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ぽての💜🔮🫧
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ぽての💜🔮🫧
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高校生の頃だった。
薄暗い夜道を歩いて帰宅している最中、普段あまり使わないショートカットの公園の裏道を通っていた。
桃
ベンチに座る男性に声を掛けられて、ふと足を止めた。
よく居る友好的なご近所さんかと思って、真面目に返事をしたのが仇となったのだろう。
ベンチから立ち上がった男に腕を掴まれて、瞬く間に力負けして床に押さえつけられた。
桃
桃
近々で彼氏と別れ、同性愛者をひた隠す俺にとって、想像も絶する思いだった。
ただの人殺しの気狂いじゃない。
性欲にコントロールされた法の通じない人なんだ。
必死に反抗して身を捩ろうとも、彼の力には到底及ばなかった。
そして思う。
またか、と。
幼い頃にも、少し成長した頃にも、同じ目に遭った。
その頃、俺の知識は発達しておらず、その行為を悪だと認識していなかった。
ただ、全てを理解してから、またこうして襲われることが気持ち悪くて仕方なかった。
また抵抗できずに襲われる。
また為す術なく辱めを受ける。
また誰にも言えずに抱え込む。
助けて欲しいのに、助けなんて来なくて、俺はただ20分間心を殺していた。
全てが終わってすぐ、あの男性は走って逃げていった。
満足したように「ありがとう」なんて言ってきて、一目散に逃げた。
一方で、俺はただ力なく地面に座り込んでいた。
はだけた衣服を直す気力もなく、破かれたシャツをどうにかしようと思う余裕もなかった。
そんな時、聞き覚えのある声が耳に届いた。
青
桃
近所に住んでいた先輩だった。
元々、少し接点があるくらいだった。
だけどその先輩は、目に涙を溜めて、グシャグシャにしながら俺を抱きしめた。
青
青
桃
なんでこの人が泣くのかわからなかった。
ただ優しい人だった。
その先輩は、俺を気遣って、長期に渡りメンタルケアをしてくれた。
誰にも言いたくない、といった俺の要望にも応えてくれて、
「次は絶対守ってやる」
と、そう言ってくれた。
ただ、その誓は果たされなかった。
桃
桃
壁に押し付けられて、手首をガッチリと掴まれた。
抵抗も虚しく、俺より遥かにガタイがいいこの男に押さえつけられちゃ勝ち目なんてなかった。
桃
性欲にコントロールされた男は力が倍増したかのようにビクともしない。
これは高校生の頃から知っていた。
だからこそ、抵抗する気も薄れていった。
桃
そう言って、俺の服に手をかけた。
助けは来ない。
あの頃、期待した俺がバカだった。
いつでもどこでも一緒にいて、守ってくれるわけでもないのに。
そっと、瞼を閉じる。
こんな状況で涙すら出ないことに、失望した。
瞬間。
人が人を殴る、鈍い轟音が響く。
苦しむ声がして、咄嗟に瞼を開いた。
そして、認識するまもなく、身を包まれる。
ただ、殴った誰かとは別の誰かに、だった。
青
青
桃
その一回り大きな温かな体が、あの時と同じように抱き締めてくれた。
ただひとつ違うのは、
俺を安心させる抱擁か、 俺を守るための抱擁か。
そして目の前を見ると、男の胸ぐらを掴んで押し倒す姿があった。
赤
赤
あの遥かにガタイのいい男に馬乗りになるりうらは、再び拳を強く握っていた。
そう叫ぼうとした刹那、再び鈍い音が響く。
りうらの豹変ぶりに圧倒されている間に、りうらは何度も男を蹂躙している。
桃
それ以上はマズイ。
そう伝えようにも言葉が出なくて、弱々しく右手を伸ばした。
青
青
青
止めに入ったまろが、声を張り上げる。
りうらはこちらを振り返り、眉間に皺を寄せた。
赤
青
ただそれを牽制するように、理性を保てと止めたまろ。
それに従って、りうらはとっくに意識のない男から立ち上がる。
赤
赤
不安げな顔でこちらに駆け寄り、俺の頬にそっと手を触れた。
桃
桃
ふたりの体温に触れて、ほっとしたように脱力した。
立っていられなくて、ふたりに伸し掛るように安堵した。
青
桃
桃
桃
りうらに頭を撫でられながら、そう懇願する。
ふたりの顔は見れないまま、その答えを待った。
赤
青
青
青
赤
赤
桃
こんなの、誰にも知られたくない。
何度も何度も襲われるこの惨めさが沸き立つが、それに上塗りするように、彼らに助けて貰えた嬉しさがあった。
感謝してもしきれなくて、
“友人”らの優しさにひたすら「ありがとう」と伝えた。
コメント
1件
ないこの過去と現在が重なる展開、すごく胸に刺さりました……。特に、まろの「遅なってすまん」という一言に、あの時果たせなかった約束をずっと覚えていたんだなと感じて、泣きそうになりました。りうらの怒りとまろの理性のバランスも良くて、ふたりが同じ方向を向いてないこのことを守ってくれたのが尊いです。「友人らの優しさに『ありがとう』」という締めくくりが、この話の救いそのものだと思います🕊️