この作品はいかがでしたか?
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「クリスマス、一緒に過ごせないかも」
こんな文面が通知できていた
僕はとっさに、
青
って返したんだ
そしたら彼、なんて言ったと思う、?
桃
正直、仕方ない気持ちと悲しい気持ちが入り交じってた
そのせいか思ってもないことを書いてしまった
青
桃
そして僕は昨日、デートをドタキャンされた
最近、桃くんはどこかおかしい
僕に何かを隠してるんだと思う
位置情報をお互いに共有してて、お互い見ることが出来る
ふと見た時に、滞在時間が表示されなくなることが多くなって
位置情報を止めてる証拠、
前はそんなこと無かったなぁ、って思いながら聞いてみたんだ
青
桃
青
桃
青
桃
青
青
高校1年の時に桃くんと付き合ってもうすぐ4年が経つ
彼と本気で結婚したかった
もう、こんなにすきになる人はいないと思う
それぐらい好き
でも、…
青
桃
青
クリスマスの2ヶ月前に僕たちはあっさりと別れてしまった
桃くんはというと、なんだかほっとしていたように見えた
そして月日が経ち、クリスマス当日、インターホンがなった
"もしかして"、…、
僕は期待していた、自分から振っといて情けないにも程がある
桃くんに会いたい、
あの時はごめんねって、
まだ大好きだし、
そばにいて欲しい
そう考えながらドアを開けると
そこに彼はいなかった
赤
知らない人がたっていた
浮気相手が喧嘩でも売りに来たのだろうか?
青
赤
青
赤
赤
青
赤
それは手紙だった
ペラッ…、
『親愛なる青へ 手紙を読んでいる頃、 俺はこの世には居ないでしょう 俺、ステージ4の末期癌らしい 最近知ってさ、びっくりだよなw 余命、2ヶ月だってさ、 肝臓癌を原発巣として、 全身に遠隔転移してるらしい 肝臓、肺、脳にも少しだけ 意味わからよな 俺もいまいち実感無いんよね 青にきちんと謝罪がしたかったからこの手紙を書きました まず、デートの件、本当にごめん あの日、俺は病気のことを知った 位置情報止めてるのもバレてるよな? 病院に通ってることを知られたくなかったんだ 不安にさせてごめん この先の人生には、辛いことや逃げ出したくなる時が必ず来る。 でも、大丈夫。 青にはそれを乗り越える力がある。 周りが助けてくれる。 俺もそのうちの一人。 ずっとみまもってる。 青がこの先ずっと笑顔でいられますように、 幸せに生きられますように。』
青
青
青
赤
青
青
赤
青
赤
青
赤
病室に着いた時、桃くんは既に危篤状態だった
青
桃くんの体からは人工的な管がたくさん伸びている
青
桃くんは目を閉じたまま、呼吸音だけが聞こえてくる
青
青
桃
青
桃
青
青
青
桃
青
手紙の中には指輪が入っていた
桃くんが残された時間を使ってバイトして、買ってくれた指輪が
青
青
青
桃
青
青
青
青
桃
その言葉を言い終えると、桃くんの瞼がゆっくりと落ちていく
青
僕は桃くんの手を強く握った
指輪がひんやりと冷たい、
僕の左手の指にも同じものがある。
午前0時。
クリスマスは終わった
それと同時に桃くんの中にある時間の針はピタリと止まり、動かなくなってしまった
数年後…、
今日はクリスマス
君がいなくなって何年経っただろう
この日は、君にもう一度会える気がする
なんて、思っても仕方がないのだけれど…
青
桃
青
青
桃
桃
桃
桃
桃
コメント
1件
… 大 泣 き さ せ て き て ま す よ ね ? ( こ う い う お 話 大 好 き で す ( ߹꒳߹ ) 天 才 と し か 思 え な い … ( *˙˘˙* ) ✧