かげよこ

みんなで個室の焼肉屋に移動した

付き合ったから別にメンバーへの対応は変わってないし、

今日は普段通りだったと思った

7人で席につく。

俺の正面に影山くん、影山くんの隣にもってぃー、ばっきー

俺の隣に奏、新、がちゃんと座った

そう言いながらメニュー表をとる影山くんに続いて

俺ももうひとつのメニュー表をとろうとしたら

2人で同じメニュー表をとってしまっていた

慌ててメニュー表から手を離すと

影山くんも笑いながら言ってくれた

そういって笑う影山くんを横目にもうひとつのメニュー表をとる

もってぃーが肘で影山くんを押して笑っていた

笑って話を変えた影山くんを見ると

目が合って

なんかドキドキしてしまった

焼肉はお酒を飲み進めて、

少し経った時

ニヤニヤしながら話しだすもってぃーに

お酒を飲みながら聞いている影山くんを見ながら

少し悪い予感をしながら聞き耳をたてる

まじ…か

もってぃーには騙せなかったらしい…

影山くんは酒を飲みながら咳をし、

かなり動揺した

俺は態度ひとつ変えずに影山くんをチラッと見る

やっぱり影山くんは分かりやすかったらしい

チラッと影山くんを見ると

いかにも助けてくれと言わんばかりの顔でこっちをみてきた

ここまできたらほんとのことを言った

確かに今日の影山くんはちょっと浮かれてんなとは思った

影山くんは俺の方をチラッとみて

俺はここまできたら隠す必要はないんじゃないかと思い

小さくうなづいた

言葉が詰まってる影山くんを見てられず

俺がそう言った瞬間

みんなが目を見開いてびっくりしていた

この7人なら

隠すことなんてないんだって

ちょっと嬉しかったなんて

酔ったからだよなと

言いたかった

笑顔な影山くんの顔が

ずっとずっと俺のなかに居続けますように