テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

小学生の頃

クラスメイトに 相手の能力が見える能力を持つ 男の子がいた

みんな、能力を見てもらっていた

もう能力が開花している子は 「あってる!凄い!」と

開花していない子は 「自分の能力はそんなのなんだ」 と感心する

僕はまだ、能力が開花していない

僕は自分の能力を知るべく その男の子に近づいた

玲央

ねぇ、ちょっといい?

男の子

…あぁ、玲央か。どうしたんだ?

男の子はくるりと僕の方を向いた

僕は、緊張しつつも 会話を続ける

玲央

あ、あのね!僕、まだ能力出てないから、どんな能力か知りたいなぁって!

男の子

あーなるほど。それで俺に見てもらおうと?

玲央

うん!

僕は勢いに任せ、男の子に迫る

男の子

おっし。いいぜ、見てやるよ。

玲央

やったー!

僕は、ワクワクと 体を揺さぶらせた

男の子

どれどれ………?

男の子は俺の顔をじっと見つめる

この男の子は 相手の顔を3秒間見つめることで 相手の額辺りに その相手の能力の能力名と 能力の詳細が表示され それを見ることで 知ることが出来るそうだ

「どんな能力だろうか」 とワクワクしていると 男の子が困惑の声を漏らした

男の子

………………あれ?

玲央

……?どうしたの?

男の子

…え、えぇっと、な………

男の子は、困惑した様子で答える

男の子

…なにも…でてこない……

玲央

…………え?

僕は、一瞬思考が止まった

玲央

え、え?…じゃ、じゃあ僕の能力は、無いって事…?

僕はあたふたと男の子に聞く

男の子

い、いや、そうじゃなくて、だな…

男の子は焦って僕と向き合う

男の子

…普通なら…普通ならな?能力がある場合はその能力名と能力の説明が顔の上辺りに出るんだけど…

男の子

…能力を持ってない人を見た場合、頭上に「無能力」って文字が出るはずなんだよ。

僕は、その説明の意味を 一瞬では理解できなかった

しかし理解した瞬間 ぶるっと身震いした

男の子

お前、さ…無能力って字も、能力名も、能力の説明も出てこねぇんだよ…

男の子

こんなこと…こんなこと、これまで一度もなかった……

男の子は、盛大に焦り始める

クラスメイト

え、何も書いてないってことは、能力持ってないってこと?

クラスメイト

いやでも、その場合無能力って表示されるらしいぜ。

クラスメイト

え…じゃあ、能力あるの?無いの?

クラスメイト

なんだよそれ…超不気味じゃん…

クラスメイトの声が聞こえる

クラスメイト

玲央…あいつなにもんだよ……

玲央

え…いや、僕は…僕は、その…

僕は助けを求め男の子に近づいた

男の子

…っ!ち、近づくな!!

しかし、男の子は声を張り上げ 俺に手を伸ばす

僕は、ダンッ、と押し倒されて しまった

玲央

い"っ…?!

男の子

お前、怖ぇんだよ!いっつもふわふわしてて、何考えてるかわかんねぇし!!

男の子

その上能力もわかんないとか、マジで意味わかんねぇ!!

男の子

一生俺に近づくな…!

玲央

え、ちょ…………!

男の子は、小走りで 教室を飛び出してしまった

その後、僕は精神病院に 男の子と一緒に連れていかれた

大袈裟だと思ったが 学校の指示のため逆らえない

しかし、精神病院に着いた後 経緯を説明した結果 能力関係専門の病院に 連れていかれた

そして、そこで分かったことが2点

まず、僕は無能力者だった

能力を持っていなかったのだ

ただ能力が出ていないだけだと 思っていたが 検査した結果そもそも無いそう

正直、それを聞いた時は 結構ダメージ食らった

しかし、神様がその代わりのものを 僕に与えてくれたようだ

それが2点目

僕は、"能力が効かない"

洗脳も効かない バフを付ける能力も効かない

普通の毒は効いても 能力で作られた毒は効かない

能力でバリアが張られていても するりと通り抜けてしまう

そして、さっきのように 能力を見られることもない

完全に"能力"を遮断する体

それが、僕だ

そしてこれは、能力ではなく体質

だから、僕は一生 能力を遮断して生き続けるのだ

能力を受けることができない

それは、とても辛いことだった

玲央

………………

僕は、月が綺麗に見える浜辺で ボーッと夜空を見上げていた

玲央

…今日は満月…綺麗だねぇ……

僕はそう呟きながら 静かに虚しく微笑んだ

僕はもう、高校一年生

将来や職業についてを しっかり考えはじめなければ いけない時期だ

しかし、僕のような何も無い人間を 誰が雇うと言うのだろうか

あの男の子とも仲直りできてないし 「能力が効かない無能力者」 とクラス全体に引かれ 友達も少ない

その上、あの後の僕は 何かを伸ばそうとも 努力しようともしていない

能力が無いと聞いて 効かないと聞いて

化け物だと叫ばれて

完全にやる気を失ってしまった

なんの取り柄もない人間だ

能力無し、特徴無し

玲央

…こんな僕に合う仕事、この世の中にあるのかどうか…

そう、毎度のように思う日々

玲央

仕事に就くなら、自分が気に入るものを見つけられる仕事に就きたい…

玲央

…欲が過ぎるか。

僕は、砂浜に寝っ転がる

玲央

なんでも屋とかにでも、アルバイトしに行ってみようか?

玲央

"なんでも"って言うくらいだし、たくさんの体験ができそうだ…

そう言って、僕は立ち上がった

玲央

…探してみるか、なんでも屋のアルバイト。

これが、僕の始まりだ

名前:東 玲央(あずま れお) 性別:男 年齢:16 学年:高一 性格:ふわふわ、不思議、ミステリアス 一人称:僕 三人称:君、(名前)さん 裏の仕事:なんでも屋 能力:無 特技:ポーカーフェイス、どんなものでも人並みにはこなせる 趣味:ぐーたら 過去:無能力の上、能力が効かないという特殊体質。そのため自分は何もできないと錯覚し、全てをそこそこでこなしつつ、なにも努力せずただボーッと過ごしてきた。

玲央

今回もよろしくお願いします、アクヤさん。

玲央

…さて、僕はどこまで活躍できるかな?

参加型 設定等投稿用連載

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

4

コメント

17

ユーザー

はい神

ユーザー

アンタ天才か?

ユーザー

あーもう好きですちゅっちゅっ(???) りょかいです!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