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3 - 칵테일 〈bts JIMIN〉

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2022年02月14日

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駅から家までの帰り道。 住宅街の手前にあるバーに、私は月に三度訪れる。

カラン。

年季の入った木製のドアを開けると、温かい雰囲気が私を包み込む。この空気感が大好きだ。

ここは隠れた名店で、今日もお客さんが結構入っていた。

いつものカウンター席に座り、ぼんやりと考える。

ここに来る人は様々だ。

窓辺の席で月を眺めながら今日を味わう人。肩を寄せ合って楽しそうに話す恋人たち。

ノギョン

はぁ...

そして、私のように疲れを癒しにくる人。

バーテンダーが出してくれたカクテルに口付ける。

今日は本当に疲れていた。 最近は残業続きだったから真っ直ぐ家に帰ろうと思ったけれど、やはりこの場所にきてしまった。何か引き寄せる力でもあるのかもしれない。

彼氏もおらず、一人寂しく酒を流し込む自分が笑えてくる。

カタン。

一人の男性が隣に腰掛けた。

他にも席は空いているのに、なぜここに座ったのだろう。

ちらりと彼を盗み見ると、ちょうどお酒を受け取っているところだった。

カクテルグラスを傾ける仕草はとても流麗で、小指にはまったリングがきらりと光る。

JIMIN

...あの、

ボーッとその人を見つめていたら、彼が声をかけてきた。

JIMIN

よく来てますよね、ここ。

ノギョン

え...

確かにここにはよく来るけれど、どうして知っているのだろう。彼のことは見たことがないのに。

ノギョン

失礼ですが、誰かと間違われていませんか?

視線を落とし、私はグラスを傾けた。

こういった類の人とは関わりを持たない方がいい。

JIMIN

シルバーストリーク。
君がいつも頼むお酒。

「でしょ?」と首を傾げなら グラスを指差す。

ノギョン

そうね...

確かに私はいつもシルバーストリークを頼む。他とは違っていたいから。

もう一度飲んで右を向くと、フッと微笑む彼の顔があった。

頬杖をつくのと同時に、彼のシルバーの髪がはらりと目にかかる。

その姿がとても綺麗で、彼はまた私の視線を奪った。

ノギョン

私はあなたを知らない。

JIMIN

でも僕は君を知っている。

視線は絡み合ったまま、彼が誘うように私の指に触れた。

私は目を逸らさずに彼の手を払いのけた。

ノギョン

フッ

私は焦りを隠すようにカクテルを流し込んだ。 このままだと彼のペースに乗せられてしまう。

ノギョン

揶揄わないでちょうだい。

ノギョン

あなたみたいな人なら女なんて他にいるでしょう?
遊びなら他でやって。

彼が隣でくすりと笑う。

JIMIN

僕みたいな人ならって、それ褒めてる?

私は横目で彼を軽く睨んだ。

JIMIN

それに、遊びじゃない。

彼は今度こそしっかり私の右手と自分の左手を絡めてきた。

強引だけど、優しさのある触れ方。

絡む指に視線を落とし、それから目を合わせて言った。

JIMIN

僕は本気だよ。

触れ合った指を伝ってお互い熱が伝わる。

熱いのはきっと、お酒のせいだ。

칵테일 (これは単なる好奇心)

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