この作品はいかがでしたか?
2,203
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ものすごい時差コメ失礼いたします。以前から密かに作品を見させていただいておりまして、アカウント作ったのでコメントさせていただきました。みんちょさんの作品が大好きです。 のんびり続き待機しています。 いつも楽しい作品をありがとうございます。長文失礼しました
真面目に関係ないところにコメントすみません💦 昨日携帯水没させて本垢つかえなくなったものなのですが( 前々からみんちょ様の作品やみんちょ様が大好きで( そこで質問なんですが、、 前出されていた主に🍣(会長)🐇(みんちょ様?)の物語って消されちゃいました、? 💎(N谷さん?)って子もでてたと、、、、 私の所に表示されてなくて😭
8月無浮上って……
めっちゃ夏楽しんでました
そして現在も コンテスト受賞者用アイコン製作中です
仕事とか推し事とか旅行とか仕事とか 仕事とか仕事とか仕事があって まだ完成してないんですよね 申し訳ない 詳しくは近況報告を見てください
4人分のラフ(色付き)まで出来たので 後はスムーズに進むと思います そう信じる アイコン作るのってちゃんと要望に沿ってるかどうかとかめちゃくちゃ確認して描き進めるから思ったより時間かかるね
そしてこの連載も久々の更新ということで
多分皆様前回までの内容忘れてますよね
作者もです
なので前回のあらすじ作りましたどうぞ (ですが確実に最初から読み返すことをオススメします)
めんどいはよ本編見せろって人は めっちゃ飛ばして本編行ってください
それではどうぞ
※注意※ この作品はnmmnです 実際の出来事・人物とは一切関係ありません nmmn・irxsという単語に心当たりがない方 nmmn界隈においてのルールを知らない方 ルールを守れない方は閲覧を禁止いたします 青桃・水赤表現が含まれる作品です これ以降の閲覧は全て自己責任でお願い致します
前回までのあらすじ
見た事のある生き物に変幻できる能力を 持つ伯爵家次男、ナイコ・イルミナ
次男のため幼い頃に第2王子と婚約
だがしかし第2王子、イフ・ヴェリアスは 何故かナイコに当たりが強く喧嘩腰
そのため2人は あっという間に犬猿の仲になり 貴族たちには不仲だと思われていた
そうしてお互いが17歳になり 学園に入学するが、婚約者のイフが 隣国から留年してきたホトケ・ツェランと 入学してからすぐに距離を縮めていった
第2王子と留年生の浮気は貴族からも 周知の事実になるほど堂々としたもので 第2王子の婚約者であるナイコは 我慢の限界に達していた
そんな時、ナイコの父から 今ある第2王子との婚約を白紙にし 隣国、マルコシアス(💎の出身)の王太子 リウラ・マルコシアスの元へ 嫁げと言われた
嫁ぐのは1年後で、1年以内に 王妃や王太子妃教育を叩き込むなんて ナイコの技量では不可能であり いきなり隣国へ1人で行かなくては いけないなんて言われたナイコは 当然怒り、息子を物のように 都合よく扱う王族へ怒りが 溜まっていた父からの協力も得て
王家に ちょっとした復讐をすることになった
その復讐とは大まかに言うと 新たな婚約の為に1年後白紙にされる 第2王子との婚約を先回りして破棄し 大量の慰謝料を巻き上げること そして第2王子の子種を手に入れて そのまま逃亡をする というものだった
国王が言っていた新たな婚約は 隣国マルコシアスとの繋がりを強化する 目的があり、お互いが嫁を出し合う
ヴェリアス王国からはナイコが マルコシアス王国の王太子リウラに嫁ぎ マルコシアス王国からはホトケが ヴェリアス王国第2王子イフに嫁ぐ
そう、なんとホトケ・ツェランは マルコシアスから嫁入り準備をしに来た 第二王子の新たな婚約者だった
つまり2人が堂々と逢瀬を重ねていたのは 1年後発表される新たな婚約という 大義名分があったからだとナイコは考えた
しかし 交換婚約は1年後に公式的に決まるため 1年以内に婚約破棄を叩きつけ裁判を 起こせば、ナイコ側の勝訴となり 浮気した王子から慰謝料を巻き上げられる
