咲洲優人
咲洲優人
いつかそう言われると わかっていたのに
言葉ではなく 無機質な文字でそれを伝えられて
受け止めるのに時間が掛かった
鈴原蓮
咲洲優人
咲洲優人
鈴原蓮
鈴原蓮
咲洲優人
咲洲優人
咲洲優人
そんなの
今言うなよ
その言葉は もっと早く
違う時に欲しかった
あの日
25歳の底冷えする冬の日
俺達は
互いに相手を縛るような約束を 優人の家で交わした
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
フルフルと 優人は首を横に振った
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
震えながら俺の肩を掴んで 訴える優人の姿を見て
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
途端、困ったような ホッとしたような表情で
優人は俺の首に抱きついた
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
それは今でも鮮明に覚えている
愛してるからこそ 相手を殺せる
その言葉で互いを縛ることで “愛”を確かめ合った、
平凡だった筈の日
病室に入ると
優人は、窓から見える紅葉を じっと眺めていた
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
そう言うと優人は 自分の身を抱き締める
その勢いで、 点滴のチューブが揺れた
鈴原 蓮(スズハラ レン)
なんで俺は 平凡な事しか言えないんだよ
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
ああ、情けない
不安定すぎる関係で、 歪で、ごめん
鈴原 蓮(スズハラ レン)
その言葉と共に 身体が優しい温もりに包まれる
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
不器用な関係でいい
でもその関係の中に
“この人になら殺されても良い”と
その感情があるだけで 愛し合える
歪かもしれない
でも
俺たちは 歪なままで良いとも思う
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
蓮の温もりが少し移動する
絡まった指が温かい
それから
耳に掛かる息が くすぐったくて
何度も身体を重ねた日々を 鮮明に思い出させた
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
ああ、心地良い
蓮のあったかさに 包まれていたい
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
絡む息が、舌が
触れる唇が
全部、ぜんぶ忘れたくない
やがて唇が離れると 蓮は優しく微笑んだ
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
鈴原 蓮(スズハラ レン)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
咲洲 優人(サキシマ ユウト)
もう一度、強く抱き締め合って
それから
蓮は
バッグの中から カッターナイフを取り出して
その切っ先を 俺の心臓の位置に向ける
それを見てから
テーブルの上の 果物ナイフを手に取った
そして同じように
シンゾウ 愛する人の《心》に
ナイフを向けた
愛してるよ
コメント
15件
今回の作品も流石です❗ 切ない… 比喩表現も変わらず好きだけど、今回はストーリー性もドストライク…✨
~ヤンデレかと思ったら素晴らしい純愛でした~ 「重ねる」とか全然大丈夫です素敵です😳 蓮はなんて言ったのか…想像しろと言うことですね??非リア的予想は「こ ろ しあおう?」です!しかしこれはヤンデレではないのです😌😌
病死くらいなら、 愛する人に☆☆☆れた方がいい… でも、お互いに殺 しあうなんて 思ってもみませんでした! 鬱な感じと、タイトルの意味に 改めてゾクッとしました。 「殺 し愛」好きです…!