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幸せな日常の話。 🤖視点。 出演 868
どうしてこんな所で寝ていたんだっけ。
ソファに深く腰掛け記憶を辿る。
そうだ、初めてのパシフィック銀行強盗で警察に完全勝利し、そのお祝いをしたのだった。
飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎは朝まで続き、いつの間にかスリープモードになっていたらしい。
相当浮かれていたのだと床に転がるメンバーを見て思う。
ケイン
ジョシュア
トピオ
ケイン
ジョアさんは頭を押さえて起き上がり、トピオさんはフラフラしながら私の隣に腰を下ろした。
私は酔うということがないから理解するのは難しいけれど、昨日の2人は明らかに酔っていたし普段の倍は笑っていた。
ケイン
トピオ
ジョシュア
そういえば確かに会長が酒瓶を持って歩き回っていた気がする。
その先々で酒を勧めていたのだろう。
「飲んでるか?」と話しかけられた記憶もある。
音鳴
トピオ
ジョシュア
ケイン
突然ソファの下から這い出てきた会長に思わずファンが回転する。
ケイン
音鳴
ケイン
本当に愉快な人だ。
たははっと彼が笑うだけで寝起きの気怠い空気が一気に明るくなる。
ジョシュア
音鳴
トピオ
音鳴
ジョシュア
会話になっているようでなっていない。
面白いけれど、いい加減目を覚まさせよう。
ケイン
トピオ
ジョシュア
ケイン
音鳴
ケイン
誰かの欠伸を耳に残しリビングを後にした。
キッチンには店長と蓮さん、紫水さんが何やら調理しながら談笑していた。
正確に言うと蓮さんはグラスを片手に立っているだけではあるけれど。
ケイン
牢王
レダー
紫水
蓮さんが上機嫌に私の肩に手を回す。
何か嬉しいことでもあったのだろうか。
ケイン
紫水
レダー
ケイン
どうやら海上レストランとホットドッグ屋でコラボメニューを出すことになったらしい。
そのため海の生物になぞらえたホットドッグを開発しているのだとか。
ケイン
牢王
レダー
紫水
牢王
ケイン
牢王
ケイン
そういえば海上レストランのメニューはどれも海に関連のある名前が付けられていた。
くじらカレーやヤドカリパンケーキなど確かに可愛らしいものばかりだ。
きっと人間はそういう物に惹かれるのだろう。
レダー
牢王
レダー
ケイン
牢王
ケイン
牢王
紫水
レダー
これは近い内に貝殻ホットドッグが販売されることになりそうだ。
冷蔵庫からレモネードを3人分取り出しトピオさん達に渡した後、道中目にした気になる集団の元へ足を向けた。
ケイン
雪人
鯵屋
夕コ
芹沢
やたらとスタッシュの中を漁っていた雪人さんは私服でも大型服を着ている。
しかしその肩にはピンクのウサギが見当たらない。
夕コ
雪人
鯵屋
昨日のメモリを遡ってみる。
確かパシフィック銀行を襲った時には肩に乗っていたはずだ。
その後は。
ケイン
夕コ
雪人
芹沢
鯵屋
雪人
夕コ
ケイン
見てくると軽い足取りでトイレへ向かった雪人さんであったが、次に姿を現した時には更に落ち込んだ様子であった。
雪人
芹沢
雪人
夕コ
雪人
鯵屋
雪人
ケイン
芹沢
鯵屋
夕コ
どう考えても警察は無関係。
しかし雪人さんの暴走は止まらず。
雪人
夕コ
制止の声も聞かずに豪邸を飛び出して行ってしまった。
芹沢
鯵屋
夕コ
鯵屋
夕コ
警察の名前を出したのは鯵屋さん。
ならば責任を持って雪人さんの面倒を見てもらわねば。
ケイン
芹沢
鯵屋
ボス3人から命令され、勢い良く外に飛び出して行った。
ウチの構成員達は相変わらず元気で見ていて飽きない。
夕コ
ケイン
夕コ
芹沢
ケイン
面倒見の良い2人の為にも見つけてあげたいな。
JD
刃弐
バード
ケイン
外では車好きの3人が洗車やらメンテナンスやらをしてくれていた。
事情を話すとバードさんは呆れた顔をし、JDさんは真剣な表情で考え、ランドさんはケラケラと笑った。
バード
JD
刃弐
ケイン
JD
刃弐
バード
バードさんは持っていた洗車用のスポンジを置き、生垣の草を掻き分けてウサギを探し始めた。
この人も何だかんだで面倒見が良い人だ。
刃弐
ケイン
JD
ケイン
誰だかにウサギが居ないと指摘され、服屋まで迎えに行った記憶がある。
ケイン
刃弐
JD
なんて話していたら。
バード
いつの間にか隣の芝生の方まで探しに行っていたバードさんがピンクのウサギを掲げていた。
ケイン
JD
バード
刃弐
ケイン
バード
ケイン
バード
レダー
ケイン
レダー
ケイン
バード
刃弐
JD
刃弐
バード
ケイン
バード
雪人
相変わらず生意気だとぼやくバードさんにランドさんとJDさんがクスリと笑う。
ケイン
刃弐
ケイン
結局自分は何もせずに終わってしまったな。
無邪気な新人たちは事故らず帰ってこれるだろうか。
そういえばホットドッグの方はどうなっただろう。
会長達の二日酔いは落ち着いたかな。
故郷に居た時はこんなに他人の事を考えたことはなかった。
警察で過ごしていた時ですら、私はもっとロボットらしかったというのに。
そうか人間は、こうして愛情というものを知るのか。
この何の変哲もない扉に触れるだけで、愛おしさが込み上げてくる。
プログラムに深く刻まれた。
私の帰るべき場所。
今にも崩れ落ちてしまいそうな外壁。
それを包むように絡む蔦。
そんな廃墟に一体のロボットが住み着いていた。
ロボット
その声はノイズに塗れ、言葉を聞き取ることはできない。
ロボット
罅割れた硝子のテーブルに砕けた皿の破片を並べ、布が裂けてしまっているソファに錆だらけの身体を預ける。
ロボット
まるで誰かがそこに居るかのように。
住人
住人
住人
住人
住人
住人
今日もロボットは身体を軋ませ廃墟で生きる。
その肩にピンク色のウサギを乗せて。
END
主役