TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

悠人

こいつを連れてってくれ!

え?

何言ってるの…

悠人

ほら、こいつ!
いい体してるだろ!

借金取り

まぁ、たしかにな

悠人

こいつが金を返済するし!

悠人

一石二鳥だろ!?

借金取り

よし、乗った

は!?え、ちょっと!

借金取り

おねーさん早く行きましょーね?

男は口角を上げながら こちらへ近づいてくる

そして私の腕を放すまいというようにガッシり掴んだ

離して!

やめて!

私は何も関係ない!

悠人くん!どうにかしてよ!

悠人

ははっ…

あぁ、こいつも母と同じか

売って、自分の都合がよくないと すぐ機嫌を損ねる

最っ低…!

借金取り

ちょっと黙ろうか?

男の大きくてゴツイ手が 私の口を覆う

ん…!

(抵抗するだけ無駄か…

(体格的に私が敵う相手でもないし

(運動ができても、

(こんなに身動きを封じられちゃ

(何もできない…

悠人

さっさと連れてってくれ!

借金取り

何でこいつが命令する側なんだよ…

借金取り

車の手配は?

借金取り

いつでも

借金取り

行くぞーお前ら

借金取り

よっ、と

ちょ、離して!

そんな担がれなくても自分で歩ける!

借金取り

逃げるかもしれねぇからな

借金取り

念には念をだ

(はぁ、この格好恥ずかしい…死にたい

借金取り

じゃーな

借金取り

二度とこんな真似すんじゃねぇぞ

悠人

あぁ

 

 

あっれぇ?
もういないんだけど

ちょっと遅かったかぁ?

春千夜

チッどこ行きやがった
あの女

春千夜

無駄に手間取らせんじゃねぇよ

あ~GPS的にあの地下倉庫っぽい

竜胆

まぁ首領達が向かってるし大丈夫だろう

竜胆

…それで?こいつ誰

九井が言うには

港区の女子と浮気したあげく

涼ちゃんから約100万ほど借りてる

いわゆるクズだな

涼ちゃんの彼氏らしい

竜胆

涼ちゃんも不幸体質だよなぁ

竜胆

こんな奴が彼氏って…w

春千夜

何でここにあいつの彼氏だけが?

春千夜

あいつはどこに行ったんだよ

どうやら不運が重なったみたい

こいつと浮気相手、涼ちゃんが鉢合わせるように俺が仕向けたんだけどー

そしたら偶然いたこいつの借金取りが涼ちゃんを連れていった

こんな所じゃないかな~?

悠人

っ…

春千夜

はぁ!?お前、他にも借金してんのか!

あぁ、梵天の傘下であるあそこからな

春千夜

どうしようもねぇなぁw

竜胆

だけど、何で涼ちゃんを連れていくんだ?

竜胆

借金取りが用があるのはこいつだろ?

多分、売ったんだろうね~?

春千夜

?何を

涼ちゃんを

春千夜

はぁ!?

な?

悠人

…あぁ、売った

どうして?

悠人

死にたくないから

悠人

俺は社会に必要とされる人材だ!

悠人

仕事が出来るし、足が速い!

悠人

だから、ここで死ぬわけにはいかねぇんだよ

竜胆

なんだこいつ、自意識過剰なんじゃね?…

ごめんねぇ?♡

俺らはお前のこと1ミリも興味ないし必要な人材だとも思わない♡

春千夜

お前みてぇな奴はごろごろいるからな

今時周りを見てサポート出来る涼ちゃんみたいな存在の方が

重宝されるんだよ

三途~早くして~?

春千夜

…わーってるよ!やれば良いんだろ、やれば

竜胆

殺さない程度にな

春千夜

んな難しいこと出来るか

バンバン

悠人

うぐっ…

悠人

はぁ、はっ

誰かそいつ持ってついてこい

俺らも首領達に合流すっぞ~

竜胆

てめぇが持てよ

春千夜

はぁ!?俺はもう自分の仕事を全うした

春千夜

お前何もやってねぇだろ、お前が持て!

