君とは、小さい頃から家が近くて
よく一緒に遊んでいて
ずっと一緒に日々を過ごしていて
そんな君のことが
僕は好きで
君はいつも笑顔だった
お日様みたいな
開く花のような
優しくて純粋で
綺麗な笑った顔。
いつも笑顔だった
嫌がらせをされても
馬鹿にされても
悪口を言われても
嫌われ者になっても
君は
僕には
絶対に変わらないあの笑顔を
向けてくれてたんだ
僕は
君のことが好きだから
守りたくて
そばに居たくて
支えてあげたくて
君には変わらず笑っていてほしくて___
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確かに君はそう言った。
長い付き合いだけどさすがに理解できなくて
困惑した表情で君の言葉を繰り返した。
だって、当たり前でしょ?
重い病気だと分かって
余命宣告されて
何が嬉しいんだろう
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やつれた顔でそう言う君。
"偽物の笑顔"
僕に見せていた笑顔はすべて
そうだったのだろうか
君はその日から笑わなくなった。
いや
嘘をつくのをやめた。
君は"笑う必要のない人生"から
目を背けなくなった
笑ったって意味はない。
だって
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君は無表情で僕に言った。
点滴が痛そうだった。
電子音の不定期なリズムが怖かった。
しおれていく君が、怖かった。
好きな人が 好きなところの面影を
どんどん無くしていく
どんどん素顔に戻っていく
僕が好きだったのは
"君"ではなかった?
結局、君は
あの"笑顔"を僕に一度も見せることなく、
この世からいなくなった
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棺桶で眠る君に、語りかけた
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君の笑顔は
ただの嘘なのに、偽りなのに
どうしても君の"本当"の表情だと
信じてしまう
今も。
君はやっぱり嘘つきだ
あの笑顔は嘘なんかじゃない
あれは君の本心でしょ……?
あの笑顔を見せてくれたのは
僕だけだったでしょ……?
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僕は………
君の笑顔が大好きだよ
君の笑顔を…愛してるよ
だから
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桜兎(おと)
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