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アメリカ
ここは何処だ? 布団……?ベッドではなく?
ふと目を覚ますと、アメリカは畳の香りとともに布団にくるまっていた。
アメリカ
アメリカ
布団の中でぼうっと天井を見上げ、 誰もいない部屋で掠れた声をあげる。
アメリカ
アメリカ
そうこうしているうちに目が冴えてしまった。どちらにせよ、いつまでもここで推測を続けるわけにもいかない。 アメリカは、居間に行くことにした。
アメリカ
日帝
日帝
カタコトの日本語で挨拶をしてきたアメリカ。だがその姿は昨日のものではなく、 いつもの青年になっていた。
日帝はつい昨日の調子で接してしまったが、自分よりも頭一つ分高い男の姿を見て 思わずギョッとする。
アメリカ
日帝
日帝
アメリカ
日本
アメリカ
日本
アメリカ
日本
何かを言いかけた日本の口を 日帝は慌てて塞ぐ。
アメリカ
どうやら幼いアメリカへの態度で接してしまったことが恥ずかしいらしい。 普段はつい強く当たってしまうから、 なおさらである。
日帝
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
アメリカに丁寧に礼を言われてしまい、むず痒くなる。 日帝は思わず嘘を重ねてしまった。
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
アメリカ
アメリカ
日帝
アメリカはその"夢"が現実であることを 知らない。
幸いなことに、日帝は既にいつもの軍服に着替え終わっていた。 故にそれが 夢でないと気付かれることはない。
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝にギロリと睨まれ、アメリカは いたし方なく家を後にしようとする。
──わけもなく。
アメリカ
日帝
アメリカはすれ違いざま、 冗談半分で日帝の帽子を取る。
帽子の中の絶対領域。 そこには、紛うことなき猫耳があった。
アメリカ
アメリカ
日本
アメリカ
仁王立ちする日本の前で、 アメリカは正座をして痛みに耐える。 …その膝の上には、大量の書類や本が。
日本
日本
日本は日帝の部屋の方向を一瞥する。 あの後、衝撃のあまり日帝は部屋に閉じこもってしまったのだ。
アメリカ
日本
アメリカ
アメリカ
日本
日本は、アメリカが昨日の出来事を理由に 父親をからかっていると思っていたが、 それは大きな誤算だった。
本当に記憶は曖昧だったのだ。
日本
しまったと思った時にはもう遅く。 日本は完全に日帝の利敵をしてしまった。
アメリカ
アメリカ
アメリカ
日本
アメリカ
アメリカ
アメリカは興奮のあまり、 とんでもない力で立ち上がる。 太腿に載っていた本と書類がばさばさと落ちて、アメリカの足に直撃した。
だが、それどころではない。
アメリカ
アメリカ
物凄い勢いで日帝の部屋に向かおうとするアメリカ。 だが……その腕を掴む者が一人。
日本
ニコリ。白々しい笑みを浮かべた 日本である。
アメリカ
日本
日本
アメリカ
のちにアメリカは語る。 日本を怒らせる方法は存在した……と。
**続く**
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