竜胆

はぁ…おい、お前

悠人

あ?

竜胆

自分で歩け

わーお♡俺の弟ってば鬼畜だな~

春千夜

誰かに似てな

悠人

歩けるわけ、ねぇだろ!

悠人

馬鹿かお前!

竜胆

は?兄貴、こいつ殺っていい?

まぁまぁ~
まだそいつには用がある

終わったら殺していいぞ~

カチャ

竜胆

さっさと歩け!

悠人

分かった分かったから…

ドサッ

いっ…

(ここは、一体…

(やけに涼しい、地下か?

借金取り

やっぱ、お姉さん可愛いな

クイッ(顎をクイッ)

私は男の手を軽く叩いた

触んないで

借金取り

生意気だなぁ

ドコッ

いっ…

(女にまで手を出すの?

(しかも顔面

借金取り

なー準備できたか?

借金取り

あぁ

(準備…?

借金取り

おねーさん、俺たちといいことしような♡

…まさか

借金取り

カチャカチャ

いやっ…!

(怖い…脚が震えて逃げられない…

何でもするから…

お願い…

バァァン

!!

借金取り

なんだ?

…マイキー、様

借金取り

おいおい、マイキーってあの

バンバンバン

借金取り

うっ…

借金取り

ぎゃー!

マイキー

お前ら誰の物に手を出してるんだ?

鶴蝶

ここに居る全員スクラップだ

ココ

さっさとその女を解放しろ!

皆さん…!

お邪魔しまーす

あれもう終わったぁ?

鶴蝶

あぁ、全員殺したはずだ

鶴蝶

そっちは?

持ってきたよ~

竜胆

おら"!さっさと歩け!

悠人

うっ…

悠人くん?!

どうしたの、その怪我…

優しいねぇ涼ちゃん

こんな屑にも心配してあげるなんて

一応好きな人ですから…

悠人

涼…許してくれるのか、?

マイキー

こいつは俺のだ、勝手に触れるなグイッ

ま、マイキー様?

そうそう♡

というか首領、俺らも混ぜてくださいよ~

珍しく俺頑張ったんですから

鶴蝶

そうだな、今回の作戦はお手柄だった

作戦?

ココ

お前を引き入れるために色々考えてたんだ

私を?

そうそう、まぁ予想外な事も起こったけど

なにより涼ちゃんが無事でよかったよ♡

マイキー

何回でも言う。お前という存在が梵天に欲しい

マイキー

こんな奴とじゃなくて、俺たちと

…はい。梵天の皆様のお力になれるよう頑張ります!

竜胆

え!?マジで!?

いいの?本当に?

はい。皆様には今回助けていただいたご恩もありますし

私がそうしたかったので^^

よろしいですか、首領

マイキー

あぁ歓迎する

悠人

ちょっと待て!涼!

悠人

そいつらは仮にも反社だ!

悠人

いいのか、警察に追われる羽目になるぞ!

…これは私が決めた道

この方々は私を危険な目から救ってくれた命の恩人

私はその恩人についていく

それが例え棘の道だとしてもね

悠人

ちょっと待ってくれ!涼!

マイキー

三途

春千夜

はい

バン

悠人

す、ず…

…っ

?…あ、あのー

竜胆

見ない方が良いだろ?

竜胆

こんな屑でもお前の好きだった相手だ

竜胆

死ぬ姿を見るのはどんな状況でも辛いはずだ

…お気遣いありがとうございます

ココ

死体処理は下の奴に任せて俺らは帰るぞ

おっけ~♡

春千夜

おう

鶴蝶

あぁ

竜胆

このままで歩けるか?

はい、大丈夫です!

マイキー

ふぁ…

春千夜

マイキー眠いですか?

マイキー

ん…

春千夜

おんぶします?

マイキー

いや、いい…

鶴蝶

最近は特に寝てなかったですよね?

