中学生の頃はあまり笑わない子だった
いや、笑えなかった
俺は
何にも興味が持てなかった
だから全部人に頼ることにした
これはそのきっかけだ
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同級生
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同級生
同級生はそう言って指を指す
同級生
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同級生
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同級生
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同級生
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女子
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女子
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女子
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次の瞬間
俺は人の視線が伝わるようになった
また彼奴やってんの
あの子可哀想〜
あれはないわな
彼奴裏でなんて呼ばれてんだっけ
あー、あれじゃない?
氷王子
じゃないか?
俺は、裏でそんなふうに呼ばれてるの知らなかった
さっきの子が本当に俺に
どういう用があったのかわかんなかった
俺は、他人の感情に疎かった
だから
俺がわかるように俺への視線をコントロールしようと考えた
そうすれば俺は傷つきはしない
それでいいんだ
この日から俺は努力をしようとして
来年には
氷王子じゃなくて
王子様って呼ばれるようになった
俺に向ける視線は
鬱陶しい、妬ましい、
そんな感情から
期待
に変わった
同級生
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女子
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何故そんなことを思うかというと
ぺいんとと会ったからだ
あの日は屋上に呼び出されてた
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女子
女子
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女子
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次の瞬間
パンッ!と音が鳴った
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女子
タッタッタ
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彼の笑顔は太陽そのものだった
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俺は、その時決めた
俺が相手の感情を操ればいい
嫌いから好きにすればいいんだ
緑川虎というキャラクターを
俺が作って仕舞えばいい
そうすれば
俺が傷つくことはない
この地獄から抜け出せるんだ
俺は、まずはぺいんとから操った
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ぺいんとと過ごして数週間経った
それから俺は変わった
いい意味でも悪い意味でも
いい意味とは、他人を操れるようになったこと
悪い意味とは、仲の良い人の視線が
解らなくなってしまったことだ
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この日から俺は
ぺいんとと関わることをやめた
別に嫌いになったわけではない
これはホンモノだ
でも、俺は自分の為に
ぺいんとと離れた
自分のキャラを押し付けられないなら
もう、俺は生きていけない
同級生
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同級生
同級生
同級生
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俺だって仮には人だ
自分で突き放してなんだけど
絵斗みたいに解って欲しい
時には解ってほしくない
俺は我儘だ
だから絵斗と距離を置いた
俺は、ずっと相手基準だとか言ってるけど
本当は
ずっと
ずっと
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kr
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sn
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sn
kr
kr
kr
俺は、この時怒りが込み上げた
だって
だって
人一倍人からの感情に疎くて
なんで神様は俺にこれを授けたのって思うけど
そんな俺でもわかるぐらい
そんな俺の触覚でもわかるぐらい
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クロノアさんからは
会ってから一度も
感情を向けられたことがないんだ
仲良くなってわからないじゃない
わかれないんだ
だって、この人の感情は欠落しているんだから
いいね、コメントよろしくお願いします
コメント
13件
お疲れ様です!遅れましたッ‼︎ トラゾーさんの過去‼︎ クロノアさんも闇が深そう...感情がないのか?でも感情欠落症っぽい感じもするし...うーん 話の展開が面白くていつも楽しませってもらってます‼︎長文失礼しました
ほわぁ… トラちゃんにそんな過去が… 僕も人の視線とか声とか表情で結構気持ち察せちゃうからちょっとトラちゃんの気持ち分かるかも……能力は持ってないけどw
今回も最高すぎましたァ...!!! やっぱ仲良くなると信頼しすぎちゃうもんですから〜自分の本心と演じなきゃって心がぶつかりあっちゃったりしてるんですかね..? 続きが楽しみです✨️