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ゆり
不思議そうにこちらを見る ゆり に頭を下げ、
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部屋を飛び出て、 長い廊下を走る。
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lrn
何室もあるところから 見つけるのは至難の業。
ーーー
襖が空いたかと思うと、 店の方?が顔をのぞかせて言った。
lrn
急いで入り口に向かい、 番台へ行く
lrn
靴を脱ぎ、普段入ることのない 番台へ足を入れる。 絶対不法侵入とか思いながら 戻る理由なんてない。 床板が軋む音の後に
紅鷹
あの人の声。
lrn
番台の裏にしゃがみ込んでいた 紅鷹 は俺に気付くと 小走りで奥の道へ逃げる
lrn
紅鷹
突き当たりに追い詰めると 怯える猫のように身構える。
lrn
最初こそ嫌なのか反応すらしなかったが 次第に諦めたのか、手を出した。
指先は切れ、血が滴っていた。 割れた食器で切った傷。
紅鷹
lrn
キィッー パカッ
古臭い救急箱から ガーゼを取り出し、消毒液に浸ける。
紅鷹
lrn
仕事柄、こういう対応は慣れている。
紅鷹
lrn
lrn
大体、彼女は学生。 とっくに就職して、働いている俺は きっと おじさん なのだろう。
紅鷹
傷薬を塗って、絆創膏を貼る。
lrn
紅鷹
絆創膏まみれになった自分の手を 見つめながら呟くように言った。 その顔は見えない。
と、その時。 ボロボロのその手が頬をかすめた。
かすめた、というよりか "殴ろうとしたのが"止まった。
紅鷹
lrn
俯く顔はやはり見えない。
紅鷹
顔を上げた彼女は 溢れそうな涙でいっぱいで 怒りよりか悲しげだった。 ーーー
√深裏
√深裏
√深裏
√深裏