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当たり前に涙です😭
うぅ、泣きました🥺👍🏻 ̖́- 最高過ぎます!✨ 続き楽しみにしてますね❤︎
noさんが亡くなってから 、 3度目の春がきました
いつもの並木道は相変わらず綺麗で
道には 、 新しいランドセルを背負った子供たちが歩いています
あの頃 、 noさんと一緒に見た景色と 、 何も変わらないはずなのに
どうして 、 こんなにも違って見えるのでしょうか
noさんがいない 、 というだけで
noさんと出会ったのは 、 俺が高校2年の春でした
人見知りで 、 いつも1人でいた俺に 、 noさんは話しかけてきた
no
急な声に 、 俺は思わず固まってしまった
あのときから 、 俺の世界は少しずつ色を取り戻していったのだと思います
放課後の図書室 、 帰り道のコンビニ 、 くだらないことで笑い転げた日々
noさんは 、 俺に“未来”の話をよくしましたね
no
no
俺はそのたび 、 うまく答えられなかった
未来なんて 、 遠くて 、 怖くて
今さえうまく生きられないのに 、 10年後なんて想像できなかった
でもnoさんは 、 まるで当然のようにそこに俺を含めて話してくれた
no
そう笑って
あの日のことを 、 俺は夢にも見ます
突然の病気でした
病気が発覚して数ヶ月
昨日まで隣にいた人が 、 今日はいない
その現実を 、 脳が拒否していた
noさんの部屋に残された 、 読みかけの本
机の上のメモ
「今度これ一緒に見ましょ」
と書かれた映画のチケット
時間は止まったままなのに 、 世界は何事もなかったように進んでいく
ya
ya
何度も 、 何度も 、 叫びました
それから俺は 、 未来を考えるのをやめました
夢も 、 目標も 、 全部
どうせ大切なものは突然消えてしまうなら 、 最初から期待なんてしないほうがいい
そう思っていました
ある日 、 noさんのお母さんに呼ばれて 、 家を訪ねたときのことです
no母
渡されたのは 、 一通の封筒
そこには 、 俺の名前が書いてありました
震える手で開けた 、 その手紙
『もし僕が先にいなくなったら 、 ちゃんと笑ってくださいね』
ふざけた書き出し
でも 、 その続きは 、 noさんらしい優しさで溢れていました
『未来が怖いって言ってましたよね。』
『でも 、 未来って 、 今の続きなんですよ。』
『だから 、 今をちゃんと生きていたら 、 きっと大丈夫です。』
『ya裙は1人でも歩けます。僕が保証します』
涙が止まりませんでした
俺は 、 少しずつ前を向くことにしました
未来は 、 怖いままでした
でも 、 不思議なんです
新しい景色を見るたびに 、 なにかに挑戦するたびに
「ほら 、 できるじゃないですか」
って 、 noさんの声が聞こえる気がする
noさんがくれた言葉は 、 今も俺の中で生きています
形はなくても 、 温度は消えない
会えなくても 、 思いはなくならない
ねぇ 、 もし今の俺を見たら 、 どう思いますか
ちゃんと笑えてますか
少しは 、 強くなれましたか
noさんがいなくなったあの日 、 俺の時間は止まったと思ってました
でも違った
時間は流れて 、 悲しみは形を変えて 、 思い出は痛みからぬくもりに変わっていく
noさんを忘れたわけじゃない
忘れる日は 、 きっとこない
それでも俺は 、 歩いていきます
noさんが信じてくれた“俺”を 、 裏切らないように
noさんが好きだった 、 少しだけ雲の流れが早い春の空
いつも俺の心の中には 、 noさんがいます
これからの俺の明日にも
さよならは 、 言いません
また会う日まで
そのとき胸を張って 、 「ちゃんと生きたよ」って言えるように
だから今は
ありがとう
そして――
行ってきます。
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春