幸光
ほら、感染るから帰ってください
天
天
何度言ったらわかるんですか!
天
うつすならうつしていいんですよ!
幸光
…なんで、てんてんはそこまでするの?
幸光
お人好しすぎると思うけど
天
いいんです
天
ありがた迷惑でもお節介でも
幸光
?
天
だって風邪でしんどいときに
天
自分じゃ、ちゃんと動くこともおろかなのに
天
つらいじゃないですか
幸光
…てんてん
幸光
多分なんだけど
天
はい!
幸光
おろかじゃなくておろそかじゃない?
天
あ、そうでした(笑)
幸光
(…てんてんは)
幸光
(なんでそんなに人に寄り添ってあげられるんだ?)
幸光
(自分には何も得がないってわかってても)
幸光
(いや…むしろ自分に害が及ぶことでも)
幸光
(喜んで手伝ってやんだろうな)
天
先生ぇー
天
ちゃんと寝てください!普通にしてるけどほんとはしんどいでしょう?
天
あ…もし先生があたしがいたらリラックス出来ないようでしたらあたしは帰りますが…。
幸光
俺は大丈夫だよ
幸光
でも逆に今から俺寝るけどてんてん暇じゃないの?
天
あたしは大丈夫です!
天
おやすみなさい!
幸光
そっか
幸光
多分起きるけど夜中までぐっすりっぽかったら勝手に帰って大丈夫ですから
幸光
鍵は閉めてポストにでも入れておいてください
天
はーい!
幸光
ん…
目が覚めたので時計を見る
時刻はまもなく9時をさす
幸光
(帰ったな)
そう思った瞬間だった
幸光
幸光
は?
寝転んでいる俺の横に座って、寝ているてんてんがいた。
こいついつまでいるつもりだ
幸光
おいてんて──
天
せぇんしぇ~
その寝言にピクリとする
天
風邪…早く治って~くださいねぇ~…
幸光
ふっ
幸光
…バーカ
要領悪いしバカだしイラつくこと多いけど
人の立場にたって気持ちを考えられるし
とことん迷惑かけてくるけど
ビックリするほどいいやつで
幸光
俺は驚かされるなんて何年ぶりかな
こんな風に一喜一憂することもなかった
分かりきった事、全てが思う通りに動いてたから
その点こいつはバカみたいに本能に真っ直ぐだから行動が読めない
少し頭を撫でたあと、ハッとして今度はほっぺをつねって言う
幸光
おいてんてん
幸光
早く起きて帰れ
天
はっ!先生!
天
い、いま何時ですか!?
幸光
9時前
天
ああ!門限9時です!!
幸光
バカ
天
ひひひひどい!
幸光
車で送っていこーか
天
え!?いやいや先生は寝といてください!熱あるんですから!
幸光
もー大丈夫だよ、寝たからね。
ちょうどいいタイミングで体温計が鳴る
幸光
36度6分
天
ええ!?治るのはやっ!
幸光
ほら行くよバカ
天
え!?え!?
幸光
…それとも
幸光
病み上がりの運転者は嫌ですか?
天
そんなわけありません!!
幸光
若干雨降ってますね
天
そーですね、こさめですね!
幸光
…それもしかして最近覚えた?「小雨」
天
え!?なんで分かったんですか?
幸光
バーカ
天
ひひひひどいですよ先生!!
幸光
わははは!
え?わ…笑った?
天
ふふっ…あははははは!
先生が楽しそうに笑うから
こっちまでつられちゃうよ
幸光
じゃあてんてん、また明日ね
天
あ、はい!
天
(つくの早い…)
天
(でも運転中の先生カッコよかったなあ)
ねえ先生
この気持ちは、恋ですか?
そういえば後日談ですが
玲華
ユキ~!
玲華
あんた昨日いつまで天ちゃんと一緒いたのよ~!
玲華
ちょっとちょっと!話聞かせなさいよね~
幸光
(ああ…前言撤回)
幸光
(驚かしてくるやつ居たわ、悪い意味で)
結局石里先生に、風邪のときの話聞かれたとうんざりしながら話してくれました♡







