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慧くんの性格が好きすぎる リアルな内心書くの上手すぎるよたつこ!!! たっちゃんのスト読んでる時だけ 辺りが無音になるくらい集中してる ^_− もうたつこの事推してるよ!!!
田中ちゃんのストは みんなとは違う感じ? 小説感がどっさりあって 読みやすいです🫶🏻
卯恭 ウキョウ
僕が彼女と言葉を交わした時
後ろからストーカー紛いの事を していたらしい
僕とスタート地点が等しい為
半歩進んだ僕に置いていかれた かのような言い草で愚痴る 。
慧 ケイ
大体の人間は機嫌を損ねたら
とても面倒臭い
デメリットしか生まれないのだ 。
其れを予期しては 宥める事に神経を注ぐ
卯恭 ウキョウ
慧 ケイ
今日は卯恭の機嫌がどこ無く良い
だからか話題の 切り替えも早かった 。
其のノリはノッてやらない
恋敵を誘うとかどうかしてる 。
そんな奴と関わるとか 僕もきっとどうかしてる 。
卯恭 ウキョウ
僕は不貞腐れたように装い 、
そっぽを向いたように 窓の外を眺めた
仕方無いだろ 僕も皐さんが好きなんだよ
慧 ケイ
本当は好きな人と 会話に華を咲かせたい 、
なんて思っているのに
僕の口は身勝手で 、嘘吐きで
‘皐さんが好き’という言葉を ゆっくり飲み込んだ
皐 サツキ
小鳥の音のような美しい声が 鼓膜を震わせた
其れがアイツの耳にも入っていると
思考を巡らせる程妬ましい 。
皐 サツキ
息の仕方を忘れてしまいそうだ
君の所為で顔も綻ぶ 。
皐 サツキ
皐 サツキ
頬を人差し指で掻く 仕草は皐さんの癖だった
其れが何を意味しているのかは
僕はまだ知れない 。
慧 ケイ
吊り上げた口角は 、
きっと造られたものではなくて
本心から成る僕 最大の綺麗な弧を描いたと思う
君には勝てないけれど 。
卯恭 ウキョウ
手のひらに爪の跡が付く 。
握り締め過ぎた拳から 、
ゆっくり力が解きほぐされた
皐 サツキ
皐 サツキ
その部分だけ 色が変わるように 、
内出血を起こしていた
やめてほしい
異物を飲み込むように
其の言葉は 身体の奥へと沈めた
卯恭 ウキョウ
サラサラの黒髪ヘアが甘美を魅せた
見ているところが 卯恭とそっくり其の儘で
大きく溜息を零した 。
卯恭 ウキョウ
皐さんの2歩後ろを歩く僕達は
片方の男の話に耳を傾けた 。
卯恭 ウキョウ
卯恭 ウキョウ
ドクンと脈を打つ 。
あの仕草だ 、勘違いが渦を巻く
其の言葉を聞いたあとの 卯恭の言葉は何も入って来なかった