こんにちは。 私の名前は光(ひかり)。 今回は双子の妹香織と一緒に 出かけた帰りの話をしたいと思います。
その日は朝早くから出かけており その為帰りが遅くなってしまい 私が運転する車を少しスピードを出し 走らせていました。
光
香織
お母さんには遅くなるとは
言ったけどこんなに遅くなるとは
思はなかったね。
光
あそこ行きたい
ここ行きたいって
言うからでしょ。
香織
光だってそうでしょ。
などと話しながら車を走らせてました。 すると香織が急にこんな事を言い始めました。
香織
『リヤカーおばさん』って
知ってる?
光
香織
これはね友達から聞いた話
なんだけどさ。
この先にトンネルあるでしょ?
光
光
香織
リヤカーを担いで物凄い速さで
隣に並んで走って来るんだって。
光
どう言う事?
香織
香織の話はこうです。
リヤカーおばさんというのは 香織達と同じように出かけて 帰る途中(または行く途中)に 後ろからリヤカーを引いて追いかけて くるそうです。 しかも大抵は車に乗っている人を驚かせるそうです。
光
香織
本当よ!
光は信じられないと言わんばかりに 困っていましたが香織は必死に嘘じゃないと伝えていました。 すると…。
後ろの方から物凄い音が聞こえてきました。
光
何か音しない?
香織
でも何だろう?
と、香織が後ろを見てみました。 そして香織が大きな声で…。
香織
誰かがこっちに向かって
走って来る!
光
車と同じスピードで走ってこれるわけないじゃない…。
しかも、トンネルの中なのに…。
と言いつつ車内の鏡を見てみると 香織の言う通りこちらに向かって走って来る人影が…。 しかも物凄いスピードで。
光
もしかして香織の言ってた
リヤカーおばさん!?
香織
リヤカーおばさんの話は単なる噂話だし…。
光
誰が走ってるって言うの?
香織
光
走って来る人に抜いてもらうわ…。
香織
と言いつつ、光は車のスピードを少し落としました。 そしてこちらに走って来る人に抜いてもらうことにしたのです。 そして光達の車に近づいて来た時の人に 驚きました。
それは何と リヤカーおばさんだったのです。 そしてこちらを見てにこりと笑い 走って行ったのです。 それ以来2人は買い物には行くけど トンネル付近には近寄らなくなり 夜遅くまで出歩かなくなりました。
ちなみにこのトンネル付近では 他にも白いランニングシャツを着た 中年のおじさんが走って来て リヤカーおばさん同様隣に来て同じ スピードで走ったり こてはたまにですが三輪車に乗った男の子が 物凄いスピードで追いかけて来るそうです。
双子の姉妹はふざけ半分では行ってはいませんが もしかしたらみなさんも体験するかもしれません…。 その時は気をつけて…。
end