暗 闇

- 読み切り -

「 暗 闇 」

フォロワー900人 ありがとうございます🫶🏻💞

ではどーぞ

僕の世界はいつも暗い

理由？

そんなの…

目が見えないから＿。

周りから見ると

普通に目がついていて

目が動かせられる僕は

普通に目が見える人

と認識する

でも実際全く見えない

でもその代わり

耳はいいんだ

とってもよく聞こえる

よく聞くじゃん

目が見えない人は耳が良いとか

でもさ

障害者の差別って

今でも無くならないんだよ

殴られるし蹴られるし

「障害者とかごみ以下な」

「きも」

「かわいそー笑笑」

「生きてる意味なくね」

「いた所で邪魔なだけ」

だとか

罵られたり哀れられる

でもよく言われるんだけど

「障害者は障害者 らしくしとけ笑」

これどういう意味

障害者らしくってなんなの

障害者には人権ないの、？

障害者でもｯ必死に生きてるのに

なんでそんなこというの、

もうｯやだよ、

今日も暗闇の中で生きていく＿

暗いけど

今日も生活していく

ﾊﾟﾁｯ

起きて目を開けるが

やはり暗闇のまま

ｺﾝｺﾝｯ

聞こえるドアのノック音

ｶﾞﾁｬｯ

その声と共に部屋に入ってくる

赤にぃ

赤にぃは優しくて

僕にとっては必要不可欠な存在

抱っこされ下へ向かう

ｶﾞﾁｬｯ

ｽﾀｯ ((降

すると

体に寄り添ってきた "あるもふもふした物"

"わんっ"

この"たぴ"と言う子は

盲導犬だ

目が見えない人をサポートする犬

こうして僕の一日がスタートする

たぴのリードを持って出発

ｶﾞﾁｬｯ

ﾄｺﾄｺｯ

誘導してくれるたぴに沿って 歩いていく

たぴには信頼してるし 命の恩人でもある

ﾋﾟﾀｯ((止

急に止まったたぴ

信号か…

僕は盲学校へと通っている

だから周りには目が見えない人 しかいないし

勿論盲導犬を連れてる子もいる

唯一この気持ちを 理解してくれる場所

また歩き出す

僕が目が見えないのは病気だ

手術すれば見えるように なるらしいが

そんなお金ある訳ない

目が見えないのは不自由だけど

今は高校3年生で

見えなくなったのが小学1年生

だから別に慣れたし

高校３年生で

お兄ちゃんに抱っこされるの？

って思う人もいるかもしれない

僕はとにかく小さいらしい

154…とか、…

でも

目が見えないから

背が小さいのか分からないけどね

そうこう考えてるうちに

盲学校へと着いたみたいだ

授業中にも関わらず

全く集中できない

首にかけて服の中に閉まってある

ネックレスを握って

昔の事を思い出す

あの頃は目が見えてる頃だったっけ

懐かしいな

＿くん…

会いたい、

いつになったら会えるのかな

無理、か

僕もう目も見えないし

僕も桃くんも

容姿も声も

全て変わってるし

結婚したかったな

僕の中での初恋の人だった

優しくて

面白くて

一緒にいてくれて

わかってくれて

恋に落ちた

＿くんは

かっこよかったし

幼稚園でもモテてたし

どこかでとっくに

彼女つくってるんだろうな

とても昔の事だし

覚えてないに違いない

僕はこんなに覚えてるのに

あっという間に学校が終わり

たぴと一緒に帰る

急に誰、？

声的に3人、

もぶ、ｯ

中学の時僕をいじめてきた奴

怖い

殴られて蹴られて

そんな記憶が蘇る

たぴ、危ないよっ

ﾄﾞｽｯ

たぴに、やめてよっ

ﾄﾞﾝｯ

ｶﾞﾝｯﾊﾞｼｯ

やめてやめてやめてっ

死んでも、いいかな、

あ、だめっ

桃くんと結婚するの、！

ならっ

いっそ殺しちゃえば…

どうなってもいいや

殺してやる、

声の位置を特定して

ｶﾞｼｯ (( 首

ｶﾞｼｯ((手

警察？

なんで止めるのっ、

僕捕まるのかな笑

もういいや

ここどこ？

どこを歩くの？

前には壁はない？

ぶつからない？

わかんないっ！！

桃、？いや気の所為か

ｷﾞｭｯ…((抱っこ

なんか心地いいな…

ｽﾙｯ 首元から何かが取り出される

桃くんが抱きしめてきた

前よりガタイがいい

当たり前か、

抱きしめられて安心で 泣いてしまった

ｶﾞﾁｬﾝｯ

ｽｯ ((頬

帰りながらも

悲しくて泣きやめられず

歩いていたら

ﾄﾞﾝｯｯ

突然

道路へと放り出された体

僕は…

＿＿＿＿。

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