杏
私達の職業。
三ツ谷
気づいてたんですね。
杏
勿論だよ。
杏
まぁ、まずは本当にその職業があってるのかが聞きたいね
三ツ谷
杏さん、あなたの職業は組ではなく組織ですよね。
杏
正解、、、やっぱ鋭いね
杏
でも、さすがに名前までは分からないよね。
杏
貴方みたいな人とは会いたくなかったよ。
杏
それも、春歌の兄
杏
カチャ、、、、(銃を向ける)
三ツ谷
ッ、、、、
杏
組織のことを知られてしまった以上、貴方をここで殺したいところだけど、、、
杏
それは、辞めとくわ
杏
スッ、、、、
杏
春歌が悲しむからね
杏
貴方は、春歌について何も知らないみたいだけど
杏
そんなに心配する必要は無いよ
三ツ谷
心配する必要無いなんてことないだろ!
三ツ谷
組織に入ってるんだぞ
杏
じゃあ、貴方は春歌を救うことが出来たの?
三ツ谷
は?
杏
あの子の笑顔を取り戻すことが出来たの?
三ツ谷
どういう事だよ
杏
本当に何も知らないのね
三ツ谷
教えろよ
杏
春歌が、赤ちゃんの頃から貴方たちと一緒にいなかった理由を貴方は知っているの?
三ツ谷
、、、、、それは
杏
じゃあ、なんて聞かされたの?
三ツ谷
貴方にはもう1人妹がいるの、でもとても悲しい理由でばらばらになったのとしか
杏
そう、それなら春歌が初めて貴方の家に来た日を覚えてる?
三ツ谷
勿論
杏
どんな印象だった?
三ツ谷
笑わず、何も喋らなくて目が死んでいるかのようだったよ
杏
それで、貴方は春歌の生い立ちが気にならなかったの?
三ツ谷
気になったさ、何回も聞いたんだ。
三ツ谷
だけど、何も教えてはくれなかった。
三ツ谷
その後からなんだ、何故か春歌が笑うようになったのは
杏
それは、いつ頃?
三ツ谷
俺の家に来てから半年がたったくらいだ
杏
なら、辻間が会うね良かった
三ツ谷
え?
杏
私が春歌に会ったのは2年前
杏
その時春歌は、孤児だったんだ。
三ツ谷
孤児?どうゆう事だ?
三ツ谷
俺の母さんはまだ生きてるぞ
杏
ほんとに何も知らないんだね。
杏
春歌は、腹違いの妹なんだよ。
三ツ谷
腹違い?
杏
そう、それも望まない形で生まれてきた。
三ツ谷
何故それをお前が知ってるんだ?
杏
教えてもらったのよ、私の過去を代償にね
三ツ谷
杏さんの、過去
杏
まぁ、そこは置いてといて
杏
春歌の母親はキャバ嬢だったの
三ツ谷
キャバ嬢、、、
杏
貴方の父の不倫相手でもある
三ツ谷
、、、、
杏
その二人の間に生まれてきたのが春歌
三ツ谷
そんな過去が
杏
まだまだあるよ
杏
母親はキャバ嬢を続けられなくなって春歌を、、、、虐待。
三ツ谷
虐待!?
杏
春歌は、まだ3歳だった
杏
何ヶ月かして母親が仕事を見つけて春歌は、母方の祖父に引き取られた。
杏
もう、何も起こらないって思うかもしれないけど、祖父の職業が殺し屋だったの
三ツ谷
、、、、、ッ
杏
3歳の春歌に祖父は暗殺術を教え込んだ、毎日、毎日
杏
春歌が5歳になった時祖父が亡くなった
杏
暗殺だったそうなの
杏
恨みって怖いよね
杏
また、母親のところに戻され虐待が始まった。
杏
春歌も耐えられなくなって逃げるように誰もいない祖父の家に籠って暗殺術の修行を始めた。
杏
今、春歌にはそれしかやることがなかったから。
杏
それから一年後、祖父の家を追い出されて母親のところにまた戻され
杏
また、虐待が始まったの
三ツ谷
、、、、、なんて残酷な
杏
そして一年後くらいに、私と出会ったの
杏
私が道端で傷だらけになって倒れてた春歌を見つけて
杏
保護したの。
杏
その半年後くらいにあなたの家に行ったのですけど。
杏
貴方が言ったように私が春歌と会った時も死んだ目をしていた。
杏
私と過ごすようになって少しずつだけど笑うようになってくれたの。
杏
だけど、母親への憎しみと憎悪だけは消えなかった。
杏
だから、私言ったんです。
三ツ谷
何を、、、
杏
母親を手にかけろって
三ツ谷
!!、、お前なんでそんなこと言うんだよ!
杏
だって、憎んでるやつがいなくなれば憎む必要なんてなくなるじゃない。
三ツ谷
だからって殺すことないだろ!
杏
殺さないと!恨んでる相手はいなくなってくれないじゃない!
三ツ谷
でも、会わなければ、、、
杏
何そんなぬるいこと言ってるんだよ!
杏
偶然会っちゃったらどうすんだよ!
三ツ谷
それは、、、、
杏
だから、春歌は自分の母親を殺した!
三ツ谷
!?
三ツ谷
ほんとに殺したのか!?
杏
ホントだよ!私もいたからね
三ツ谷
春歌になんてことさせてるんだよ!
杏
殺ったのは私じゃない春歌自身だ
杏
あ〜
杏
あの時の春歌の顔可愛かったなぁ〜
三ツ谷
クッ、、、お前は狂ってる!
杏
、、、、
杏
グイッ、、、、
三ツ谷
ッ、、、
杏
狂ってて何が悪いんだよ!!!!
三ツ谷
ゾクッ、、、、