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東リべ 梵天 夢小説

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東リべ 梵天 夢小説

1 - 東リべ 梵天 夢小説

♥

111

2022年01月13日

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ゆ き と ,

ずっと、俺は男だった

ゆ き と ,

男として、育てられた

ゆ き と ,

親は、男の子が欲しかったらしい

ゆ き と ,

だけど俺が生まれてしまって
大層悲しんだそうな

ゆ き と ,

そこで、親は俺を男として育てることに
決めたそうだ

ゆ き と ,

俺も別に、小さい頃から
そんな感じだったから別に
平気だった

ゆ き と ,

ただ、学年が上がるにつれ
育つ胸

ゆ き と ,

伸びない身長

ゆ き と ,

増えない体重

ゆ き と ,

そしてだんだん顔や体つきが
女々しくなって

ゆ き と ,

そんな俺を親は見捨てた

ゆ き と ,

売った、反社会勢力に

ゆ き と ,

最初は抵抗はなかった

ゆ き と ,

親の期待に添えなかった己を
不甲斐なく思いながら

ゆ き と ,

反社として育てられた

ゆ き と ,

この間、数年ぶりに親に会った

ゆ き と ,

親は

ゆ き と ,

「お前はもう俺らの子じゃない」

ゆ き と ,

そう言った。

ゆ き と ,

…。
(ここに閉じ込められて
 何年だろ…)

俺はここに来てからというもの 戦闘訓練以外で この座敷牢から出たことは無い。 それが 「当たり前」だったから

ゆ き と ,

………
(痛…、ナイフが…刺さったところか)

モブ構成員

おい、飯だ

ゆ き と ,

………

投げ入れられたのは カビが生えてそうなパン

モブ構成員

おい!
お礼も言えねぇのか!

ズガンッ、という銃声とともに 自分の目の前の床に穴が空く

ゆ き と ,

ありがとう…ございます。
いただきます……

モブ構成員

ふん。それでいいんだカスめ。

男は ドスドスと偉そうに去っていき

ゆ き と ,

……。
(こんなの食べてて死なないかな…)

ゆ き と ,

……
(食べないよりマシか…)

モブ構成員

そうそう、
お前。また新しい戦闘訓練メニューが
出来たぞ。
また訓練でのお楽しみだな。

また戻ってきては告げて にやにやしながら去って

ゆ き と ,

……。
(また…厳しくなるのか…)

ゆ き と ,

……
(もう…死んでもいいかな…)

ゆ き と ,

お母さん…。

掠れた、小さな誰にも届かないような声で ぽそっと呟く。 今日も、また始まる。

ゆ き と ,

ハァッ…ハァッ……ゲホッ…、

もう、何分訓練しただろうか。 水も貰えずに。

教官

おい!こんなものかよ!
まだ行けんだろ!

ゆ き と ,

…っは…ぐ… 、
い、行けます…っ!

また、厳しい戦闘訓練が開始された。

教官

おせぇんだよ!
俺らの役に立つんだろ!
ちゃんとしろよ!
13だからって甘えてんじゃねぇぞ!

ゆ き と ,

すみません…っ!

やらなければ死ぬ、そんな頭とは 裏腹に 体は限界で膝をつき

教官

おい…何休んでんだ?
お仕置だな…

ゆ き と ,

っっっ!!
ごめんなさい…っ!
ちゃんとします!

立ち上がろうとする。 だけど教官は 首根っこ掴んでお仕置部屋に連れていく

ゆ き と ,

がっ……ぅぐ…

教官

テメェは!
俺らが高い金払って!
買ってやったんだ!
俺らの役に立てよ!
そんなんじゃ死ぬだけだぞ!

上半身は裸で バシンッ、ビシッと鋭い音と共に ムチが肌を傷つけ

ゆ き と ,

やめて…っ、やめてください…っ、
教官達の…っ役に立てるようにっ…
ちゃんとします”っっ!

教官

泣いてんじゃねぇぞ!

お仕置は、 数時間に及んだ。 もう、体はボロボロだった

ゆ き と ,

………

教官

明日までに
今日の復習をしとけ

ゆ き と ,

は…い

消えるような声で返事をして

ゆ き と ,

………

(あぁ…死にたい…)

座敷牢の畳のささくれが傷を刺激する。 ピリピリ、痛い。

これが俺の全てだった。 教官の為に、ボスのために 生きてきた。

…これは数年続いた。

都内某所、梵天本部

灰 谷 竜 胆

了解、
俺と兄貴とヤク中で向かう

マ イ キ ー

あぁ、頼むぞ。
かなり厄介だが。

灰 谷 竜 胆

ん。

灰 谷 蘭

んじゃ、明日決行なぁ~。

三 途 春 千 代

ん、了解っす。

マ イ キ ー

それと、
座敷牢…だったか。
そこに厄介なのがいるらしい。
そいつの調査を頼む

三 途 春 千 代

座敷牢…?
わかりました。

灰 谷 竜 胆

え、何怪物とか?

