キッチン
ゆうす💛
悠真
やっぱりすごい…!
ゆうす💛
悠真が栄養バランスを
考えて献立を決めて
くれたからな!
ゆうす💛
朝ご飯を作れたのは、
悠真のおかげやねんで!
悠真
ありがとう…!
ゆうす💛
リビングに運ぶか!
悠真
リビング
ゆうす💛
(朝ご飯を並べる)
悠真
(左足を上げて歩く)
俺が完成した朝ご飯を ダイニングテーブルに並べていると、 悠真が左足を上げて料理を運んで来た。
昨日はそんな歩き方を していなかったので、 何かあったのか聞くことにした。
ゆうす💛
左足何かあった?
悠真
な、何もないよ…?💦
悠真は、分かりやすく反応を示す。 …そう、悠真は嘘をつくのが 大の苦手なのだ。
ゆうす💛
ゆうす💛
座ってもらってもええ?
(ソファを示す)
悠真
分かった…
悠真はものすごく素直で純粋なので、 俺がわざとソファに座って、と お願いをしているのか 意味は分からないだろう。
ゆうす💛
じゃあ左足
診せてな〜…w
俺は少し笑いながら 悠真の綺麗な左足に手を掛ける。
悠真
悠真はようやく分かったようで、 焦った様子を見せていた。
でも、俺はそんな悠真の抵抗を 物ともせずに左足を診た。
ゆうす💛
腫れてるやん…!?
ゆうす💛
変わってもうてるし…!
悠真
悠真の左足は酷く腫れており、 皮膚の色が中で内出血を 起こしているのか 青紫色へと変色していた。
ゆうす💛
俺は精神科医なので、 こういった怪我の判断はつかない。 俺よりもない💕の方が断然詳しい。
ない💕に悠真の足を 診てもらうよう お願いをしようとすると、 リビングの扉が開いた。
ない💕
もう起きてたんだ!
おはよう〜!
ゆうす💛
おはよう!💦
ゆうす💛
ない💕
ゆうす💛
(左足を見せる)
ない💕
どうしたの
その足!
ない💕
応急処置しないと!
ゆうす💛
ない💕
洗面器に氷水を
入れて持ってきて!
ない💕
ゆうす💛
俺は、アニキが応急処置の 道具を用意してくれている間に 急いで診察を行う。
ない💕
痛む感じかな?
悠真
痛くはないよ…?
…本音を言うと、悠真の“痛くない”は あまり診察の有力な情報にはならない。
悠真は今、少しずつ 感情を取り戻してきてはいるが、 一向に“痛覚”は戻る気配がない。
だから、どれだけ 普通の人なら泣くほど痛い怪我でも 悠真は痛いと感じにくい為、 診察は困難なのだ。
ない💕
ない💕
どこで怪我したの?
結構痛そうだけど…💦
普通の捻挫(仮定)だとすれば、 こんなに皮膚か青紫色に変色しないはず… どこからか高いところから 足を挫かなければ こんな状態にはなりにくいんだけど…
悠真
階段を降りてて…
多分、その時に…
ない💕
階段ならそうなるか…
俺は、悠真が正直に 答えてくれたことに安堵の息を漏らす。
悠真は、体調が悪くても どんなに大きな怪我をしていても、 あまり自分から 申告することはなかった。
その理由は、“迷惑を掛けたくない”が ほとんどだった。
迷惑だなんて、1回も思ったことはない。 いつもそう伝えているのだけれど、 悠真はどうしても 気を遣ってしまうのだろう。
…きっと、今回の怪我も アニキが気づいてくれたのだろうな、と思う。
そんなことを考えていると、 アニキが応急処置の用意を 持って来てくれた。
ゆうす💛
おまたせ!
ない💕
ありがとう〜!
ゆうす💛
ない💕
ここに左足を
入れてくれる?
そう言いながら俺は、 氷水の入った洗面器を指す。
悠真
悠真
ない💕
悠真
2〜3分程時間が経つと、 悠真は俺に向かって少し困った様子で 質問をしてきた。
悠真
出してもいい…?💦
悠真の足を診てみると、 皮膚の色は少し戻ってきてはいるが 腫れが中々引いていなかった。
ない💕
ちょっとかな!
俺がそういうと、 悠真は少ししょんぼりした様子で
悠真
…と言った。
ない💕
俺たちに怪我のこと
言わなかったら
良かったって思ってる?
悠真
思ってない…かな?
ゆうす💛
悠真
包丁で手を切った
時に、I💙くんと
約束したから…
悠真
話せなかったけど…
ゆうす💛
まろの約束を
守ってくれたんやな!
悠真
ない💕
きっとまろも喜ぶよ!
ない💕
守ってくれたって!
悠真
ゆうす💛
悠真
その時の悠真は 少し嬉しそうだった。
ない💕
引いてきたっぽいし!
ない💕
出しても大丈夫だよ!
悠真
ゆうす💛
タオルで拭いてな〜
悠真
ゆうす💛
完了やな!
ない💕
固定しないとね!
ゆうす💛
ない💕
足首に包帯を
巻いていきます!
ない💕
ちゃんと教えてね?
悠真
ない💕
巻いていきます!
ない💕
おしまい!
ない💕
事前に声を掛けてね!
悠真
ありがとう…!
ない💕
悠真
ゆうす💛