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ガラス
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ガラス
雨斗
ガラス
誤字あるかもです。 パクリ❌ 流血表現あり 💎🐇女体化 色分け 地雷の方はサヨナラ
ないこ
りうら
ビチャ ビチャッ
ないこ
屋根にりうらが吐いた血が流れていく。
油断していた。 屋根の上には誰も来ないだろうと思っていた。 だからマフラーもお面も外していた。
ないこ
りうら
ドサッ
ないこ
りうらが倒れた。どうすれば。 このままではりうらは確実に死んでしまう。
ないこ
りうらの脈はどんどん弱くなっていく。 だけど不幸中の幸いで、りうらは即死というわけではなかった。
普通の人間や怪ならば、俺の目を見た瞬間に 死んでいただろう。りうらは俺と生きている時間が長い。 俺の妖術への体勢が少しついていたようだ。
ないこ
ないこ
りうらが吐いた血に混じってりうらの妖力が 外に流れ出ていく。 怪は体内にある妖力と血が尽きると、死に至る。
ないこ
考えろ。りうらが生き残れる術を。
はやく!はやく!なにか!
ないこ
目の前に誰かいる。小さな子供だ。 だけど俺はその子を知っている。
ないこ
これは幻覚だろうか。 俺が焦りすぎた結果、俺が造り出した幻なのだろうか。
目の前には、幼少期の俺がいた。
ないこ
ないこ
ないこ
人間の時の俺だろう。 目の前にいる‘俺’は頭から血を流している。 俺よりソイツの方が妖怪と言われても、 納得のいくような不気味な姿だった。
ないこ
俺の額に汗が流れる。 俺は人生で一番というほど焦っている。
ないこ
ないこ
りうらは俺の昔からの仲間。 出会ったときはまだ怪になったばかりの子供で、 顔を血でベッタリにして足を引きずるように歩いていた。
兄貴が作ってくれたご飯を食べさせると、 りうらは泣きながらご飯を口に運んでいた。
あんなに小さくて、美味しいご飯を 食べただけで大泣きしてしまう子供が 今ではこんなに立派に育ったのだ。
今でも中身は子供のように無邪気だ。 弟みたいで、馬鹿やって、俺をいつも 笑わせようとしてくれる。
ないこ
ないこ
心肺蘇生をしたが、りうらはぐったりしている。 りうらの口からは変わらず、妖力と血が流れ出てくる。
ないこ
ないこ
…りうらは吸血鬼だから血に敏感だ。
…なら、なら!俺の血を妖力と混ぜて、 りうらの体の中に流し込めばいい!
そうすればりうらに後遺症が残ったりもせず、 助けることができるかもしれない。 下手に違う術を使って治療するよりも 助けることができる可能性だって高いはずだ!
ないこ
ザシュッ
俺は腰のポケットに常備していた 小型のナイフで手首をなるべく深く切った。
ないこ
りうら
俺の血をりうらの口から流し込んだ。
出る限りの俺の血をりうらに流し込む。 俺はここ数百年、血を流していない。 怪は体内で新しく血が作られ、古い血が消滅することはない。
俺の体内にある血液は昔からの血だ。 俺が…まだ怪になってすぐの時の血。 人間の時の血も混じっているのかもしれない。
ないこ
りうら
りうら
ないこ
りうらの脈がさっきまでよりかは強くなった。 いける!りうらは死なない!
ないこ
りうら
もう一人の俺が、にこっと笑った。 人間の時の俺は笑ったことがない。 それでも目の前にいる子供の俺は笑った。
ないこ
子供の俺が消えていく。 でも、全く苦しそうではなかった。笑っていた。
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
りうらは俺の顔を上げ、じっと目を見つめてきた。
りうら
ないこ
りうら
ないこ
きっと俺の血を流し込んだから 俺の妖術を克服したのだろう。
りうら
ないこ
りうら
りうらはぎゅっと俺を抱き締めてくれた。 小さな子供を抱き締めるように。