流星群が流れれば君とまた＿。

辺りは暗く、 闇に沈んでいくように透空の姿は見えなくなっていた。

外国に住んでいた姉は なかなか日本の家に帰って来ずで 帰ってきた時には盛大にいつも祝った。

無我夢中に外を走った。 周りなんて気にせず、 気づいたらまたあの場所に来ていた。

それから透空は姉と話し合い、 長い時間話し合った結果 姉と外国で暮らすということになった。

学校ともお別れで、 全てとお別れという形になってしまったが 泣く余裕などなかった。

親の葬式、外国への転校で 毎日が忙しかった。

外国に慣れて数週間が経ったある日、 事件は突然起こった。 透空の姉、透明がいなくなったのだ。

警察にも手伝ってもらい、 たくさん探した。 朝も夜も。 だが透明は見つからなかった。

見つかったのはヒント1つだけ。 誘拐ということだった。

透空は"姉までいなくなるのではないか" と恐怖心に襲われていた。 恐怖ながらもまたあの場所に来ていた。

綺麗な流星群が流れる日に、 星来は星空へと高く徐々に薄く消えていった。

空高くの薄い星来が 喋り出す。

星来は最後まで消えかかる声に必死に喋った。

＿＿＿＿

それから5年経った今。 透空はまたあの場所に来ている。 星来という5年前に会った人物に会うために。

恐る恐る近づく透空に星来は叫んだ。

俺達は気づいていたんだ。

星来が好きだってこと

透空くんが好きだってこと

私の"愛"が増す前に。 私からさようなら…。

星来は泣きながら空高くへと消えていった。

あの時に伝えれば良かったんだ

"すき" というたった2文字の言葉を。

俺は天使に恋をした。 また流星群の日に会えたら＿。

私は人間に恋をした。 また流星群の日に会えたら＿。