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これは、6人が中等部生徒会になるまでの話。
9月半ばの、残暑が消え秋の涼しさが 少し顔を出す頃。
私立六奏学園2年1組の教室で、 6限目終了のチャイムが鳴った。
号令がかかり、椅子を引く音が響く。
急いで教室を出る者もいれば、 勉強を始める者も、友人と談笑する者もいた。
俺___緑間すちは椅子に座り、明日の 時間割を確認していた。
そんな中、こちらに駆け寄ってくる影が1つ。
𝐌
𝐒
自分より少し小さな体が胸に飛び込んで来て、 反射的に抱き留める。
ふわっとした金髪、犬のようにきらきらとした 金色の瞳を持つ男子生徒___黄葉みことだ。
𝐒
腕の中のみこちゃんに話しかけると、 彼はもぞもぞと動いて器用に俺の膝の上に 座った。
𝐌
𝐒
𝐌
みこちゃんは俺の膝の上で問題集を広げ、 こちらを振り返り見つめてくる。
𝐒
𝐌
𝐒
𝐌
無邪気に笑いかけてくるみこちゃんが可愛くて、 思わず頭を撫でてしまう。
気持ちよさそうに目を細めている姿が 猫みたいだ。
𝐒
ぽつりと独り言をもらし、みこちゃんの髪を とかしていると、何やら冷たい視線を感じた。
斜め後ろの方に顔を向けると、こちらを冷たい目で見てくる2人の男子生徒と目が合う。
1人は、サラッとした茶髪に特徴的なピンをつけた赤目の男子生徒___赤羽なつだ。よく「暇〜」と言うので、ひまちゃんと呼んでいる。
そしてもう1人は、なぜかアホ毛のたっている紫のウルフヘアをし、金色の三白眼を宿した男子生徒___紫堂いるまだ。
𝐈
𝐌
𝐍
𝐌
𝐒
𝐈
𝐒
𝐒
向かい合って椅子に座り、お菓子を シェアしている2人。
お互いにお菓子を食べさせあっている。 イチャついてる以外の何でもない。
𝐍
𝐈
𝐌
𝐈
𝐌
𝐒
微笑ましそうに見てくる先生と女子生徒たちの 視線が痛い。
だれか助けて…
と思っていると、2人の男子生徒が近づいてきた。
子供のような小さな体躯の生徒が、 もう1人に抱きついている。
𝐈
𝐋
いるまちゃんに即座に反論したのは、短冊飾りを耳につけた前髪ピンク___桃瀬らん。
そしてらんらんに抱きついている水色のカラフルな髪に、雫のピアスをつけた中性的な生徒___水谷こさめだ。
𝐊
𝐋
𝐌
𝐋
この2人が来たせいで、周りの視線が増えた気がした。
ヒソヒソ話す女子生徒たちの声が聞こえる…
𝐒
𝐊
𝐍
𝐒
𝐍
こうして何やかんやあり、結局6人で勉強することになった。
教室に居ると視線が痛いので、場所を移すことに。
人の少ない並木道を、6人で固まって歩く。
𝐋
𝐍
𝐊
𝐈
𝐒
俺たちに家はない。親もいない。
色々な経緯があって、同じマンションに俺とみこちゃん、いるまちゃんとひまちゃん、こさめちゃんとらんらんで一部屋ずつ住んでいる。
𝐋
𝐊
6人が入っても狭くない部屋。
机にそれぞれの荷物を置き、リビングに向かう。
すると、郵便ポストに何かが投函された音がした。
𝐍
𝐈
𝐌
𝐒
何だか、嫌な予感がした。
郵便ポストから封筒を取り出す。
その場で開封はせず、皆の所へ向かった。
皆の前で封筒を開ける。
そこには、端正な字で書かれた手紙が入っていた。
なぜかその字は見覚えがあった。
急かされている訳でもないのに、必死に目で文字を追った。
𝐒
耐えきれず、皆に手紙を見せた。
この一通の手紙が、全ての「始まり」だった。
コメント
2件
読み終えたわ! 「中等部生徒会編」第2話、めっちゃ温かい空気感で好きだな。すっちー(緑間)を中心に、みこちゃんの無邪気なスキンシップとか、ひまちゃんといるまちゃんのツッコミとか、6人の関係性が自然で「このグループ、本当に仲良いんだな」って伝わってくる。個人的に「親子?」「違うわ!!!」のやり取りで笑ったw 最後の手紙で一気に空気変わって、「始まり」の予感がビビッと来たわ。次どうなるのか気になる!