オメガバ

なんでこんな言い合いをしているのか。

そう、見ての通り居残り補習の刑だ

馬鹿(うり)は居眠りしすぎている罪でと俺は先生及び生徒へのいたずらをした罪で補習をやらされている。

先生は課題を押し付けるだけ押し付けて職員室に消えてしまったため、馬鹿2人で頭をなやませながら数学の勉強をしている。

あ、1つ話忘れていたね。

この世界では女、男、その他様々の他にもう1つの性がある。

能力に長けているα

一般のβ

そして嘗てはαの奴隷であったΩ

それに加えΩは定期的にフェロモンを出す発情期、ヒートが来る。 このフェロモンはαの理性を飛ばしてしまうため、Ωは常に気を引き締めて生活しなくてはならないのだ。

多い順でいったらβ、α、Ωの順だが

俺に馬鹿って言われているこいつはαである。

そう、俺はΩだ。

ヒートとかくるけど今のご時世薬などで解決出来るし、まだ正式ではないが将来番になる相手は俺にいる。

番とはαがΩのうなじを噛むことで成立する契約てきなものだ。 番関係になることで外で発情しても他のαには反応がないってこと

だからΩは早いとこ番関係を組むのが安全ってわけ

俺はαの彼氏がいるから

早く噛んでほしいけど人それぞれペースがあるからなんとも言えない。

随分と雑談してしまったが本来俺らは補習を受けている身である。 見つかったら普通に殺される

ﾄﾞｸﾝｯ

隣に座っていたうりの机の方を見ると突然心臓が跳ね上がった。

何度も経験しているからわかる。

これはヒートだ。

ヒートが来るには予定日よりもずっと早くて薬なんて持ってきていなかった。

だんだん媚薬を飲んだ後のように体の内側が熱く、ムラムラしてくる。

やばい、うりがいるのに

いくら友達でもフェロモンには逆らえない。

うりの右手が俺の頬に触れる。

敏感すぎる感度に声を出さないようにしても口の隙間から喘ぎ声が漏れてしまう。

そう言ってうりはキスをしてきた。

最初っから舌を絡めた深い方のキスをした。

友達のヒロくんと俺の彼氏であるなおきりさんの突然の登場により、うりと離れられた。

フラフラとおぼつく足でなおきりさんの所にいき、抱きついた。

大好きななおきりさんの匂いと顔ですっかり興奮してしまった俺はなおきりさんにキスを求める。

何度もキスをしてなれた鼻呼吸で長いキスを何回も何回もした。

時々背中をなぞったりうなじを触ったりされる度にﾋﾞｸｯと反応してしまい軽くイってしまった。

先程触ったうなじに唇を近づけ優しく噛んだ。

噛まれて痛いはずなのにこれすらも気持ちいいと感じでしまう。