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癖
stxxx 赤青 BL M
上からガラスの割れる音がする
青
え、、
なんなのか理解する暇もなく 僕に割れたガラスが降りそそいだ
上からは小さなボールも落ちてきて
枠だけの窓から赤と橙の髪がみえる
橙
ちょ！人おるって、！
赤
んー、？
橙
先輩すみません…、！
橙
わ！先生、！？
お前ら何してんだ！と先生の声が 聞こえる
どうやら教室でキャッチボールをして いたら窓ガラスを割ってしまったらしい
先生が出張中の保健室
破片の刺さった手のひらを見つめる
青
…
周りを確認して手のひらをぐっと押した
どんどん血が出てくる
青
っ、た
痛くないわけじゃない
でも痛くて苦しいのが大好き
隠さなきゃいけないって知ってる
でもやめられなかった
赤
失礼しまーす
青
え、あ
人が入ってきて手を後ろに回す
不良って言われるような後輩だし
赤
あ、先輩まじすみません
赤
俺保険委員だから行けって言われて
青
あ、うん…
なんとなく気まずい空気の中 またドアが開いた
橙
せんっぱい！！！
橙
ほんとにごめんなさい！！
後から入ってきた明るい橙色の子は 僕の手を引っ張って声を出す
橙
うわ、、
橙
めっちゃ深いじゃないすか
赤
え、まじ？
左右で色の違う目が 僕の手を見るのがなんとなく怖くて
また手を後ろに回した
青
あ、大丈夫…
青
せっかくきてもらったけど
青
僕スポーツやってるから怪我の処置はわかるし
青
帰ってていいよ、？
橙
え！まじすか！？
橙
赤！帰ろ！
めちゃくちゃ遠慮のない後輩に 思わず笑いそうになった
赤
あー、俺残るわ
赤
どうせ鍵閉めだし
そういって2人になると 僕は怪我の処置を始めた
流石に人がいる時に 怪我を悪化させるようなことはできない
染みるのを気にせず 消毒をすると後輩の口が開く
赤
それ、ほんとにそんな深く刺さったの？
青
え、、
青
なにそれ
青
わざと刺しても痛いだけじゃん
心がびくっとした
赤
うーん、そうですけど
赤
なんとなく痛いの好きそうじゃないですか
赤
ほら、サッカーとか怪我多いし
なんとなく誤魔化して
青
ごめんね、帰るの遅らせて
別れようとした時壁に押し付けられた
赤
ほんとはすきでしょ
そういうと包帯の上からぐりぐりする
血が滲む包帯を見て
ぼくは嬉しかった
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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