私はお母様のいいつけでお祖母様にラム酒とお肉を届けにきた。
赤ずきん
あ〜あ…お祖母様にあえるのは嬉しいんだけどなぁ…
赤ずきん
お祖母様の家、遠い…
赤ずきん
ん…?あれは…。。花畑だ!よし!ちょっとだけ…寄り道しちゃお!
私はお母様からの寄り道をしてはいけないという約束を破っちゃったけど…バレなきゃ平気だよね♪
赤ずきん
…♪
赤ずきん
できた!花の冠!
赤ずきん
…?なんか上に影が…
狼
………
赤ずきん
う、うわあああ!お、狼だあ!
狼
………?!
あれ…?おかしいな?襲ってこない…逆に…驚いてる?
赤ずきん
あの…私になにか用があるの…?
狼
…お祖母さん。
赤ずきん
え?お祖母様がどうしたの?
狼
はやく、いった方がいい。
赤ずきん
な、なんで?!
狼
いいから…!はやく…!
赤ずきん
わ、わかったよ…そこまでいうなら…
狼
はやく…!急いで!僕は…先にいってる。
赤ずきん
着いた…!普段運動なんてしないから………たい、りょ、く…なんて…ないよ…!
狼
遅い…!こっち!
赤ずきん
う、うん…!
おばあさん
……
赤ずきん
お…ば…あさ…ま?
赤ずきん
う…そ…
赤ずきん
私…私…私…お祖母様がいなかったら…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
赤ずきん
だって…だってだってだってだって…!お祖母様がいなかったら、私はどうすればいいの?!毎日毎日毎日お母様には暴力を振られる日々…!
赤ずきん
たえられないよ…!お願い…目を…覚まして…よ!
狼
つめ…たい…
赤ずきん
…っなんっで!もう…もう…こんなの!たえられないわよ!いきなり着いてきてとか狼に言われて、来てみれば…お祖母様は私を置いていってしまうし…!お前が…お前が殺したんじゃないの?!こんな切り傷!貴方が爪で引っ掻いたんじゃないの?!
狼
ぼ、ぼくじゃ…ない…
赤ずきん
じゃあ、なんだっていうのよ!
狼
僕…僕は…お祖母さんと仲良しの…ただの狼…僕は…人を…殺したくないんだ…。だから、いつもおばあさんがくれた肉を食べていた…今日も約束…の日で…きてみた…ら…
赤ずきん
嘘じゃ…ないん…だね。
狼
…
狼
君は、僕と…来ればいい。
赤ずきん
…え?
赤ずきん
いいの…?
狼
うん…お互い、赤の他人だけど…だからこそ、助け合おう。
赤ずきん
うん…
この時、この選択をしなければ未来はかわっていたかも…しれない。
こんにちは!はじめまして!月姫です!月姫、とかいてかぐやです!これからもどんどん続編を出すので応援してくれるとうれしいです!よろしくお願いします!