浮気されたことにより起きた被害が 大きければ多いほどその額は増える
王子と婚約破棄をする時点で 既にヴェリアス国王での居場所は無くなる 元々国外逃亡するつもりだったし どうせなら浮気されたショックで自殺したということにしてやろうとナイコは考え
第二王子との婚約破棄を実行した
ナイコはイフへ婚約破棄の旨を伝える際に イフや王家にもっと迷惑をかける為に イフの子種をひけらかしながら 「昔自分は殿下の元に嫁ぐため妊娠できる身体にすべく魔法をかけてもらった この意味が分かるか」と、言った
メイドに変幻をしてイフの寝室に忍び込み 恐らくホトケ・ツェランとの行為からでた 子種の入った袋を持ち出したのだ
王族の血を引く子を 身ごもるということは重大なことで 本当に子供ができたのか真偽関係なく “王族の子を妊娠した可能性のある人間”が 王族の手元にないことは 王族の子が何かに利用される 可能性などがあるため、王族にとって トップレベルで恐れるべきこと
だから 俺はいつでもお前の子を妊娠できる もしくは既に妊娠したかもしれないんだよ という脅しをすることによって 王族はなんとしてでもナイコをイフの 嫁にしようとするのだ
するとマルコシアスとの交換婚約の件が 非常に面倒になるのに加え ナイコからの婚約破棄により起訴され 更にはナイコの死亡届が出されるという めちゃくちゃ面倒極まりないな展開になる
そしてナイコの不自然な死に疑問を抱き 死亡届が偽物だと気づくころには 王族が逃亡者を捜索できる“国内”に ナイコはいない
つまり王族は永遠に無駄な金を使って 意味の無い捜査をし続けるということに なるのだ
そうして計画が順調に進み 心に傷を負いながらも大切な人たちと別れ ナイコは隣国マルコシアスに逃亡した
そして着いた先で出会ったショウという マルコシアス王国の王太子の筆頭執事に 事情を説明し変幻でメイドに変装しながら王宮で働けば今後の逃亡生活も安泰だと 就職の斡旋をしてもらい
ナイコはマルコシアス王国の王宮に務める 下級メイドになった
そうして僅かな月日が経った後 マルコシアスにヴェリアスからの使者が 来るというイベントが開かれた
そしてなんとその使者というのは イフとホトケで、ナイコは接触しても バレないように、普段より更に魔力を使い凝った変装をして使者を迎え入れる式典の準備をした
変幻の魔法は どこをどんな風にどれぐらいの時間 変幻するのかによって魔力の消費量が違う
普段ナイコが変装しているのは 顔以外の身体を 昔イフの部屋に入るために見て化けた イフの部屋担当のメイドに変幻させ 髪はショウが持ってきたたまたま地毛と同じ色のカツラをつけ、加えてかなり 分厚いメガネをしているという状態だった
だがそれだけでは心もとないので 前髪長めの茶髪に変幻をして できるだけ王子たちに接触しないように決めるが…
なんとショウとイフ、そしてホトケが 怪しげな密会している現場に鉢合わせてしまう
聞こえてきてしまった話の内容から イフは別にホトケを特別に想っていないということを 知ったところで、隠れて盗み聞きをしていたのが 3人にバレてしまう
そして何かを閃いたイフが ナイコに仲間になるよう強制する
正体がバレたら強制連行からの即デキ婚!
人生がかかった正念場にぶつかる 下級メイド ナイコの運命は如何に…!?
あらすじまとめたらこんな感じでしたね
いやー長い長い
ここまで読んでもらって言うのもなんですが その他登場人物の心情や関係性とかも 割と重要なので前の話から 見返した方がいいと思います
伏線とか沢山あるので…
それでは大変長らくお待たせ致しました
本編です
𝐬𝐭𝐚𝐫𝐭
桃(変装中)
青
青
桃(変装中)
桃(変装中)
……
は、はぁああ!?
なに勝手に巻き込んでくれちゃってんの!?
しかも何その言い方! 相変わらず上から目線でいけすかない野郎だな!
メイドだからって何頼んでもいいと思うなよ!
水
そうだそうだ!言ったれ!
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お前は黙ってろ!
