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渡辺side
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
もちろん、
あんなバレバレ の好意に気づかないわけないし、
俺だって本当は止めたい。
だけど、阿部ちゃんが行きたいなら、
って思っちゃうんだよ。
渡辺翔太
深澤辰哉
俺の顔から目を逸らして、 俺と同じ方向を見るふっか。
深澤辰哉
深澤辰哉
渡辺翔太
深澤辰哉
深澤辰哉
渡辺翔太
渡辺翔太
深澤辰哉
深澤辰哉
そう笑顔を見せると
また頭の後ろで 手を組んで口笛を吹き始めるふっか。
渡辺翔太
深澤辰哉
渡辺翔太
深澤辰哉
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
そう言って、 微笑んでくれる阿部ちゃん。
だからさ、阿部ちゃん。
その笑顔がずるいんだよ。
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
ラウール
阿部亮平
ラウール
阿部亮平
阿部亮平
ラウール
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
向井康二
向井康二
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
佐久間大介
佐久間大介
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
ごめんね、ありがとう、と言うと、
足早で駆けていく阿部ちゃん。
その背中を 見送ってから回れ右をする。
渡辺翔太
外で阿部ちゃんを待ち始めて、 早、数十分。
スマホを いじってるから別に飽きないけど
なかなか阿部ちゃんは出てこない。
そんなことを思っていると、
スマホのバイブが鳴る。
渡辺翔太
阿部ちゃんからの 着信だと確認してから
スマホを耳にあてる。
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
渡辺翔太
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
渡辺翔太
阿部亮平
渡辺翔太
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
渡辺翔太
阿部亮平
俺の名前を呼ぶ声が 聞こえたけど無視して電話を切る。
そのまま電源を落とした。
あのまま阿部ちゃんの 声を聞いてしまっていたら、
俺はきっと泣いていた。
いや、泣いていたというか、 泣いている、今も。
苦しい。
渡辺翔太
俺の家来るよね?って、
一緒に帰ろう?って。
誘ってくれたの阿部ちゃんじゃん。
渡辺翔太
阿部ちゃんの隣は俺だ。
だから俺は 阿部ちゃんといつでも会える。
だけど、そういう問題じゃない。
違うんだよ。
渡辺翔太
寒い中、 一緒に帰れるの楽しみに待って。
まだかなまだかな、って思って。
なに話そうかな、 なんて考えたりして。
そんな俺の気持ちも知らずに
阿部ちゃんは佐久間との時間を...
渡辺翔太
いつもは 阿部ちゃんが握ってくれる右手。
一人の帰り道は寒い。
渡辺翔太
渡辺翔太
だけど、 俺がいなくてもいいんじゃ...、
なんて思ってしまう自分がいた。
渡辺翔太
俺が一人だからって言って
佐久間の話を、 巻いてきてくれるかなって思ってた。
阿部ちゃんのことだから
走って 追いついてくるでしょって思ってた。
だけど、そんな期待は淡く終わる。
一人で帰らせるのが、 心配ならちゃんと一緒に帰ってよ。
寒いって 分かってんなら温めにきてよ。
阿部ちゃんが、 俺より佐久間をとった気がして
悔しくてならなかった。
渡辺翔太
誰もいない薄暗い帰り道に、 ポツンとそんな事が響く。
渡辺翔太
阿部ちゃんと 付き合ってから初めての一人の帰り道
そんな帰り道は
悔しさと辛さと悲しさの 波で溢れてしまった。
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