつもそう言って帰ってこないもん!?

ルナ

ヒック...グスッ....お母さんは...ルナたちのことが嫌いなんだ

ルナ

だから帰ってこないんだ!

三ツ谷

…………

三ツ谷

そんなことないって

三ツ谷

昨日ちゃんと帰ってきてただろ?

ルナ

ヒック...グスッ...うん....

三ツ谷

母さんはいつも、俺とルナとマナの為にいっぱい頑張ってお仕事してるから、たまにしか俺達に会えないけど

三ツ谷

でも絶対、俺やルナやマナのことは嫌ってないよ。

三ツ谷

だからそんな心配すんな

ルナ

グスッ...グスッ

ルナ

うん、わかった。

三ツ谷

いい子だ

三ツ谷

そんじゃ、早くご飯食べて幼稚園と保育園行こうな

ルナ

うん!

マナ

うん!

仕事でなかなか帰ってくる時間が合わないお袋のことで泣き始める妹たちに、こんなことしか言って上げられない自分が本当に嫌になる。

俺がもう少し早く生まれてれば…少しはお袋を助けてやれたかもしれないのにと、そんなことを考えてしまう。

でも時間を遡ったとして、そんなことは不可能だと分かる為、どうすることも出来ないと2人に気づかれないよう軽くため息をつく。

朝食の後は食器を片付けて制服に着替えてルナとマナに弁当を持たせて、俺もカバンにいれて2人を送っていく。

ルナ

行ってくるね!お兄ちゃん!

マナ

行ってきます!

三ツ谷

おぅ、いってらつしゃい

その後は俺もそのまま学校に向かい、いつものように一日を過ごす。

でも昨日ドラケンと遅くまで話していたからただひたすらに今日は眠い。

夜には東卍の集会もあるし、昼休みまで寝ておくことにした。

数時間後……夜

ルナとマナを迎えて1度家に帰り、晩御飯を作りみんなで食べたあとお隣さんに少しの間と言っていつも通りルナとマナを預けて、東卍の拠点の神社に向かった。

今回の集会は単純に、次にぶつかるチームの詳細を報告すると言ったものだった。

他のチームとぶつかって勝つには情報共有は必要なわけで、なくてわならないということも知っているが、今朝のことが頭の中をチラついて集会に全然集中できなかった。

言ってしまえば俺もお袋と同じで、違うと言ったら朝か夜かの話になってくる

時々こうやって集会に出たり、抗争や喧嘩で夜家を空けることが多い。

その度にお隣さんに妹たちを預けていて、寂しい思いをさせてしまっているのでは無いかと心配になる。

でも考えたところでどうすればいいとかの答えが出るわけでもなく、ひたすらに頭を抱えていたらいつの間にか集会は終わっていた。

ドラケン

三ツ谷

三ツ谷

ん?ドラケン?どうした?

ドラケン

まだ少し時間あるだろ?

ドラケン

コンビニ寄らね?

ドラケン

昨日少し勝ちが続いたからよ、奢ってやるよ

三ツ谷

いやいや、それは取っておいて暖かい服でも買えよ

ドラケン

んなもんまた勝ちゃいいんだよ。

ドラケン

ほら行くぞ

そう言うとドラケンはバイクにまたがりエンジンをかける。どういう風の吹き回しかわ知らないが、取り合えずついて行くことにした。

【コンビニにて】

三ツ谷

それで

三ツ谷

これは一体どういう風の吹き回しだ。ドラケン

ドラケン

別に........

三ツ谷

お前が気まぐれでこういうことする時は、何か言いたいことがあるんだろ。

ドラケン

.......

三ツ谷

お見通しだっての

三ツ谷

言いたいことあるなら言えよ

ドラケン

いや今回は逆だよ

三ツ谷

は?

三ツ谷

意味わかんねぇよ😓

ドラケン

何か言いたいんじゃなくて

ドラケン

お前が今日の集会に集中できなくなるほど頭を抱えている悩みが何なのかを聞きたいんだよ。

三ツ谷

………クスッ、やっぱりドラケンにはバレるか

何も言ってないにもかかわらず俺が悩んでることに気づいた俺の彼氏は、らしくもなく口ごもりながら気まずそうに聞いてくる。

それに対して軽く笑いながらも、今朝の出来事で悩んでることを全て話した。

ドラケン

ふーん

ドラケン

ならルナとマナも集会連れてきたらいいんじゃねーの?

三ツ谷

いやいや

三ツ谷

そんなこと出来るわけねぇだろ

ドラケン

まぁたしかに

ドラケン

お隣に預けて来るのがいちばん安全で安心するのもわかるけどよ

ドラケン

それでさらに妹たちに寂しい思いをさせてるんだったら元も子もないだろ?

ドラケン

抗争の時だけ預けて

ドラケン

集会の時は連れてきてエマとか日向とかに預けておけばいいあの二人は見ててくれると思うし

ドラケン

何かあってもすぐ駆けつけられる

三ツ谷

それはそうかもしれないけど

三ツ谷

それで妹達に危険が及んだり悪影響を与えてしまったらて考えると連れてくるわけには……

ドラケン

否定はできねーけど、俺なりに解決策はそれくらいしかないと思うぞ

三ツ谷

.............

ドラケン

はぁ.....

ドラケン

そこまで心配なら集会の時は俺が送り迎えしてやるよ

三ツ谷

え?

ドラケン

お前も大概喧嘩強いが

ドラケン

不意打ちには弱い

ドラケン

だから心配なんだろ

三ツ谷

!?

ドラケン

俺がいれば確実に妹たち+お前に傷一つ付けずに守ってやれる

三ツ谷

お前が迷惑じゃないならお願いしたいけど

三ツ谷

でもドラケンだって毎日店の手伝いとかあるのに大丈夫なのかよ。

三ツ谷

こんなこと

ドラケン

何言ってんだよ

ドラケン

俺たちは双竜の片割れ同士で、お前の旦那だろ。

ドラケン

こういうことくらい頼れって。

ドラケン

逆にお前はお兄ちゃんのし過ぎ

三ツ谷

////だ、旦那って

三ツ谷

う、うるせぇよ!

ドラケン

すぐ照れる所は相変わらずだな

三ツ谷

っ////

ドラケン

おっと、もうこんな時間か

ドラケン

約束通り送ってやるからとっとと行こうぜ

三ツ谷

・・・ぉぅ///

そして今日もいつも通りドラケンに送って貰う

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