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この兎め! この王子に正体バレたらヤバいって知ってるくせに!
水
白
白
こいつ……!
水
桃(変装中)
なんて身勝手なんだ!
人の気も知らないで!
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桃(変装中)
青
桃(変装中)
桃(変装中)
さっき盗み聞きした内容からして この水色頭と王子は交換婚約とは 別の理由で婚約を取り付けられ それを阻止するために奮闘しているらしいが…
白
白
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白
そしたらやはり、第二王子の想い人は ホトケさんじゃなかったということになる
盗み聞きした時も分からなかったが 王子の想い人とは、本当に誰なんだろう
桃(変装中)
本当は知ってるけど…
水
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……え?
桃(変装中)
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学園で不自然なほど堂々と浮気をしていたのは 意図的に不倫現場を見せびらかしていたから…?
ホトケさんにだけ見せていた あの優しい笑みは…演技だったということ?
桃(変装中)
なんだろう…今自分が、凄く安心してる気がする…
そんなはずないのに…!
桃(変装中)
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これが馬鹿と言われる所以か
というか…
桃(変装中)
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嫁ぐ準備をすべくヴェリアスに留学を装って来た 国の要人ホトケ・ツェランは リウラ王太子の筆頭執事であるショウ殿と面識が あってもおかしくは無いが
あだ名で呼び合うまでの仲とまでは想像がつかなかった
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桃(変装中)
あれ?となるとショウ殿は俺と同年代じゃない…?
てっきり同い年か少し下かと思ってた…
顔も言動も若すぎる
この国の言葉の喋り方が少し変だし年齢不詳だし…
この男、謎が多すぎる
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桃(変装中)
聞かない方が良さそうだ
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確かに、当事者達がこんなに嫌がっているのに 婚約発表を強行するあたり、国は婚約への執着が かなり強いと思われる
相当なことがない限り 発表を取り下げることはないだろう
桃(変装中)
桃(変装中)
当初は両国とも平等になるよう お互い嫁を出し合うという条件で “交換婚約”なるものが成立したのだが…
第二王子の(意図的な)問題行動により その計画は白紙になった
しかし リウラ王太子と俺の婚約こそ無くなりはしたが 第二王子殿下とホトケさんの婚約だけでも 続行させようとしている
あれだけのスキャンダルが出た第2王子と、だ
嫁を出す側のマルコシアスにとっては 相当不利な条件になる もしホトケさんを使って脅されたら 国が揺らぐ大事だ
マルコシアス側が不利な形になってでも 婚約をさせようとしているのか? 言い換えれば、 ホトケさんに嫁がせようとしているということ そうすることによりこの国は何を得るんだ? どう考えても不利すぎる
それともこのヨミ自体が間違っていて 実は裏でヴェリアス国側から 圧力をかけられているとか? もしそうならヴェリアスはマルコシアスの 弱みを握っているということになる
いや、弱みを握っているなら もうとっくにこの国にヴェリアスが 侵攻してきているはず
分からないことばかりだが 両国の水面下で何かが起きている これだけは確かだ
………
桃(変装中)
なんだ、この空気は みんな凍りついている
なにかマズいことでも言ったか?
なぜここまで必死に婚約をさせたがるのか 聞いただけのはずだが……
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曖昧な回答は深く追求しないのが貴族のマナーだ
恐らく、俺のような下級メイド如きには 話せないような事情があるのだろう
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桃(変装中)
とっつかまるんだよ俺含め!
それだけは勘弁していただきたいんだよ!
桃(変装中)
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学園ではあんなに イチャイチャラブラブしてたのに…
演技だったとはいえギャップが凄いな
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あれ…なんでこんなに積極的なんだ?俺…
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王城下級メイドとした働き始めて数ヶ月
この話は有名らしい
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聞いた事のない言葉だ
発音的に異国の言葉だと思うが…
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あからさまに落ち込んでる…本当に恋してたのか
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それっぽい名前が付いているが 下級メイド如きではその実体を見たことは無い
しかし噂によると、魔法石はとても美しくて 手のひらサイズの宝石のようだと言われているそうだ
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この人優秀ってこと、時々忘れちゃうんだよな
ふざけてるから……
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確かに、こんな情報が世に知れ渡ったら 誰もがこの魔法石を盗みたくなるだろう
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しまった、いくら人が来ない廊下とはいえ 大きな声をだしたら トップシークレットの密会と トップシークレットの秘石の情報が漏洩してしまう
桃(変装中)
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それってもはや…
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なんならその能力を巡って戦争でも起こりそう
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ほとけさんがさっきから俯いてるのが気になるが…
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なんかちょっと…
しょぼくね…?
