出久が雄英入学してから約一ヶ月経過した
緑谷 久実
雄英襲撃という事件があったにも関わらず体育祭をやるのだ
それだけでは無い。彼は雄英に入学してからどんどん怪我を増やしていって俺たちには何も言わない
緑谷 久実
最近よく思うのだが彼は守られる事を本当に望んでいるのだろうか?
ただの俺のエゴなのでは無いかなど不安になる時があるがソレでも守らなければならない。
だってどれだけ強くなっても彼は俺の弟だ
緑谷 久実
モブ
緑谷 久実
モブ
モブ
相手から俺の悩みについて足を踏み込んだのにこの言い草はないだろう
緑谷 久実
緑谷 久実
しかし、俺は優等生でノリがいい奴として振る舞っているからこそ、そこでキレてはいけないのだ
モブ
退屈な大学がようやく終わった
人と合わせることはとても疲れるしその人のイメージー通りじゃなければ幻滅も信頼も失う
緑谷 久実
同級生の言う通り口うるさく過保護でめんどくさい奴だと思われていたりするのだろうか?
緑谷 久実
嫌われていないと分かるからこそ俺はこんなに家に帰るのが苦しいのじゃないか
学校から家まで30分ぐらいの道を俺は最近寄り道に寄り道を重ね4時間かけて家に帰っている
緑谷 久実
夜なこともあってか俺の足音以外なかったはずなのにソイツは急に後ろから声をかけてきた
緑谷 久実
振り返り顔を見ようと思ったがあたりが暗いおかげで姿は見えないがソイツに声をかけられた瞬間冷や汗が止まらない
緑谷 久実
今武器にできるものなんて筆箱の中に入っているハサミか吹奏でいつも使っているフルートぐらいだ
緑谷 久実
フルートに手をかけようとした直後そんな事を言われて俺は目を丸くした
緑谷 久実
口説き文句でそんな事を言って来る奴はいるが不審者でそんな事を言う奴は初めてで恐怖よりイラつきが勝った
緑谷 久実
緑谷 久実
その声に一見敵意はないように思えるが恐怖と威圧感があり息苦しい
オールフォーワン
緑谷 久実
コイツは一体俺の名前まで調べ何の用があるのだろうか
オールフォーワン
緑谷 久実
オールフォーワン
緑谷 久実
彼が俺の方に近寄って来るので俺も一歩ずつ後ずさっているとそんな言葉が聞こえた
わかっている
これは、俺を誘惑するための口説きだって事が
緑谷 久実
だから俺は、後ずさるのをやめ一度彼口車に乗せられたふりをして一通り話を聞いたら警察に通報をしよう
オールフォーワン
そう言いながら彼は街灯の下に立ちその姿を俺に曝け出した
緑谷 久実
彼の姿は控えめに言ってよくわからない
黒い兜みたいなのを被り顔が見えず、黒いスーツに俺よりもだいぶでかい…多分190センチは余裕であるだろう
緑谷 久実
緑谷 久実
オールフォーワン
俺はその声を無視してその場を走って後にした
ガチャ
オールフォーワンという男は俺を追って来る気配は一切なく本当に何がしたかったのかわからない
緑谷 久実
1時間かかる道を30分で走り終えて足はカクカク震えている
緑谷 久実
追ってきていない安心と彼の異様な雰囲気が入り混じり俺は電気もつけずにその場に膝をついた
緑谷 出久
緑谷 久実
緑谷 出久
怖かった
でもそれ以上に
【嘘】や【勘】でも俺が偽っている事を初めて言われた初めて言い当てられたことの嬉しさがあったんだ
コメント
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おおオールフォーワンだっ!!