エルゼ・リドール
エルゼ・リドール
由乃
由乃は目を閉じ跪き、手を合わせ、エルゼへ祈りを捧げる
エルゼ・リドール
エルゼ・リドール
ルン・リドール
ルン・リドール
由叶
優來 はる
はるは手に雷の魔力を溜めながらエルゼに向かって走る
月影 未彩
月影 未彩
未彩ははるの足元を凍らせようとするが、はるは間一髪で避ける
優來 はる
エルゼ・リドール
由叶
由叶は上空へ飛び上がり、エルゼに向かって足を振り下ろす
吟羽 舞夢
六月 真奈
舞夢と真奈はそれぞれ別の方向から由叶に向かって切り裂き魔法と水弾魔法を放つ
由叶
由叶はエルゼを注視していたせいで舞夢達の魔法に気付くのが一瞬遅れ、2人の攻撃を喰らい吹き飛んでしまう
ドカーン!
由叶
由叶
由叶はすぐさま回復魔法を使い、全快するが、明らかな時間ロスは喰らった
エルゼ・リドール
ルン・リドール
由叶
エルゼが神に対する拘束の呪文を唱え終わると、その効果はルンと由叶に出ているようだったが、魔力が足りないのか、体の動きを鈍くする程度で留まっている
由叶
由叶は重い体を引きずりながらエルゼの元へ近付き、炎魔法を放とうとする
六月 真奈
すると、真奈はエルゼの周りに水泡を撒き散らし、由叶の放つ魔法を無力化しようと試みる
ルン・リドール
優來 はる
はるはエルゼ達の方へ向かい、再び拳に電気属性を溜めるが
吟羽 舞夢
優來 はる
吟羽 舞夢
舞夢ははるに拘束魔法を唱えた
月影 未彩
月影 緋芽
エルゼ・リドール
緋芽と未彩がエルゼに魔力を注ぐと、神に対する拘束の力が強まり、ルンと由叶は完全に身動きを取れなくなった
由叶
ルン・リドール
ルン・リドール
ルン・リドール
ルンは声を荒らげてエルゼに問う
エルゼ・リドール
エルゼ・リドール
エルゼ・リドール
ルン・リドール
エルゼ・リドール
白町 凪紗
白町 凪紗
白町 凪紗
白町 凪紗
白町 凪紗
白町 凪紗
白町 凪紗
パチンッ
凪紗は能力を使って、リドール教を消し去る──
俺の家は、他人と比べると変わった家だったんだろう
俺の家族は、体の一部がみんな欠損していた
家族全員、体の一部を神と崇める存在に捧げていた
生まれつき持っていなかったり、事故によって失ったり
父親は舌を切り
父親は舌を持たずに産まれ
母親は左腕を切断し
母親は事故で左腕を無くし
兄は右足を斬られ
兄は病気で右足を切断し
俺も、物心の着く前に右目を取られた
俺も、右目を持たずに産まれてきた
小さい頃からそれが常識だと教わり
小さい頃から世間から後ろ指を差され
痛覚で善し悪しを伝えてくる神のために生きてきた
孤独に生きてきた
友達なんてものはできなかった
皆俺を気味悪がった
でも、1人だけ
俺と同じ人がいた
彼は片手片足が作り物だった
話を聞けば
親に斬られ
小さい頃に事故に遭い
神のために捧げられたのだと言う
生きるためには切断するしかなかったそうだ
彼に自分の境遇も話し、その日から俺はそいつと友達になった
そんなある日
神が友人を否定した
彼が言った
そいつと絡むと右目がズキズキと痛む
自分と絡んで変な目で見られないか、と
普段なら、神に従って彼と絡むことはなくなっただろうが
俺の右目は前髪で隠すことができるから、と
俺の意志としては、初めてできた友達を失いたくなかった
でも、俺には初めてできた友達を手放すという選択はなかった
それから何年かが経って
急に彼が姿を消した
突然彼が言った
何かに追い詰められているわけでも、悩んでいるわけでもなかったのに
色んな世界へ行ってみたい、と
俺は痛む右目を抑えながら、彼の家族や知人を尋ねたが
俺は『行かないで』と言いたかったが、言葉にはできなかった
誰1人として知っている者はいなかった
『はるも他の世界へ行けるようになったら、今度は2人で旅をしよう』
そして出した結論は、この世界に白町凪紗が居なくなったという事だった
俺の心情を察してくれたであろう白町凪紗は、そう約束してくれた
凪紗が能力を使った後、エルゼと由乃、ルンと由叶は消え、はる、舞夢、真奈の3人は気を失った
白町 凪紗
白町 凪紗
月影 緋芽
月影 未彩
月影 緋芽
月影 未彩
月影 緋芽
月影 緋芽
月影 緋芽
月影 緋芽
月影 未彩
月影 緋芽
緋芽は未彩の頭を撫でる
月影 緋芽
月影 緋芽
月影 未彩
月影 未彩
月影 緋芽
未彩と緋芽は軽い談笑の後、未彩を元の世界へと帰した
白町 凪紗
白町 凪紗
月影 緋芽
月影 緋芽
白町 凪紗
白町 凪紗
白町 凪紗
白町 凪紗
白町 凪紗
月影 緋芽
月影 緋芽
月影 緋芽
月影 緋芽
白町 凪紗
月影 緋芽
白町 凪紗
月影 緋芽
月影 緋芽
月影 緋芽
白町 凪紗
白町 凪紗
白町 凪紗
月影 緋芽
月影 緋芽
白町 凪紗
白町 凪紗
吟羽 舞夢
吟羽 舞夢
六月 真奈
優來 はる
月影 緋芽
六月 真奈
吟羽 舞夢
優來 はる
六月 真奈
六月 真奈
真奈は凪紗に詰め寄る
白町 凪紗
月影 緋芽
月影 緋芽
月影 緋芽
六月 真奈
吟羽 舞夢
六月 真奈
書き換えられた記憶を話す舞夢達を見て、凪紗は口を開く
白町 凪紗
優來 はる
優來 はる
白町 凪紗
優來 はる
白町 凪紗
優來 はる
優來 はる
優來 はる
白町 凪紗
白町 凪紗
白町 凪紗
六月 真奈
六月 真奈
白町 凪紗
白町 凪紗
吟羽 舞夢
優來 はる
白町 凪紗
凪紗は涙を拭いながら考えた
はるを囲っていたリドール教が消えたこと
すなわち、自分の手足が義肢になるきっかけでもあった宗教が消えたこと
リドール教信者だった両親から異世界へと追い出された凪紗だったが、その出来事がなかったことになったことを、喜ばしく思っていた
吟羽 舞夢
月影 緋芽
六月 真奈
月影 緋芽
優來 はる
白町 凪紗
月影 緋芽
舞夢達は、緋芽にそれぞれの世界へと帰してもらう──
白町 凪紗
月影 未彩
月影 未彩
優來 はる
月影 未彩
月影 未彩
白町 凪紗
六月 真奈
六月 真奈
鏡狂 悠斗
アリス・シア
アリス・シア
六月 真奈
六月 真奈
鏡狂 悠斗
アリス・シア
吟羽 舞夢
月影 未彩
星川 悠斗
星川 悠斗
アリス・シア
アリス・シア
アリス・シア
アリスは舞夢に抱き着く
吟羽 舞夢
吟羽 舞夢
月影 未彩
吟羽 舞夢
アリス・シア
星川 悠斗
アリス・シア
星川 悠斗
吟羽 舞夢
舞夢は、アリスと悠斗のコントのようなやり取りに吹き出す
そして、少し深呼吸して、3人に伝える
吟羽 舞夢
──fin.
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