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桃(変装中)
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その通りだ
俺のギフト《変幻》などその他にも 物体の色を変えられる魔法なんてごまんとある
副作用不明というのも危険だ
なにも盗んでまで使用する価値があるとは思えない
桃(変装中)
なんでホトケさんは 副作用不明ということを知ってるんだ?
マルコシアス出身とはいえ 王族や王族直属の従者しか知らないような 秘石の情報を特に高い身分でもない 一介の貴族であるホトケさんが知っているなんて 不自然な気がするんだが…
桃(変装中)
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ジトっと半笑いの白髪男を見つめる
こいつ、口が軽すぎるのでは無いか
もしかしたら、俺がナイコであることを この2人にバラしたりなんてことも…
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こいつ…話を逸らしやがった…でもまぁ要するに
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え、意外 でもほとんど全員絵の才能ないっぽい
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第一、こんな寄せ集めの4人が 1日かけず国宝の窃盗を実行しただけで 盗めるようなら もうこの国に秘石は残っていないだろう
国で最も位の高い警備や防犯がされているはずだ
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慌ててショウ殿の手を引き 他の2人が聞こえない位置に引っ張る
なんせコイツは今とんでもないことを 口走りかけたのだから
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桃(変装中)
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ニヤニヤすんなクソ野郎が!
やっぱりコイツ俺がヒヤヒヤしてるのを 楽しんでたな!?
桃(変装中)
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確かに、雇ってくれた恩はあるけど 殿下に正体がバレて捕まったら本末転倒だ
桃(変装中)
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裏路地で会った時の約束…確か…
雇ってくれる代わりに 「個人的な調べものに無条件で協力する」だったか
そのことに関して協力して欲しいと呼び出された時 最初はどんな汚れ仕事をさせられるのか とても不安だったが
意外にも彼は ヴェリアスの第一王子にして イフ第二王子の異母兄、ユースケ王太子様のことを くまなく聞いてくるだけだった
ユースケ様との関係値や ヴェリアス出身であり将来ユースケ様の義弟に なるはずだった俺に情報を引き出そうとする その理由はなんなのか、と聞いたこともあったが どんなに遠回しに聞こうと試行錯誤しても 上手くかわされ続けるばかり
今度はなんの「個人的な調べ」を 手伝わされるのだろうか
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魔法石を調達するのを手伝えと!?
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どうせ盗むんだから1個でも2個でも変わらない
それにここで引き受けなかったら せっかくの安定した暮らしが全て帳消しされる
とてもとても、とても!不本意だが 腹を括ってやるしかない
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巻き込まれた…と言わんばかりに 大きなため息をついたが 実は少しワクワクしている自分もいる
今は見た目こそ地味な女性メイドだが 中身は少年心を忘れない男子なのだ
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あれから小一時間ほど作戦会議をした
ざっくりと説明すると いつも宝物庫に出入りしている 位の高いメイドを拉致して 変幻魔法が使えるらしいピンクちゃんが メイドの姿をくまなくみて変身 そして宝物庫へ侵入し 最も価値が高い《人魚の涙》を盗む
といった手順になる
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イフくんは魔法の才能がある
ピンクちゃんの変幻魔法に加え イフくんの錯乱魔法で 宝物庫に行くまで、そして入った後の 罠や監視魔法などを魔法で機能停止… つまり一時的だが強い魔力で 仕掛けを完全に封じることができるのだ
魔法に魔法をかけて抑制するなんて 恐らくこの世で イフくんしかできないのではないだろうか
直接監視している警備員の兵達も 通りかかるメイド達にも 魔法をかけるらしい
そんなことが一気に出来るなんて とんでもない魔力量だ
