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リヤカーおばさん

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リヤカーおばさん

1 - リヤカーおばさん

♥

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2020年01月23日

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こんにちは。 私の名前は光(ひかり)。 今回は双子の妹香織と一緒に 出かけた帰りの話をしたいと思います。

その日は朝早くから出かけており その為帰りが遅くなってしまい 私が運転する車を少しスピードを出し 走らせていました。

すっかり遅くなっちゃったね。

香織

そうだね。
お母さんには遅くなるとは
言ったけどこんなに遅くなるとは
思はなかったね。

それは香織が
あそこ行きたい
ここ行きたいって
言うからでしょ。

香織

それを言うなら
光だってそうでしょ。

などと話しながら車を走らせてました。 すると香織が急にこんな事を言い始めました。

香織

ねぇ、光。
『リヤカーおばさん』って
知ってる?

何、リヤカーおばさんって。

香織

うん。
これはね友達から聞いた話
なんだけどさ。
この先にトンネルあるでしょ?

確か、あったような…。

それが何だって言うの?

香織

でね、トンネルに入ると同時に
リヤカーを担いで物凄い速さで
隣に並んで走って来るんだって。

は?
どう言う事?

香織

つまりね…。

香織の話はこうです。

リヤカーおばさんというのは 香織達と同じように出かけて 帰る途中(または行く途中)に 後ろからリヤカーを引いて追いかけて くるそうです。 しかも大抵は車に乗っている人を驚かせるそうです。

え、本当に…?

香織

嘘じゃないわ。
本当よ!

光は信じられないと言わんばかりに 困っていましたが香織は必死に嘘じゃないと伝えていました。 すると…。

後ろの方から物凄い音が聞こえてきました。

ねぇ…。
何か音しない?

香織

た、確かに。
でも何だろう?

と、香織が後ろを見てみました。 そして香織が大きな声で…。

香織

ねぇ、光見て!
誰かがこっちに向かって
走って来る!

何言ってるのよ…。
車と同じスピードで走ってこれるわけないじゃない…。
しかも、トンネルの中なのに…。

と言いつつ車内の鏡を見てみると 香織の言う通りこちらに向かって走って来る人影が…。 しかも物凄いスピードで。

え、嘘…。
もしかして香織の言ってた
リヤカーおばさん!?

香織

そんなはずは…。
リヤカーおばさんの話は単なる噂話だし…。

じゃ、じゃあ
誰が走ってるって言うの?

香織

…分からないわよ!

こ、怖いから
走って来る人に抜いてもらうわ…。

香織

え…?

と言いつつ、光は車のスピードを少し落としました。 そしてこちらに走って来る人に抜いてもらうことにしたのです。 そして光達の車に近づいて来た時の人に 驚きました。

それは何と リヤカーおばさんだったのです。 そしてこちらを見てにこりと笑い 走って行ったのです。 それ以来2人は買い物には行くけど トンネル付近には近寄らなくなり 夜遅くまで出歩かなくなりました。

ちなみにこのトンネル付近では 他にも白いランニングシャツを着た 中年のおじさんが走って来て リヤカーおばさん同様隣に来て同じ スピードで走ったり こてはたまにですが三輪車に乗った男の子が 物凄いスピードで追いかけて来るそうです。

双子の姉妹はふざけ半分では行ってはいませんが もしかしたらみなさんも体験するかもしれません…。 その時は気をつけて…。

end

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