マイキー

…最近は涼が最優先事項だったからな

俺も最近寝てなかったから眠ーい

竜胆おんぶ~

竜胆

自分で歩けよ

えぇ~?ケチだなぁ

あはは…

竜胆

涼、手を離すぞ

あっはい!

ヤク中~車出せ~

春千夜

あ?!黙れ!お前もスクラップにしてやろうか!?

春千夜

おい、クラゲヘッド

竜胆

俺のことか?だったらクラゲじゃねぇし!

春千夜

うるせー

春千夜

そこの鍵くれ

竜胆

ほらよ

春千夜

マイキー

すぅ…すぅ

???

なぜ首領は私の膝で?コソッ

相当涼ちゃんを気に入ったみたいだね~

春千夜

チッ

ヤク中~?舌打ちすんなよな~

竜胆

そうだそうだ~
感じ悪いぞー!

春千夜

うっせ!

…あの、鶴蝶様や九井様は?

竜胆

あいつらは部下に死体処理を頼んでる

竜胆

それにこの車はギリギリ5人乗りだからな

竜胆

九井と鶴蝶は別で帰る

そうでしたか、

マイキー

んん…

…(小動物みたい

ふふっ…

春千夜

着いたぞー

(可愛すぎて起こしたくない、

(おんぶして運ぶか

よっと…

マイキー

すぅ、すぅ

(体温、あったか~

竜胆

大丈夫か?無理そうだったら俺が…

いえ、大丈夫ですよ

首領、とても軽いので

(ご飯をちゃんと食べているのか心配になるほどに…

竜胆

そっか

ここからどうしましょう

んー仕事も終わってるっぽいしこのまま寝かせちゃおっか

そうですね

どなたかお部屋まで案内していただくことは可能ですか?

おっけー、三途と竜胆は先戻ってて

春千夜

指図すんな!

竜胆

静かにしろ、首領が起きる

竜胆

これだからチンパンジーは…

春千夜

あ?!

竜胆

さっさと行くぞ、ピンク野郎

春千夜

黙ってろ、ねるねるねるね!

竜胆

あぁ?―――!

春千夜

―――!

ようやく静かになったね~

あいつら精神年齢低すぎて参っちゃうよ、蘭ちゃんたいへーん

たしかに、元気いっぱい!って感じですもんね、ww

(蘭様も人のこと言えない気が…

着いたよ

失礼しまーす

お邪魔します

…よいしょっと

マイキー

ここが首領の、

(薬がいっぱい、

…首領、普段は睡眠薬がないと寝られないんだ

こんな薬に頼ってたら、首領の体は壊れちまう

そんなの、悲しいだろ?

本人は望んでないのかもしれないけど

俺は、それを少しでも遅らせたかった

そんな時に、涼ちゃんに出会って

涼ちゃんなら、今のマイキーを変えてくれるかもって思ったんだ

(私が…

この人、すーぐ抱え込んじゃって迷走しちゃうからさ

だから迷ってたら導いてやってくれ

涼ちゃんにしか出来ない役割だ

(私に、そんな大事なこと出来ない…

今、私にはできないって思ってる?

へ!?いやー…

いいんだ、無理する必要はない

お前はありのまま生きてるだけでいい

それだけで首領を救えるんだ

ごめんな、こんな暗い話

いえ、そろそろ竜胆様達の所に向かいましょう

マイキー

グッ

しゅ、首領?

マイキー

いかないで…

…涼ちゃんも疲れてるでしょ?

詳しいことは明日説明するから

今は休みな

ですが、ここは首領の…

いいのいいの~細かいことは気にしないで

首領が引き止めたんだし

わ、分かりました

じゃあ、また明日ね

はい、おやすみなさい

首領を頼んだよ)

梵天メイドは魔性の女

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

27

コメント

7

ユーザー

続き待ってます!🍧

ユーザー

この作品面白くて大好きです!! 4話も、お願いします!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