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致死量の愛 1

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致死量の愛 1

1 - 致死量の愛 1

♥

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2019年06月08日

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知ってる?

愛って、致死量があるんだよ。

致死量以上の愛を受けると、

その人は「一生」愛せないんだって。

──これは私とあの人との

愛と哀の物語──

ねぇねぇ!

奏太

どうしたの

私が貴方の胸に顔をうずめた

暖かい。日だまりみたいだ。

んー、いい匂い……

少し甘えてみると、貴方は私の頭を撫でた

奏太

はいはい、どうしたの。

致死量の愛って、知ってる?

聞くと、貴方は首を振った

どうやら知らないらしい。

奏太

なにそれ、迷信?

ニヤリと笑って、貴方が言った

あー、からかってるー…

大袈裟に、不満そうに私が言うと、

貴方は笑った

奏太

ははは、どんな話なの?

むー……

やめてよ……

奏太

はいはい、大丈夫だよー

もしかして丸め込まれてる?

………ま、そんな貴方も好きだけどさ…

致死量の愛、

それは、とても切ない愛。

致死量以上の愛を受けると

その人は一生、愛せなくなる

奏太

奏太

やっぱり、迷信?

笑いながら言う彼に、嫌気が差す

うるさいなー、雑誌に載ってたんだよ!

自慢気に雑誌を見せると、貴方は真面目そうな顔になった

奏太

へー……本当だ…

そうやってすぐ信じるとこ、騙されやすいんじゃない…?

なんて、思っていると……

奏太

奏太

今、騙されやすい、とか思ってただろ。

お、思ってないよー!

必死に否定した

本当は、思ってたけど。

奏太

嘘だー、騙されないぞー?

そう言って、貴方が私をくすぐった

うひゃひゃひゃひゃひゃ……

奏太

あんな事思った罰だよー

きゃー!やめてよー!!

くすぐるのが強くて、少し、痛い。

そんなところも好きだと思ってしまう私は、

バカだなぁ、と思ってしまった

もー、奏太ったらー……

ははは、と笑うと、貴方はパッと手を離した

え?

奏太

はい、今日は終わり。

どうして?

奏太

致死量の愛、なんでしょ?

いたずらっぽく、貴方は言った

迷信だと言ってたのに。

ははは、そうだよ

奏太

愛せなくなったら、嫌だから。

真面目な顔で、貴方が言った

愛せなくなったら嫌って……

愛せなくなる訳ないじゃん。

ほら!すぐ信じるー!

奏太

いいじゃん?

もー、心配性なんだからー……

心配性な貴方。

私、貴方の言う事、聞けば良かった

今後悔しても、遅いけどね。

続く

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