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冬野雪

海月ちゃん!

月野海月

ビクッ

月野海月

…タッタッタ

冬野雪

あ、ま、まって!

冬野雪

タッタッタ

月野海月

はぁ、はぁ

月野海月

タッタッタ

冬野雪

海月…ちゃん!

月野海月

月野海月

…雪じゃんニコッ

月野海月

…どう…したの…?ニコッ

冬野雪

何で…逃げたの!

月野海月

う〜ん…何となく?

月野海月

ていうか何で平日なのに
ここに居るの?学校は?

冬野雪

それは海月ちゃんもでしょ…

月野海月

冬野雪

海月ちゃん…、話がしたい

月野海月

何を話すのさニコッ

冬野雪

ちゃんと話したかった

冬野雪

春先輩から聞いた

月野海月

…そっ…か…

月野海月

そのまんまだよ

冬野雪

海月ちゃん

冬野雪

雪…もうこれ以上海月ちゃんと
距離遠くなるの…嫌だ…

冬野雪

嫌だよ…ポロポロ

冬野雪

もっと一緒にいたいよ

冬野雪

…ずっとあの日から
考えてた…

冬野雪

雪が居なかったらまだ海月ちゃん フルート続けてたのかなとか
何も悩まずにいれたのかなとか

冬野雪

あんなばかみたいな話して
笑ったのも…一緒に遊んだのも
全部…全部雪だけが楽しくて
海月ちゃんは
辛かったんじゃないかとか

冬野雪

考えちゃって…

冬野雪

でも春先輩から聞いて分かったんだ
雪、まだ海月ちゃんと居たい

冬野雪

形が変わったとしても
部活に海月ちゃんが居なくても
普段海月ちゃんが居てくれたら
凄く幸せなんだって 

冬野雪

海月ちゃんはどうなのかな…

月野海月

…無理だよ

冬野雪

…でも!

月野海月

もうそういう
次元の話じゃないんだよ

月野海月

仲良くいたいとか
一緒に…笑いたいとか

月野海月

そんなの望んでないの

月野海月

ただ…、忘れて欲しい

月野海月

…弱いところを見せるつもりはない

月野海月

それに…迷惑…かけたくない

月野海月

だから…もう戻れない

月野海月

もういいの
もともと向いてなかったんだよ
人と関わるの好きじゃないし

冬野雪

…(自分の方に向かせる

月野海月

冬野雪

…泣いてるじゃんニコッ

冬野雪

泣いてるってことは
何か思い残ってること
あるんじゃない?

月野海月

…もう…、戻れない…ポロポロ

月野海月

もとには戻れない

月野海月

駄目なんだ僕…

月野海月

人と話すのが
怖くなっちゃって…ポロポロ

月野海月

自分の状態が自分でも分かってる

月野海月

凄く今は駄目なんだ

月野海月

支離滅裂で会話もやっとだし…
自分が伝えたいことも…、
分からない…ポロポロ

冬野雪

…誰も…
もとに戻りたいなんか言ってない

冬野雪

雪は海月ちゃんと
居たいって言っただけ

月野海月

ポロポロ

冬野雪

どんなに変わったって
海月ちゃんは海月ちゃん

月野海月

…いいのかなぁ…、ポロポロ

月野海月

多分ずっと迷惑かける

月野海月

多分また逃げちゃう時もある

月野海月

それでも雪は
一緒に居てくれるの…?ポロポロ

冬野雪

当たり前だよニコッ
海月ちゃんニコッ

冬野雪

だって友達だもんニコッ

月野海月

ポロポロ

月野海月

ありがとう

あれから形は変わった ゆっくりだけど病院にも通って 海月ちゃんは回復してる 雪は週に2回海月ちゃんの家に 行って会話の リハビリ的なのをしてる 正直凄く嬉しい 雪を頼ってくれてるのも 必ず海月ちゃんに会えるのも 部活は当たり前だけど 来れないまぁやめたしね笑 でもそのかわり…

月野海月

あの…僕の楽譜全部使ってニコッ

月野海月

雪につかって欲しんだニコッ

冬野雪

いいの?✨
ありがと!ニコッ

本当にびっくりした 楽譜自体は凄く 綺麗で見やすいのに 楽譜と一緒に渡された 小さなメモ帳には 大切なことがびっしり書かれていた そっか…

冬野雪

もとからこうするつもり
だったんだねニコッ

そのメモには明らかに雪訴えかけるようなメモも書かれていた 多分海月ちゃんは ここまで見据えていたんだと思う

冬野雪

本当…
うちの先輩は困った人だな〜ニコッ

後輩

先輩〜?ここ分からないんですけど…

冬野雪

お〜!任せな〜?ニコッ

海月ちゃんも雪も前に向かって 走ってる もちろん雪の目標は 海月ちゃんみたいな先輩に なること!

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