👓🦊花吐き病

🦊side dn 🦊

はぁ…と大きなため息を1人でつく。

jpの提案でカップルチャンネルを 撮ろうと言う話になったのがつい数日前。

昨日ペア決めでじゃんけんをして 同じものを出した人同士で組もうと 言うことになり､無事に決まったのは いいのだが……。

実はmfくんのことが恋愛として好きだと自覚し始めたのがつい最近。

そのタイミングでのこの企画なのだから ほんっとに心臓に悪い。 変に意識してしまう…｡

……考えても仕方ない、今日の夜は早速 シェアハウスで撮影があるんだ。

気が重い。

～yaet編終了後～

各々のカップル撮影を終わらせてみんなで見合う時間。

yaくんはしっかりリードしていたし etさんはすごく可愛かった。 うん…それはいいんだけど｡

～撮影中～

撮影始めの時には「一周まわって本気で やる？」の言葉に正直ほんの少し 浮かれてたんだけど

それから先はどうやって撮影を 続けていたのか正直覚えていない。

「早く1人になりたい」だけが頭の中ぐるぐるしてたことだけは覚えてた。

ﾎﾞﾌｯ(ベッド倒)

あの後も撮影が続いて今は深夜の2時半。 遅くなったのもあって結局今日はこのままシェアハウスにみんなで泊まることになった。

ﾕｻﾕｻ(体揺)

そう言われて気づいた。 そういえば…吐き気がある？

ｽｳｯ

ﾀﾞｯ…!!

そこにあったのは赤と白の彼岸花｡

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

「俺も詳しい訳じゃないけど｡」と 一言付け加えてyaくんは続ける｡

背中にじっとりと汗をかいたのがわかった｡ 両思いなんてなれるわけが無い…。

絶対に叶わない恋だけど｡

その時の俺は､

メガネの奥から濁ったアメジストの瞳が こちらを見ている事なんて｡

全然気づかなかったんだ｡