マ イ キ ー

…人ではあるらしいが、

灰 谷 蘭

怖‪w‪w‪w

マ イ キ ー

まぁとりあえず頼んだ…

3 人

了解(っす)

灰 谷 蘭

ここ?
随分廃れてんなー‪w

三 途 春 千 代

埃くせぇ…

灰 谷 竜 胆

さっさと行こ

モブ構成員

?!
なんだてめぇら!

灰 谷 蘭

やっば‪w

ズガンッモブを撃ち殺し

三 途 春 千 代

おい!慎重に行けって言われただろうが!

灰 谷 竜 胆

別にいいだろ‪w‪w

灰 谷 蘭

んじゃ終わり次第
またここな〜♡

三 途 春 千 代

は?!
ってもういねぇし……

三 途 春 千 代

……。

ズガン、と何発も撃ち 人を殺していき

三 途 春 千 代

あ?

突如電話が鳴り

灰 谷 蘭

あ、ボス殺したよ~。
そっちも終わった?

三 途 春 千 代

嫌、まぁ雑魚どもは殺したが。
座敷牢ってのが見つかんねえ

灰 谷 蘭

まじで?俺らもないわ

三 途 春 千 代

とりあえずクラゲには連絡とったのか?

灰 谷 蘭

とってない。
今からかけてみるわ。

三 途 春 千 代

ん。

数分後

三 途 春 千 代

あ?
クラゲは出たのかよ

灰 谷 蘭

出ない。

三 途 春 千 代

は?マジかよ。

灰 谷 蘭

まぁ竜胆なら大丈夫だとは
思うけどね

三 途 春 千 代

はいはい。

ゆ き と ,

騒がしいな……なんだろ…

ゆ き と ,

ま、関係ないか…

灰 谷 竜 胆

……?
(なんだここ…カビくせぇし…
 これが座敷牢なのか…?)

ゆ き と ,



(足音、1人か…
 …知らない足音だ…)

警戒した。 明らかにここの人たちの足音じゃなかった。

灰 谷 竜 胆

…っ、
(血の匂いがすんな…兄貴がもうやったのか…?)

灰 谷 竜 胆

…?
(人の気配…)

ゆ き と ,

……

部屋の隅に寄った。 誰だか分からないやつに 姿を見せる義理はない

灰 谷 竜 胆

…これが座敷牢…、
おい、誰かいるか?

ゆ き と ,

……誰、

灰 谷 竜 胆


…どこにいる…、

ゆ き と ,

…質問に答えろ、
誰だお前は。

灰 谷 竜 胆

…梵天だ。

ゆ き と ,

…梵天…?

灰 谷 竜 胆

まさか知らないってないよな?

ゆ き と ,

…知るか。

灰 谷 竜 胆

…。
(世間知らずってもんじゃねぇぞ…)

ゆ き と ,

ここになんの用だ。

灰 谷 竜 胆

…お前を調べに来た。

ゆ き と ,

……

灰 谷 竜 胆

お前はここの構成員か?

ゆ き と ,

…ただの半人前

灰 谷 竜 胆

…お前は閉じ込められてるのか?
酷い扱いを受けているのか?

ゆ き と ,

…。
酷い扱いなんてない。

灰 谷 竜 胆

…お前はここから出たいか?、

ゆ き と ,

…出られない。

灰 谷 竜 胆

…?
何でだ?

ゆ き と ,

まだ、半人前だから。

灰 谷 竜 胆

…事実を告げる

ゆ き と ,

…?

灰 谷 竜 胆

ここは俺ら梵天が潰した。
お前の上司もボスも死んだ

ゆ き と ,

…?!

灰 谷 竜 胆

よってお前は
梵天が引き取る。

ゆ き と ,

………

灰 谷 竜 胆

いいな?

ゆ き と ,

…好きにしたら?

灰 谷 竜 胆

分かった。

銃声がした。 その瞬間金属のかける音がした。

ゆ き と ,

…?

灰 谷 竜 胆

行くかっ。

ゆ き と ,

……
(鍵を壊したのか……)

灰 谷 竜 胆

出てこれるか?

警戒したが、 おずおずと出てきて

灰 谷 竜 胆

…?!!

灰 谷 竜 胆

お前っ、なんでそんな傷だらけで…っ!

ゆ き と ,

…。

灰 谷 竜 胆

(擦り傷、切り傷、痣、腫れ…酷いな…)

灰 谷 竜 胆

お前、何歳だ?

ゆ き と ,

…ここには
12の時に来た。
2~3年は経ってる

灰 谷 竜 胆

…ちょっと失礼

その瞬間、腕を掴まれた。

ゆ き と ,

は、離せ!

灰 谷 竜 胆

…やっぱり、お前、ろくに飯
食ってねぇだろ。
普段何食ってんだ?

ゆ き と ,

…ちょっとカビてそうな、
パン…

灰 谷 竜 胆

…っ腹痛くなったりは?

ゆ き と ,

ここ数年では…
かなりの回数。

灰 谷 竜 胆

吐いたりしたか?

ゆ き と ,

… うん。

灰 谷 竜 胆

そりゃ肉もつかねぇよ…

灰 谷 竜 胆

…とりあえず行くぞ。

ゆ き と ,

………、

すたすたと先を行く男に とてとて、と ついていく。

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