荼毘(燈矢)
まぁ俺の事思い出したんたらいいわ
荼毘(燈矢)
邪魔したな
姪
え、ちょ帰るの?
荼毘(燈矢)
?ああ
私は戸惑った
数え切れないほどの人を殺した彼を放っておいて良いのか
姪
も、もうちょっといない?
荼毘(燈矢)
別に良いけど
姪
そう来なくっちゃ
ひとまず足止めをした
荼毘(燈矢)
なぁ
姪
なに?
荼毘(燈矢)
1つ聞きたいんだけど
姪
うん
荼毘(燈矢)
爆豪と同居してんだろ?
姪
っ何で?それを
荼毘(燈矢)
この前聞こえたんだよ
荼毘(燈矢)
何であいつかなぁ
姪
し、知り合い?
荼毘(燈矢)
まぁ、他人では無いね
荼毘(燈矢)
俺の弟の友達なんだ
姪
へ、へぇ
荼毘(燈矢)
ねぇあいつのこと好きなの?
姪
す......//
姪
燈矢くんには関係ないよ!
荼毘(燈矢)
ふーん
荼毘(燈矢)
好きなんだ
姪
だから!
荼毘(燈矢)
俺
荼毘(燈矢)
ずっとお前のこと好きだったのに
姪
............へ?
荼毘(燈矢)
なぁ俺にしろよ
荼毘(燈矢)
俺の方があいつよりお前を幸せにできるし
荼毘(燈矢)
お前のこと1人になんかさせねぇ
荼毘(燈矢)
あいつはお前を今1人にしてるんだ!
荼毘(燈矢)
どうせ両思いなんだろ?知らねぇよ!!
荼毘(燈矢)
好きな女守れねぇで何がヒーローだ!!!
姪
お、落ち着いて!!
姪
おにーさんは私のこと守ってくれたからこんなになっちゃってるんだよ
姪
だったら私1人でも我慢する!
姪
それをあんな風に言う燈矢くんなんて...
姪
嫌い!!
荼毘(燈矢)
............は?
荼毘(燈矢)
あーわかった
荼毘(燈矢)
じゃあ爆豪を殺せばいいのか
姪
え
荼毘(燈矢)
黒霧ーー
黒霧
何でしょう
姪
あ、黒いの!
荼毘(燈矢)
セントラル病院まで連れてけ
黒霧
わかりました
姪
っ!待って!駄目!!
その時にはもう遅くて、燈矢くんは黒い霧と共に消えてしまった
姪
.........どうしようこのままじゃおにーさんが
姪
......そんなこと言ってる場合じゃない!
姪
行かなきゃ!
姪
ハァ......ハァ......!
向こうは今頃病院に着いているだろうに
私が行ったろとこで、もう遅いのに
おにーさんは今頃.........
気づけば私は泣きながら走っているヤバいやつだ
姪
ハァ......ハァ......!泣
............着いた
燈矢くんが来ているはずなのにやけに静かだった
看護師さんも歩いているし、特に以上は無い
姪
...............ここだ
目の前が病室なのに扉を開けるのには時間がかかった
扉の向こう側がどうなっているのかわからないから
私は勇気を振り絞って扉を開けた
ガラガラ
姪
おにーさん!!!