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先輩に連れられたのは 運動公園内にあるベンチだった。

孤爪研磨

ここなら見つからないでしょ

涼風夏姫

あの、すみません私…

涼風夏姫

急に突撃したりして…

孤爪研磨

今頃?

涼風夏姫

ごめんなさいいい!!!

はぁ、とため息を吐く 先輩は呆れている。

涼風夏姫

でも、どうしても先輩と
花火見たかったんです

孤爪研磨

俺友達とかと行ったんだと思ってた

涼風夏姫

違いますよ!

涼風夏姫

だって、

"先輩"と行きたかったんだから。

なんて到底言えず、 下を向く。

先輩は目を泳がせた末 空を見上げる。

孤爪研磨

ほら、見たかったんでしょ

孤爪研磨

ちゃんと見なよ

涼風夏姫

先輩に言われて上を向く。

すると唇に柔らかい感触がして、

涼風夏姫

ぇ、

孤爪研磨

夏姫、分かりやす過ぎ

それはほんの一瞬。

離れた先輩は 優しく微笑んだけど、

その顔はどこか意地悪だった。

孤爪研磨

好きだよ、夏姫

孤爪研磨

夏姫は?

これはひとつ上の先輩に 一目惚れした私の、

ひと夏の恋のお話。

一 目 惚 れ で す が 何 か ?

fin

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