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あんなにナイコさんが好きなのに 昔から意地悪をする癖が治らないとか ふざけた相談してきたときは驚いたよ
幼児でもあるまいし 意地を張って好きな子に ツンとした態度を取るなんて 男として情けない
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ナイコさん、今どこで何してるんだろう
イフくんの子種持って消えるとか 死亡届偽造に人生をかけた逃亡をしてまで 王家にちょっとした仕返しをした ってことだよね
ある意味この2人は似ているかもしれない
でも、イフくんのことは好きじゃないだろうな
ナイコさんからしたら 理不尽な理由で不仲になって ずっと張り合ってたってことだし 身分的にナイコさんの方が下だから イフくんの嫌がらせを嫌とも言えない
辛かっただろうな イフくんのこと絶対怖がってるよ
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ナイコさんには この垂れ耳になったツンデレネコを 是非見てほしいものだ
そしたらイフくんへの感情が 恐怖と憎悪しかないであろう ナイコさんでも ちょっとは印象が変わるかもしれない
あーあ、どっかからナイコさんが 偶然見てるなんてことないかな〜
桃(変装中)
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イフくんは今にも泣きそう
ま、自業自得だよね
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かくいう僕も、クソ親父…もとい国王に 突然嫁ぎに行かされることになったとはいえ 大好きなリウちゃんに何も言わず 逃げるようにヴェリアスへ旅立ったのだ
僕も人のことを言えない
人のふり見て我がふり直せ とまでは行かないが 一年という期間 忽然とあの牢屋から消えたことを しっかりと謝ろう
僕のことを1番に慕ってくれていたリウちゃん
あの時はまだ15歳だった
兄が突然姿を消して 不安で仕方がなかっただろう
ショウちゃんがいたとはいえ 彼は僕が嫁入り準備…いいや 嫁入り阻止をしに行っていたことを リウちゃんには言えない
なぜ姿を消したのか なぜ何も知らせなかったのか どこに何をしに行っていたのか
ちゃんと僕が直接会って話そう
それが誠意というものだろう
……
ん?
直接、会って…話す…?
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イフくんも思い出したようだ
先程まで行われていた昼の式典で 僕達は両陛下にヴェリアスからの使者として 挨拶するために会話していたときに
僕とイフくんとリウちゃんの 完璧な以心伝心連携プレーで 夜の宴まで3時間ほど対談する時間を 設けてもらったのだ
婚約発表を潰す計画を立てるのに必死で すっかり忘れていた
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ピンクちゃんを このまま1人にしておくのは良くない
リウちゃんと対談している間に 僕らが婚約発表を潰すために動いてる ということを報告しに行ってしまうかもしれない
一緒に作戦を立てたとはいえ まだお互い完全に信頼し合えていないのだ
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応接室を見張っているのは 全員マルコシアスの兵だ
変幻は1度見たものしか 変身できないから、ナイコさんは 僕たち連れてきた従者には変幻できないが それっぽい服を着ていれば 自然な流れで入室できるはず!
桃(変装中)
ぼふんっ!!キラキラ…
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桃(変装中)
変幻の魔法ってすごいなぁ
ちょっと見かけたことがある 容姿ならすぐに変えられる
茶髪で前髪長めの眼鏡っ娘だった ピンクちゃんが、グレーの文官の服装をした 黒髪の少年に変わった
なんて魅力的な魔法なんだろう
それに比べて僕のは…
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そうだよね
誰よりも愛してやまないリウちゃんと 1年ぶりに会えるのだ
それも、あの地下の牢屋じゃなくて
明るいお城の天井のもとで
暗い顔で話していたら 心配させてしまうかもしれない
ふと、僕のことを見上げて オロオロと心配そうに目に涙をためる リウちゃんの姿が頭に浮かんだ
思わず口元が緩む
水
元気に、笑顔で再会を喜ぼう
そして ずっと伝えられなかった想いを 必ず届けるんだ
リウちゃんは昔から泣き虫で 僕によく甘えてくる可愛い子だ
もしかしたら、久しぶりの再会に 泣きながら抱きついてくるかも
水
タッタッタッタッ…───♪
僕は リウちゃんと作った地下での思い出に 思いを馳せながら
軽快な足取りで 愛しい人のもとへと向かった…───
───…が。
赤
赤
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現実はそう上手くいかないようだ