人生の始まりは
とある雨の日だった ___ .
両親は産まれた俺を捨て 、
施設に入れられた .
そんな俺は施設の大人に反抗し続けた .
何故かって ?
当たり前だろう .
公平だの 、 平等だの
世の中は綺麗事ばかり .
親のいない俺を惨めに扱う教師 .
からかい 、いじめてくるクラスメイト .
面倒臭そうに接する職員 .
何処が公平 、 平等なのだろうか .
少し雨の滴る高校からの帰り道 、
俺 _ らんは昔の出来事を思い出す .
今日もまた怒られる .
世の中が変わらない限り .
そんな世の中に呆然としていた日 .
俺を引き取りたいという奴が現れた .
自慢じゃないが 、
不真面目で大人に屁理屈をぶつけ 、 抵抗や反抗を繰り返す俺には
引き取りたいと出る者などいなかった .
だからそいつに興味を持った .
なぜ ”俺なんか” を引き取るのか .
.
引き取り手が言う .
無駄な会話をしたくなかった俺は 、
無視をして施設に歩み出した .
興味を持つと 、 好感を持つのは
また違った話 .
桃 .
.
.
確信を付かれたような感覚が脳裏を走る .
俺の生き様を言葉にしたような 、
最大限の煽り文句であろう .
やはり此奴は何か違うのかもしれない .
そう思って 、 感じて
振り返って言った .
桃 .
桃 .
桃 .
いつもの癖づいてる言葉よりも
鋭い物が出たであろう .
いくら俺に興味を持っても
結局は皆離れていく .
そんな奴に飼われるなら
いつものくだらない平凡のがマシだ .
.
.
桃 .
桃 .
今までの奴らとは
違うのかもしれない .
桃 .
桃 .
俺が聞いた瞬間 、
少し彼は驚いたように目を開く .
ただ 、 すぐに冷静になり言う .
.
.
俺を挑発するようにニヤニヤと笑う .
癪だが 、 この挑発に _
この賭けに乗ろうと思った .
桃 .
.
桃 .
.
桃 .
俺たちは彼の家へと向かう .
降っていた小雨は 、
いつの間にか弱まっていた .
もか
もか
もか
もか
もか
コメント
3件
もかちゃの小説らびゅですよ🥹🫰🏻 相変わらず神感が漂ってるな ~ と、w